論系室だより

-早稲田大学文化構想学部 現代人間論系の教員・助手からのメッセージ-

ようこそ~新カンファレンス室と企画のご案内~

2013年04月08日 | 現代人間論系連続企画

新カンファレンス室(702号室)を開放します

本日より、授業期間中の土曜日を除く
平日12時から18時までのあいだで、
ゼミや研究会等が入っていない時間を
現代人間論系の学生のみなさんに開放します。

使用に際しては次の点にご留意くださいhttp://www.waseda.jp/gendainingen/img/canfarenceroom.pdf


新カンファレンス室 企画のご案内

論系室同様、みなさんが新カンファレンス室(702号室)を活用していけるよう、
論系室スタッフを中心にさまざまな「企画」を構想しています。
その企画第一弾として、前現代人間論系室助手熱田敬子さんをコーディネーターとして
4月15日(月)3限に以下の催しを行います。以下に熱田さんからの紹介を掲示します。
皆さんの来室をお待ちしています。

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2013年現代人間論系連続企画 vol.1
ひとのカタチの歴史と出会う~親日でも反日でもない中国~


 みなさんの中で欧米の映画、ドラマを一度も見たことのない人はいないでしょう。では
、狭い海を隔てたお隣、中国についてはどうでしょうか。ハリウッドの俳優の名前は幾人
でもあげられるでしょうが、ごく少数の中国に興味をもっている人以外、中国大陸で今、
最も有名な俳優、愛されている映画監督の名前を知っている人はいないとおもいます。
(ちなみに、もしかしてジャッキー・チェンなら、アンディ・ラウなら、トニー・レオン
ならと思った人、彼らはみな香港の人です)
 テレビでも新聞でも、台湾は親日だ、中国は反日だと言い、過激なデモの場面だけが切
りとられます。でも、隣人たちのことを、日本に住む私たちは、親日/反日だと区別し、
嫌うことができるほどにも知っているのでしょうか。
 中国と日本の間には歴史問題が確かにあります。ですが、実は戦争の事実でさえ、その
まま親日、反日の感情に結実しているわけではない。同じ日本にいたって安部首相とあな
たが同じことを考えているわけではないように、いえ、広い広い中国という国ではもっと
本当に多様な人たちが、複雑にからみ合って物事が動いているのです。でも、それがわか
るようないいニュースはなかなかありません。国、というものを一度脇におき、国と国の
間で翻弄される一人一人の人間を丁寧に見るということのできる伝え手が、あまりに少な
すぎるのです。
 今回の会では、中国で、戦争中に旧日本軍の「慰安婦」として性暴力被害にあった女性
たちのケース、彼女たちを取り巻く人々と環境について考えてみたいと思います。
 戦争被害というものを考える時にどれだけ丁寧な思考や目配りが必要なのか、そして、
国境を越えて日中の人たちがどのように戦争被害を考えて来たのか、日本に住む私たちは
これから、中国に住むどんな人たちと出会っていくことができるのか。
 歴史も、社会問題も、ひとのカタチをとって自分の目の前に現れたとき、本当に理解し
はじめるきっかけができる。今まで知っていると思っていたことは、本当に知っていたこ
となのか、確かめてみませんか?

日時:
 4/15 3限 現代人間論系カンファレンス室(33-702)にて
 コーディネーター:熱田敬子(茨城県立医療大学非常勤講師、前現代人間論系助手)、
 岡部耕典先生

 ※ビデオや資料を見て話す、気軽な会にしたいと思います。予備知識無しでもOK。
  質問疑問、大歓迎です!

参考資料:
NPO法人ウィメンズ・アクション・ネットワーク
コラム「愛のさきにある無知」熱田敬子 http://wan.or.jp/book/?p=4922
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以降もブログで随時情報をお伝えしていきます。

現代人間論系室
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