論系室だより

-早稲田大学文化構想学部 現代人間論系の教員・助手からのメッセージ-

Aminome「早稲田大学にホームレス清掃員を!」が『進取の精神賞』受賞!

2015年04月02日 | 教員から(著書・論文・イベント等紹介)
2015年3月16日に開催された"Waseda Vision 150 Student Competition"決勝大会において、現代人間論系3年生の川田八空さん率いるAnminomeの企画「早稲田大学にホームレス清掃員を!」が『進取の精神賞』を受賞しました。
"Waseda Vision 150 Student Competition"は、早稲田大学の「Waseda Vision 150」に関連するテーマ設定のもと具体的な施策を提案してアイデアを競い合うコンペティションです。実現性が高く、実施による効果が見込める提案は、総長から表彰されるとともに大学の具体的な改革案策定時の参考となります。
今回、川田さんたちAminomeが受賞した『進取の精神賞』は、最も革新的でインパクトのあった提案に進呈される賞です。

"Waseda Vision 150 Student Competition"決勝大会
http://www.waseda.jp/keiei/V150SC/final/

このたび、受賞されたAminomeの川田さんからインタビューを頂くことができました。

――おめでとうございます。受賞した感想をお聞かせください。
「今もあまり受賞した実感ないんですけど(笑)自分のアイデアなんてどうせ評価されない、けど多くの人に関わってもらってできた提案には自信を持ちたくて…。『伝えたい』という気持ちを全面に出した自分たちのプレゼンは審査員の方々に評価して頂けたのだなと嬉しく思っています。」

――ホームレスをテーマとした今回の企画、そのポイントをお聞かせください。
「早稲田大学という比較的経済的に裕福な人が多い場に、『ホームレス』という貧困の象徴が市民権を持って参画する、これはダイバーシティの観点からとても画期的な試みだと思うんです。また、ホームレス就労支援コミュニティにおいても学生とのつながり作りに力点を置いています。私は、人は人との関わりの中で生きるものだと思っています。だから大学がホームレスを雇って『ハイ、終わり』、という企画ではないのが一番のミソですかね。」

――今後の抱負をお聞かせください。
「せっかく『進取の精神賞』まで頂き、NPOスープの会の方とも連携はできているのでこの構想の実現に向けて、着実に大学側と話し合っていきたいです。この構想はホームレスを50人雇って貧困から『救う』!みたいな構想ではないんです。1~3人を雇用して、大学というオフィシャルな場にホームレスだった人たちが入ってくる。それっておもしろいと思うんですよ!構想の実現に向けて、無理のない範囲で頑張ろうと思います!」


川田八空(かわた・やそら)さん 現代人間論系3年生:岡部ゼミ所属


このたびは受賞おめでとうございます。
今後の益々のご活躍をお祈りしています!

現代人間論系室(畑山)
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