普天間基地のすぐ横にあります住宅地に来ています。
アメリカの安全基準に照らしてみても運用が認められないと指摘される、危険な基地です。
住宅や病院、小学校の真上を低空で飛び、
海兵隊を乗せたヘリコプターが頻繁に離発着する、危険な基地です。
(遠くからヘリコプターが飛んでくる)
先週、沖縄県民は普天間基地の県内への移設を拒否する、
そうしたメッセージを突きつけました。
日本政府は普天間基地の名護市辺野古への移設を、
規定どおり進めるとしているんですけれども、
先週の選挙結果を受けてその見通しがまったく立たないどころか、
仮に県民の声に反して移設が規定どおり行われれば、
在日米軍基地、この沖縄にある在日米軍基地全体への反発が高まり、
日米同盟全体を揺るがしかねないと指摘する声も上がっています。
この沖縄には陸海軍三軍に加えて、大きな部隊が常駐する海兵隊の基地もあります。
日米同盟だけでなく、アメリカの軍事戦略上の要とされている沖縄ですけれども、
世界的に見てもけた外れに基地が集中する、異常な状況が続いています。
シリーズ日米安保50年、2回目の今日は、
日米安保体制を事実上支えている沖縄への基地集中を見つめてまいります。
この沖縄への基地集中ですけれども、
終戦直後、実は沖縄ではなく本土に基地が集中していました。
それが1950年代になって、沖縄の割合が急速に高まっていきます。
なぜこの時期に、沖縄への基地集中が始まったのか。
取材を通して見えてきたのは、
「地理的に重要だから」というこれまで語られてきた理由では
説明できない事実があったのです。