2001年11月25日 (日)
一ヶ月ぶりの輪行である。紅葉の時期にもう一度県北方面に行きたかったのだが、用事があったり天気が悪かったり行きそびれていた。
この日、友人たちが川上町のトライアルコースで大会があるとのこと。私はMTBでその近辺を回ってみようと思い、出かけた次第である。
川上町のR313道の駅に10時30分到着。車からMTBを降ろし、いわやけい磐窟渓へ向け296を入る。細い道が山に取り付くと、いきなり急な上り坂が続く。
しばらくMTBに乗っていないためかなりきつい。すぐにギヤを使い切ってしまう。喉をヒリつかせながら、あてもなくこの道に入ったことを少し後悔する。
しばらく登ると辺りが開けてくる。こんな山の上にもたなだ棚田は生きている。何処から水を引くのか不思議でさえある。人間の知恵とはなんとすばらしい。
田にならない頂上付近の斜面は一面の畑である。大根や、白菜の高原野菜が青々と段々畑を彩っている。
標高は約550m、二次元の地図では道のりが分からない。通り抜けの道と、民家へ入っていく私道がどれも同じような道で、とうとう迷ってしまった。
土地の人に道を尋ねる。お年寄りばかりである。少しピントの外れた答えが返ってくるのはいつものことだが、どの人も快く応じてくれる。
こはるびより小春日和のおだ穏やかさが人の心までやさしくする。急な坂道で、一輪車を押して登ってくるおばあさんに「坂がきつくて大変じゃね」というと「住み慣れたところじゃけ」と目を細める。
山里の景色が寂しく見えるのは季節のせいか、私の心の貧しさか。クヌギの林に風が吹き渡り大量の枯葉がふぶき吹雪のごとく舞い落ちる。
磐窟渓からいったん下り、77号線をやたかやま弥高山へ向け再び長い上り坂に入る。昼を過ぎると申し合わせたように雲が広がってくる。
どんよりと重い空は冬の訪れを告げる。弥高山は標高654m。頂上までらせん状に遊歩道が廻り、360度の展望が開ける。
風が強くなり気温も下がってきたので早めに帰ることにし、山の芋を土産に買う。売店の人が自転車できたのをねぎらってくれる。
舞い落ちる枯葉に、背を押されるように坂を駆け下りる。
走行距離 31km
所要時間 3時間30分
標高差 500m
一ヶ月ぶりの輪行である。紅葉の時期にもう一度県北方面に行きたかったのだが、用事があったり天気が悪かったり行きそびれていた。
この日、友人たちが川上町のトライアルコースで大会があるとのこと。私はMTBでその近辺を回ってみようと思い、出かけた次第である。
川上町のR313道の駅に10時30分到着。車からMTBを降ろし、いわやけい磐窟渓へ向け296を入る。細い道が山に取り付くと、いきなり急な上り坂が続く。
しばらくMTBに乗っていないためかなりきつい。すぐにギヤを使い切ってしまう。喉をヒリつかせながら、あてもなくこの道に入ったことを少し後悔する。
しばらく登ると辺りが開けてくる。こんな山の上にもたなだ棚田は生きている。何処から水を引くのか不思議でさえある。人間の知恵とはなんとすばらしい。
田にならない頂上付近の斜面は一面の畑である。大根や、白菜の高原野菜が青々と段々畑を彩っている。
標高は約550m、二次元の地図では道のりが分からない。通り抜けの道と、民家へ入っていく私道がどれも同じような道で、とうとう迷ってしまった。
土地の人に道を尋ねる。お年寄りばかりである。少しピントの外れた答えが返ってくるのはいつものことだが、どの人も快く応じてくれる。
こはるびより小春日和のおだ穏やかさが人の心までやさしくする。急な坂道で、一輪車を押して登ってくるおばあさんに「坂がきつくて大変じゃね」というと「住み慣れたところじゃけ」と目を細める。
山里の景色が寂しく見えるのは季節のせいか、私の心の貧しさか。クヌギの林に風が吹き渡り大量の枯葉がふぶき吹雪のごとく舞い落ちる。
磐窟渓からいったん下り、77号線をやたかやま弥高山へ向け再び長い上り坂に入る。昼を過ぎると申し合わせたように雲が広がってくる。
どんよりと重い空は冬の訪れを告げる。弥高山は標高654m。頂上までらせん状に遊歩道が廻り、360度の展望が開ける。
風が強くなり気温も下がってきたので早めに帰ることにし、山の芋を土産に買う。売店の人が自転車できたのをねぎらってくれる。
舞い落ちる枯葉に、背を押されるように坂を駆け下りる。
走行距離 31km
所要時間 3時間30分
標高差 500m