【飲食店経営】にすぎのコンサル日記

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絶好調の和食店におけるマネジメント

2011-07-17 23:37:40 | 繁盛のコツ
ご支援先の和食企業の調子が6月中旬あたりから良い。


この7月は、和食店業態全店舗が前年比を越えているとご報告いただけた。


ハレの日型の比較的高客単価の業態であるが、震災ショックから早くも回復基調に転換されている。


非常に強い商品力や調達力、販促力を兼ね備えたマーケティング先行型のコンセプトであるが、ここ数ヶ月、マネジメントの活性化に取り組んでいる。


色々実践しているが、3ヶ月前に実施した「One To One コミュニケーション」がどうやら効いているようだ。


年商20億弱の企業規模ではあるが、この会社では今年は急速な出店などは特に行っていないため、既存店のレベルアップに取り組んでいるが、こういった状態において、重要なのは「店舗内組織力」の構築である。


全店年商2億円を越えるコンセプトであり、最も繁盛している店舗になると年商3.8億円に達する繁盛店の塊を経営する会社である。


そんなコンセプトであるが、店舗内にリーダーシップを取れる優秀な戦力が5名くらいいれば機能するということなので、各店舗毎に5名の人財候補をピックアップし、その人たちに個別の強化テーマをカリキュラム化した。


それを3ヶ月かけて本部社員がピンポイントで接点を持ち、教育なり動機付けしていこうというものである。


これ以外にもいくつかの取り組みをやっているが、それらが機能し始めていて、現場力が高まっているようだ。



そして、それが数字に繋がってきている。



そして、その際に、「教える」というアプローチのみならず、「気づかせる」というアプローチを大切にしてもらっている。


例えば、現場が出来ていない事に対して「怒鳴って指示命令」するのではなく、「どうあるべきかを考えさせる」アプローチを取っている。


そして、こうすることによって、「現場がうそをつかない」「隠さない」という副次的な結果が出てきているという。


つまり、現場の『正しい現状把握』ができる様になったという。




力で捻じ伏せるマネジメントも時には必要である。


しかし、いつもこのアプローチでいくと、リーダーやマネージャーは“裸の王様”になってしまう。



軍隊型のマネジメントは、成長期には機能するが、今のような成熟期には機能しない。



マネジメントが機能せず、業績がマーケティングONLY頼みになっている企業様は、現場との関わり方を、是非見つめなおしていただければと思います。



マーケティングはとても重要です。でも、マネジメントもとっても重要なので、両輪を重んじていただければと思います。



そして、マネジメントのレベルが上がると、マーケティングはもっと機能するのです。



上記視点、参考にしていただければと思います。




思い通りに行かなくてイライラしがちの方、腹が立った時こそ、グッと我慢してみてくださいませ。

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