【飲食店経営】にすぎのコンサル日記

飲食店経営お役立ちノウハウや繁盛のコツを日々掲載いたします

成功したら成功に囚われるな!

2011-07-19 21:42:33 | 繁盛のコツ
以前、ある上場企業の経営者に「成功は失敗の始まり」という言葉を聞かされた事がある。


成功による傲慢さや、素直さの欠如、などが転落への第一歩だということだろう。


ビジョナリーカンパニー3にある衰退の5段階の第一段階にもそう書かれている。




今日は福島県のご支援先にコンサルティングでおじゃました。


3月の震災で当然被災された。しかし、4月には単月黒字を確保し、以降、数字は絶好調である。


完全に3月10日までの趨勢に戻っていて、この7月も既存店舗は昨対120%程度の推移を記録している。


被災地におけるこういった現状を「震災バブル」という人もいる。


たしかにそういった側面もあるだろうが、しかし、現地には再開できないお店も多いし、心が折れてしまった経営者も多い。


そんな中、いち早く会社を前向きに動かしたこの会社は素晴らしいと思う。




昨年新規出店した店舗も好調で、非常に高い利益率を出してくれている。


このお店は、店舗段階の経常利益率は、25%を越える。


数年前赤字だった会社は見事にPL、キャッシュフローともに改善し、“小さな優良企業”として形が整った。


僕はこの数年、そして、震災以降、彼らを横で見てきて思うのは、「素直」だということ。


特にこの震災以降は、「目の前のやれることに集中する」というフロー理論の通りのパフォーマンスだったと思う。


今日は10名強の一部の社員さんたちに集まってもらってミーティングの時間を共有させていただいた。


正直、震災を現地で経験していない自分が、どんな風に話をすればいいのか、最初、戸惑った。


しかし彼らは、とうに立ち直っている。そして、「目の前のやるべきことに集中できている」様子だった。


だから、あえて、少し厳しい話をした。


今の成功に囚われないで欲しい。


成功に固執して、「挑戦する気持ち」や「素直にお客様に一生懸命の営業をする気持ち」を、無くさないで欲しい。


そんなことを伝えさせていただいた。


この会社は持続的にまだまだ伸びると思う。


「小成功病」に囚われないでで欲しい。


心のリミッターが、個体の成長を止める。


だから、あらゆるものに囚われない本当に強い「ライフスキル」を磨いて欲しい。


そして、本物になっていって欲しい。



こんなことを言いながら、今日は僕が一番勇気をいただいた気がする。



ブログ読者の皆様、是非、囚われず、揺るがない心を持って、前に進んで、今を楽しんでいただければと思います。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。