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●「今日の言葉」
~不安な時代だからこそ「覇術」ではなく「王道」を語る珠玉の言葉を~
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“真に考えるということは、その問題が常にその人の心の底にあって、
忘れる時がないということでなければならぬのです”
(森信三『修身教授録 一日一言』(致知出版社)より抜粋)
……IISIA代表・原田武夫のコメント:
─我を忘れるということがある。
その効用は大きい。
─ただし、我を忘れることの方向性が問題だ。
焦りが故に我を忘れてしまってはならない。
─そうではなくて「事共」そのものと一体化して、それを乗りこなすといった
感じでなければならぬ。その瞬間、心はすっかり溶解し、穏やかになる。
─その大前提としてはそこで懸案となっている「事共」そのものが己の想い
である必要がある。想うこと、これが肝心だ。
─なぜならば人は想うことによって、初めて全てを始めることが出来る
からだ。想わずに始める、ということはあり得ない。
─「そうはいっても勝手にふりかかってくることがある」と言われるかも
しれない。しかし冷静に考えてみて欲しい。
─そのほとんど全てが、実は自ら招いたことなのだ。
どこか片隅で恐怖心という形で「想って」いるからこそ、それが起きる。
大切なことは、「自らの想いがこの世界を形づくっている」と
腹の底に落とすこと。それに始まり、それに終わるのだ。
そして想う「事共」と完全に一体化すること。
意識して始めるも、最後は無意識に一体化してしまうこと。
その意味で「自失」すること。
これを術として身につけること。
そこから、人は新しい人生を始めることが出来るのだ。
そう想って止まない。
(メールマガジン 2012年11月9日号 より)
http://archive.mag2.com/0000228369/index.html
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