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【2】IISIA代表・原田武夫からの〈メッセージ〉:「今日の焦点!」
~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢の
ツボが分かる~
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⇒“今日の焦点”はズバリ:
「ドイツがスパイ機関の成立史について情報公開」です。
⇒その理由は……:
─「情報公開」という制度があります。
一般に我が国では「知る権利」に基づく当然の制度と考えられています。
─しかし米欧では違います。
なぜならばその統治エリートにとってはそれは一つのツールだからです。
─米欧の統治エリートが行っているのはグローバル・マクロの循環です。
それ以上でもそれ以下でもありません。
─そのためにまずは構造を創り上げ、秘密を構築していきます。
人々はその上で生活を営み、「秘密」を当然視していきます。
─ところがある段階でその構造が目詰まりを起こし始めるのです。
すると米欧の統治エリートたちは逆向きの動きをするのです。
─すなわち「秘密」をあえて暴露します。
その結果、人々は恐懼し、構造転換が起き始めるのです。
─そこで重要な役割を果たすのが「情報公開」です。
実はその意味で決して「知る権利」のための制度ではないのです。
ドイツで第二次大戦後に創られた諜報機関について、いきなり情報公開が実施
されたという情報があります。なぜ今というタイミングなのでしょうか?
この諜報機関、すなわち連邦諜報庁は米国と深い関係があります。
その関係にまで至る情報公開が行われるのは何を意味するのか。
米国は果たしてそのことをどう考えているのか。
いや、もっといえばドイツは米国をどうしようとしているのか。
たかが「情報公開」。
されど「情報公開」、でもあります。
今後の展開に・・・要注目です。
これでも世界の構造が「音を立てて動いている」わけでなない・・・と
言えますか?
(メールマガジン 2014年5月12日号 より)
http://archive.mag2.com/0000228369/index.html