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世界はやがてジャパネスクの時代を迎える(非公式)

ドイツがスパイ機関の成立史について情報公開

2014-05-29 | 米欧・枠組み・金融資本主義

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 【2】IISIA代表・原田武夫からの〈メッセージ〉:「今日の焦点!」
   ~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢の
    ツボが分かる~
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⇒“今日の焦点”はズバリ:

 「ドイツがスパイ機関の成立史について情報公開」です。


⇒その理由は……:

 ─「情報公開」という制度があります。
  一般に我が国では「知る権利」に基づく当然の制度と考えられています。

 ─しかし米欧では違います。
  なぜならばその統治エリートにとってはそれは一つのツールだからです。

 ─米欧の統治エリートが行っているのはグローバル・マクロの循環です。
  それ以上でもそれ以下でもありません。

 ─そのためにまずは構造を創り上げ、秘密を構築していきます。
  人々はその上で生活を営み、「秘密」を当然視していきます。

 ─ところがある段階でその構造が目詰まりを起こし始めるのです。
  すると米欧の統治エリートたちは逆向きの動きをするのです。

 ─すなわち「秘密」をあえて暴露します。
  その結果、人々は恐懼し、構造転換が起き始めるのです。

 ─そこで重要な役割を果たすのが「情報公開」です。
  実はその意味で決して「知る権利」のための制度ではないのです。

ドイツで第二次大戦後に創られた諜報機関について、いきなり情報公開が実施
されたという情報があります。なぜ今というタイミングなのでしょうか?

この諜報機関、すなわち連邦諜報庁は米国と深い関係があります。
その関係にまで至る情報公開が行われるのは何を意味するのか。

米国は果たしてそのことをどう考えているのか。
いや、もっといえばドイツは米国をどうしようとしているのか。

たかが「情報公開」。
されど「情報公開」、でもあります。

今後の展開に・・・要注目です。
これでも世界の構造が「音を立てて動いている」わけでなない・・・と
言えますか?

 

(メールマガジン 2014年5月12日号 より)

http://archive.mag2.com/0000228369/index.html


日朝協議が拉致問題再調査について合意せぬまま終了

2014-05-29 | 北朝鮮

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 【2】IISIA代表・原田武夫からの〈メッセージ〉:「今日の焦点!」
   ~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢の
    ツボが分かる~
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⇒“今日の焦点”はズバリ:

 「日朝協議が拉致問題再調査について合意せぬまま終了」です。


⇒その理由は……:

 ─グローバル・マクロを意識して動いている国。
  他方でこれを全く意識しないかのように動いている国。

 ─世界にはこの2つの種類の国々があります。
  前者が米欧、後者の典型ともいえるのが我が国、です。

 ─グローバル・マクロそのものは目に見えません。
  指標を見れば分かるような、そんなものではないのです。

 ─それではどうやってこれを察知出来るのかというと、手っ取り早い方法が
  一つだけあります。先ほどの前者のタイプの動きをする国を見るのです。

 ─そうすればグローバル・マクロが動いたかどうかが分かります。
  それを公開情報を通じて行うことをOSINTというのです。

日朝協議がストックホルムで終了しました。
拉致問題再調査の約束を取り付けられなかったといいます。

これを見てどう感じるのかがカギです。
「あぁ、またか」と失望している暇は実のところありません。

なぜならば北朝鮮は、先ほどの前者のタイプの国だからです。
その理由は「リーダー」がどこで教育を受けたのかにあります。

他方で我が国は二重構造をとっています。
本当の構造を形作っている人は目に見えません。

したがって翻弄されているかのように見えるのです。
しかし、その実、全く異なっているのです。

いずれにせよ、「未だ」ということです。
それでは何時が「その時」なのでしょうか。

これこそが・・・今考えるべきこと、なのです。

 

(メールマガジン 2014年5月29日号 より)

http://archive.mag2.com/0000228369/index.html


日朝局長級協議を26日よりスウェーデン・ストックホルムで開催

2014-05-29 | 北朝鮮

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 【2】IISIA代表・原田武夫からの〈メッセージ〉:「今日の焦点!」
   ~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢の
    ツボが分かる~
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⇒“今日の焦点”はズバリ:

 「日朝局長級協議を26日よりスウェーデン・ストックホルムで開催」です。


⇒その理由は……:

 ─グローバル・マクロを意識している国とそうではない国があります。
  残念ながら後者が表面的に見た場合の「我が国」です。

 ─無論その深層においては全く違います。
  いわば入れ子構造であり、「我が国」こそグローバル・マクロの
  中心です。

 ─しかしその点が明らかになると米欧との関係で摩擦が生じるのです。
  したがって違うルールによって営まれる国のようになっています。

 ─そのため「我が国だけがズレている」状況が続いているのです。
  米欧の統治エリートは我が国を巡るそうした二重構造を熟知しています。

 ─問題は、当の私たち日本人がもはやそれを記憶していないことなのです。
  だからこそ、外側からの「覚醒に向けた刺激」が必要になってきます。

日朝局長級協議が26日から実施されると発表されました。
しかも北欧の大国・スウェーデンにおいてです。

「なぜか」を考えなければなりません。
北朝鮮の大使館があるからといった単純な理由ではないのです。

その開催地の政府も、当然、聞き耳を立てています。
もっといえば「聞かせるため」に北朝鮮はその場を選んだはずなのです。

そしてそのことについて我が国がどのように認識するのかも見ている
はずです。
我が国の外務省、そして政府はその「意味」が分かるでしょうか。

グローバル・マクロとの一体性そのもので動いている国。
それが北朝鮮なのです。

一見すると「まさか」といった風情ですが、仔細に見るとすぐわかります。
日本と北朝鮮、果たしてどちらが「本当の主」なのでしょうか。

そのことが・・・この協議において明らかになります。

 

(メールマガジン 2014年5月20日号 より)

http://archive.mag2.com/0000228369/index.html


 

なぜ今「日朝局長級協議」なのか? 実体験からその真意と展望を考える

http://blog.goo.ne.jp/nobody-loves-you/e/f65ed1de64db3a10306bcb95adbaa1d2


ローマ法王がイスラエル首脳に対してパレスチナとの対話を要請

2014-05-28 | 想うこと・言葉・祈り

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 【2】IISIA代表・原田武夫からの〈メッセージ〉:「今日の焦点!」
   ~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢の
    ツボが分かる~
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⇒“今日の焦点”はズバリ:

 「ローマ法王がイスラエル首脳に対してパレスチナとの対話を要請」です。


⇒その理由は……:

 ─これから起きる展開。
  それを考えるにあたって一つの大きな材料となるのが「預言書」です。

 ─長い歴史を経て存在し続けている預言書には、やはり意味があります。
  さもなければ歴史の藻屑と消えるはずだからです。

 ─そしてそこに等しい構造が一つあります。
  それは世界が混乱し、預言者と救世主の組み合わせが2回現れること。

 ─1度目に現れるペアに、人々は安堵します。
  しかし3年半ほどしてそれは大いなる失望に変わるのです。

 ─そこから改めて本当の預言者が現れます。
  その預言者の口から指名された者こそ、本当の「救世主」なのです。

ローマ法王フランシスコが中東和平交渉の仲介をし始めました。
「いよいよ」といった感があります。

ローマ法王は「祈ること」が仕事の「権威」です。
これに対して「武力の行使」が仕事の「権威」という立場の人がいます。

これが「皇帝(emperor)」なのです。
その入れ替わりがこれまでの米欧の歴史の全てなのです。

「祈り」の権威が動き出した今。
「力」の権威として世界にその存在を知らしめ始めた国はどこなのか。

そのことを見極めなければ我が国、そして私たちにも先はありません。
読者の皆様は・・・「このこと」に気づかれていますか?

 

(メールマガジン 2014年5月27日号 より)

http://archive.mag2.com/0000228369/index.html


 

「偽預言者」と「偽救世主」

http://blog.goo.ne.jp/nobody-loves-you/e/2b43a236a9ed592e0f18de24ee308809

 

プーチンが「人類の救世主」になる日

http://blog.goo.ne.jp/nobody-loves-you/e/6453899231cda6f15af5a503b9c23ffc

 

ロシアのプーチンは本当に悪人か?

http://blog.goo.ne.jp/nobody-loves-you/e/085849ddd824d138652124daf7440ece


こうやって・・・「論調(narratives)」をグローバルな現場でつくっていくのは実に楽しいことです!

2014-05-28 | 民間外交・論調・出張報告

おはようございます。原田武夫です。

今日はしとしと雨、の東京ですが・・・
いかがお過ごしでしょうか??

サンクト・ペテルブルクで行われた国際経済フォーラムですが、どうやら日本でもNHKなどを筆頭に今回はかなり報道されているようですね。

ふふふ・・・☆
着実に動いてますよ、世の中は(^^)/

今回、私自身はOpen Dataのセッションに関する出たわけですが、その場での議論の様子がなんと!もうstreaming配信で見ることが出来るようです。

11分36秒目頃より私が冒頭発言しているのをご覧いただけます。
是非お暇な折に・・・ご覧ください★

こうやって・・・「論調(narratives)」をグローバルな現場でつくっていくのは実に楽しいことです!


http://www.forumspb.com/en/2014/sections/30/materials/229/sessions/705#translation

 

https://www.facebook.com/iisia.jp/posts/668282123243012


なぜ今、ロシアそしてバルト海なのか? プーチン脅威説を越えて「これから起きる本当のこと」を考える

2014-05-26 | 民間外交・論調・出張報告

皆様、こんばんは~(^^)/ 原田武夫です。

無事に羽田に戻りきや・・・いきなり打ち合わせ。
うまく行きそうです、次なるお仕事!

さてさて。
実は羽田までの快適なフライトの間に、こんなのをヤフーニュース(個人)で今朝8時にアップして頂いていました。

是非ご覧ください!!

これからの起きることの「本当のこと」を知りたい全ての方へ・・・。
バルト、ロシア・・・これがその”本当のこと”なのです。

歴史を知らぬ者は・・・現実に対しても闇、ですね。

※いつものとおり、Yanoo!画面上でシェア頂くか、ツイートして頂ければ幸いです。いつも本当にどうもありがとうございます!

では!宜しくお願い致します☆

http://bylines.news.yahoo.co.jp/haradatakeo/20140526-00035666/

 

https://www.facebook.com/iisia.jp/posts/668005526604005


 

2014年5月26日 8時0分

米国からの横槍でロシアを忌避し始めた日本 その陰でグレート・ゲームが始まっている

今年もまた「あのフォーラム」がロシアで開催された

22日から3日にわたりロシア・サンクトペテルブルクで第18回目となる「サンクト・ペテルブルク国際経済フォーラム(SPIEF2014)」が開催された。私は、我が国本国から唯一のパネリストとして招かれ、専門家としてこれに出席した。華々しく我が国でも協力企業たちによってPRされている「世界経済フォーラム(通称「ダヴォス会議」)に比べると我が国では全く知られていないこの国際会議であるが、ロシアが官民の総力を挙げて開催しているのみならず、毎回、プーチン大統領自身が出席し、世界中から集まった出席者たちに対して直接演説するという点に特徴がある。

特に今回の会合ではウクライナ危機の真っただ中ということもあって、プーチン大統領がこの危機に関する見通しについてどのように語るのかに何といっても注目が集まっていた。そしてそれを大前提としながら、米欧そして我が国による「金融・経済制裁」を通じて明らかにショックが生じてしまったロシア経済をどのように修復し、回復させようとしているのかも注目点であった。

国際会議における「論調」を知り、それを共に創り上げる重要性とは

こうした国際会議を私は「定点観測(fixed point observation)」するよう心掛けている。なぜならばそこで重要なのは何といっても、米欧を中心に事実上織り成されている国際的な論調(narratives)を肌感覚でつかむことだからだ。我が国では政官財問わず、未だに「外国といえば米国」「米国でも我が国を相手にしてくれる要人(対日利権グループ=ジャパン・ハンドラ―)と会えば良い」と誤解している向きが多い。しかし彼らは所詮、米欧が重層的に行っているゲームの一端(あるいは「末端」)を担っているに過ぎないのである。そうではなくて、米欧が至るところで行っているこうした国際会議にこまめに脚を運び、そこで何が語られているのかを継続的につかみ続けることこそ、「これからグローバル・マクロ(国際的な資金循環)とそれを取り巻く国内外情勢がどちらに向けられるのか」を考えるにあたっては必須の作業なのである。ところがこの肝心かなめなところに、我が国企業のほぼすべてが投資を全く行っていない。せいぜいのところ、2・3年に1度交替する現地駐在員が出席するか、あるいは本国からロシアなら「ロシア専門家」が半分趣味で出席するに過ぎないのだ。その結果、こうした「論調」を追い、その先を考えるという作業を一切怠っているのが現実なのだ。

しかもこうした継続的な出席は単に出発点に過ぎないのであって、今度は「論調」の形成そのものに関わるチャンスが降って来ることになる。だが、ここでまたしても政官財を問わず我が国からの出席者、特にビジネスパーソンたちは重大な障壁にぶつかるのである。なぜならば、そこで行われるのは「論調」の形成なのであって、下僚たちが準備した原稿を読み上げたり、あるいは官僚の世界で言うならば「国会答弁」「応答要領」のようなものを受け身で言うことが求められているわけではないのだ。ところがたいていの場合、日本からの出席者たちはそのどちらかに終始してしまう。自由に個人として、そうglobal citizenとして発言して「論調」を形成すべきなのに、そのチャンスをみすみす失ってしまうのである。その結果、「あぁ、また日本人か。自分たちのことしか話さない」となってしまう。無論、次回から招待状が届けられることは無くなってしまうというわけなのだ。

もっとも、難しいのはそれでは何でも話して良いのかというとそうでもないということである。こうした国際会議には必ずナレッジ・パートナーという役割を担う組織がある。多くの場合、グローバルなコンサルティング・ファームがこれを務めており、「論調」のベースは明らかにそうしたファームたちが形成している。これに世界銀行や国際通貨基金(IMF)、さらには経済開発協力機構(OECD)といった国際機関における、これまた米欧人であるコンサルタントたちが加わる場合もある。そして国際会議の場においては、彼らが重層的に提示してくる「論調」のベースに立ちつつも、それに明確な付加価値を加え、時にはその枠組みを超えるものを提示するような高度に知的なプレゼンテーションが基調演説者やパネリストたちに求められているというわけなのである。そうした「価値ある発言」「『論調』の形成に貢献している発言」を述べている限りにおいて、実のところ英語の発音など全く問題とされない。あくまでも基準となるのは当該人物が「考えているか、考えていないか」だけなのである。

「プーチン脅威論」を語る米欧こそ、今ロシアに入り込んでいる

我が国ではウクライナ危機で米国を筆頭に対ロ制裁が発動され、しかもここに来てカナダ訪問中のチャールズ英皇太子までもが「プーチン大統領はナチスのヒトラーと同じだ」といった”暴言”までしていたことが明らかになるなどする中、「プーチン脅威論」とでもいうべきものが政官財メディアの枠を超えて流布されている。事実、今回の「サンクト・ペテルブルク国際経済フォーラム」においては元来予定されていた我が国政府系金融機関のハイレヴェルによる出席が取りやめられるなどの動きがあったと聞いた。

だが、何事も百聞は一見に如かずなのである。現地に来てみると米国を筆頭にフランス、イタリア、そしてドイツなど欧州の財界要人がまとぞろ集まっていた。それにそもそもこのフォーラムのナレッジ・パートナーはプライスハウスウォータークーパースであり、車両の提供をしているのはメルセデスベンツなのである。しかも昨年にもまして大規模な代表団を組織してプレゼンスを確保していたのが韓国であった。それに比べ我が国はといえば基本的に「現地駐在員レヴェル」が数名といった程度であり、「論調」の形成へのコミットメントはおろか、まったくもって相手にされていないといった様子であった。なぜそうなのかというと、政財官メディアを問わず、私たち日本人がロシアというと「旧ソ連」のあのおどろおどろしい体制のイメージに未だ囚われており、その根本にあって、しかもこれからのグローバル・マクロ(国際的な資金循環)が織り成す世界史の大変動と直結している要素に関心を持っていないという根本的な問題があるからなのだ。いや、米欧がロシアに注目せざるを得ず、だからこそ創り出しつつある「論調」の根底にあるものに気づいてすらいないというのが本当のところなのだ。

(ラトヴィア・リガにある大聖堂の中庭(筆者撮影))

(ラトヴィア・リガにある大聖堂の中庭(筆者撮影))

「気候変動」が過去にもたらしたのがロシア帝国の発足

それではその根底にあるものとは一体何なのだろうか。―――このニュース・コラムはサンクト・ペテルブルクでの会合を終えて訪問したロシアの隣国ラトヴィアの首都リガで書いているのであるが、窓外に見える大聖堂にある回廊を見て、この問いに対する答えを確信することが出来た。

今、なぜ米欧はロシア、そしてその脅威から守ると称してバルト3国に拘るのか。その理由を知りたいのであればバルト海を巡る歴史を紐解けば良い。欧州は10世紀から14世紀にかけて「中世の温暖期」と呼ばれる時期に置かれていた。すなわち温暖な気候が続く中、人口は爆発的に増え、人々は新しい土地を求め、一つには東へ、東へと進み始めたのである。これがいわゆる「東方植民」である。そしてその中で創られた、繁栄し始めたのがラトヴィアのリガを含む「ハンザ都市」であった。

ところが、である。15世紀に入ると欧州は今度は一点して極端な寒冷期に入り始める。経済は一気に縮小し始め、限られた富を巡って激しい奪い合いが生じるようになった。ところが大変興味深いのはこの時代にむしろ元気になったのは北方の諸国、すなわちバルト海沿岸の勢力だったという事実である。その中で最終的に「草刈り場」となったのがポーランドであり(「大洪水時代」)、そしてスウェーデン、ロシアといったますます強大化する勢力同士で争われたのが17世紀の「北方戦争」だったのである。その後、いわゆる西欧諸国が諸侯相乱れて大混乱に陥っている中、大北方戦争に勝利し、ロシア最初の皇帝の座についたのがピョートル大帝だったのであり、これでこの地域におけるロシアの覇権が確立するに至ったのだ。このように気候変動が「温暖化」から「寒冷化」へと移る中でかえって元気になり、やがては覇権を握ったのがロシアであり、その現場となったのがバルト海であったという事実は記憶にとどめておくべきである。

加速する「気候変動」こそ、米欧がロシアに拘る本当の理由だ

なぜならば今、再び始まっているのが気候変動であり、明らかに北極圏とその周辺を除き、北半球では極端な寒冷化が顕著になりつつあるからである。逆に北極圏とその周辺では温暖化が進行しており、今回のサンクト・ペテルブルク国際経済フォーラムの最中にも気温が28度を越えるという、旧ソ連時代には考えられなかった「夏日」が到来していた。一見すると何気ないことのように思えるかもしれないが、そうした気候の不可逆的な展開を踏まえ、誰よりも早く先取りするために動くのが米欧の統治エリートたちの常である以上、このことはグローバル・マクロとそれを取り巻く国内外情勢の今とこれからを考えるにあたって重大な意味を持つはずなのである。

事実、このように考え始めると符合すること、合点がいくことが多々ある。―――ヴァティカンがなぜ、大量の資金をパナマ経由でポーランドの反体制組織「連帯」へと渡し、これをもって「ベルリンの壁崩壊」を頂点とする東欧革命を惹起したのか。2007年夏から始まり未だに終わらない金融メルトダウンの中でなぜ、ポーランド経済だけが好調なのか。金融マーケットでキプロス危機が発生する中、そこに秘匿されていたマネーがなぜ、バルト海沿いのラトヴィアへと大量に移動したのか。国家機密を暴露したエドワード・スノーデンをかくまっているロシアに対して、なぜ米国は強腰に出ないのか。そしてまた、ウクライナ危機の真っ最中だというのに「サンクト・ペテルブルク国際経済フォーラム」にはどうしてかくも大勢の米欧財界エリートたちが集まるのか。そう、全ては気候変動を巡って「あの時」と全く同じか、あるいはそれ以上の事態に陥るという判断があってのことなのである。そしてそのことを知らないのは、私たち日本人だけなのだ。

「北方領土返還」のために安倍晋三総理大臣が今すぐやるべき本当のこと

安倍晋三政権がウクライナ危機にあたってギリギリのタイミングで「NSC事務局長」をプーチン大統領側近の下に派遣したり、あるいは未だに骨董品のような旧ソ連時代の「想い出」や、その後の徒花であったエリツィン政権時代における自称”インテリジェンス”の「武功」を喧伝する向きをロシア専門家・異能の人などと言っているようでは、我が国の先が実に思いやられるのである。大事なことは、気候変動とロシアの立ち位置が密接に連関しているというのが米欧の隠された「論調」であり、それが織り成す本当のゲームの中でいかに最高得点を挙げていくかなのである。そもそも「2014年秋のプーチン訪日が実現するかどうか」などと議論する暇はないのであって、この「論調」の形成そのものに我が国がいかに食い込み、さらにはそれをわが物にしてしまうかという戦略的なアプローチを、グローバル・マクロ(国際的な資金循環)のダイナミズムを知っているという意味での我が国のベスト・アンド・ブライテストを結集して考えることこそ、今行われなければならないことなのだ。その先においてこそ、初めて「北方領土返還」という悲願が実現されるのである。正直、そのレヴェルまで我が国の側が議論出来、かつコミットするというのであれば四島であれ、二島であれ、プーチン大統領にとってはどうでも良いことであるはずだ。なぜならば主戦場は「バルト海」なのであるから。

未来を創り上げるための気付きを得るためには、本当の過去を知らなければならない。今、着実に加速をつけつつあるロシア、そしてバルト海を巡るグレート・ゲームはその典型とでもいうべき例なのである。


原田武夫

株式会社原田武夫国際戦略情報研究所(IISIA)代表取締役

http://bylines.news.yahoo.co.jp/haradatakeo/20140526-00035666/


Takeo Harada

今回のSPIEF2014で私が出席した「OPEN DATA」セッションの様子を動画でご覧いただけます。11分36秒頃より、まずは冒頭発言を私が行っています。是非ご覧ください。これがグローバルな世界で「論調(narratives)」をつくっていく、ということなのです:
http://www.forumspb.com/en/2014/sections/30/materials/229/sessions/705#translation

 

なぜ今、ロシア、そしてバルト海なのか?プーチン脅威論を越えて (連載「パックス・ジャポニカへの道)

http://blog.goo.ne.jp/shiome/e/09d450c16016efabae4bd34611e02d39


「気候変動」「東方植民」がキーワード

2014-05-26 | 民間外交・論調・出張報告

日本にいる皆様、今晩は=こんにちは!原田武夫です。

昼過ぎにバルトの都・リガに着きました。
有名な大聖堂を見学し、リガ歴史博物館を訪問。
その後、一休みしています。

これから視察+一作業をして明日、ミュンヘン経由で帰国致します。

それにしても・・・・
来てよかった、リガ♪素晴らしいところです!!
いろいろな発見がありました。
「気候変動」「東方植民」がキーワード。

その様子はまた別の機会にお送りしますが・・・
まずはサンクトペテルブルグでの最後の画像を2枚ほど。

それにしても・・・
昨年も掲載しましたが、なぜロシアの制服系お役人さんは女性となると皆さん、ミニスカになってしまうのでしょうか。。。☆

では!
続きはあらためて!!佳き夜を。

 

https://www.facebook.com/iisia.jp/posts/666961396708418


この辺ですかね、カギは。。。(原田武夫)

< 大洪水時代 - Wikipedia >



おはようございます、皆様。原田武夫@ミュンヘン空港、です。

長かった今回の出張もこれでおしまい。
後はANAのBoeing 787に乗って、眠っている間に羽田に着くのみ、です(^^)/

今回はあえてラトヴィアを最後に絡ませたのですが・・・やはり有意義でした。
実際に現地にいくと、いろいろなことが頭の中につながっていきます。

そしてこの900年の間、この街で一体、どんな人たちがどんな想いをしながら暮らしてきたか。。。そう考えてしまうわけです。

バルトの風の向こう側には、サンクト・ペテルブルクの都。
私の名前の由来になった、若き帝国陸軍軍人「広瀬武夫」が明治の昔、学んだ街です。

全てが大きな何かにつらなっている・・・そう、今回の往訪で思いました。

そして・・・
来月もまた半分くらい、海外出張させて頂きます。

どんな出会いがあり・・・
どんな気付きがあるのか。

どうぞお楽しみに!!

さーて、まずはANAで麦焼酎のロックを飲むとしますか★

 

https://www.facebook.com/iisia.jp/posts/667676626636895


ローマ法王からの書簡を何者かがアルゼンチンで偽造

2014-05-26 | 想うこと・言葉・祈り

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 【2】IISIA代表・原田武夫からの〈メッセージ〉:「今日の焦点!」
   ~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢の
    ツボが分かる~
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⇒“今日の焦点”はズバリ:

 「ローマ法王からの書簡を何者かがアルゼンチンで偽造」です。


⇒その理由は……:

 ─世界には2種類のパワーがあります。
  一つは腕力、そしてもう一つは祈りのパワーです。

 ─前者はともかく、後者は意味があるのかと想うと思います。
  しかし実際には「これ」こそがパワーの本質なのです。

 ─前者が入れ替わり、後者は一つであった世界。
  それが米欧です。

 ─したがって華々しい前者の推移に目を奪われるべきではないのです。
  本質は後者によって定められ、動いているのです。

アルゼンチンにおいてローマ法王フランシスコの偽書が出現しました。
キルチュネル政権が正式に発表した書簡が偽造だったのです。

ローマ法王庁が「これは偽物」と断言しています。
これを見て、世界はどう思うでしょうか。

繰り返し云います。
「祈り」のパワーがあってこその「腕力」のパワーなのです。

その逆ではありません。
前者が後者を支持しなくなった時の後者は実に哀れです。

もがき苦しむ中で存在を消して行きます。
残念ながらそれが宿命なのです。

まったくもって「他山の石」なのです。
・・・私はそう、思います。

 

(メールマガジン 2014年5月23日号 より)

http://archive.mag2.com/0000228369/index.html


気候変動の結果、アルゼンチンが農業国として躍進するとの報告

2014-05-26 | 気象・地震・天文・地学

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 【2】IISIA代表・原田武夫からの〈メッセージ〉:「今日の焦点!」
   ~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢の
    ツボが分かる~
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⇒“今日の焦点”はズバリ:

 「気候変動の結果、アルゼンチンが農業国として躍進するとの報告」です。


⇒その理由は……:

 ─「本当の問題」について語るリーダーはいません。
  なぜならばそれに付き従う群衆が大いに動揺するからです。

 ─そのため、彼らは当たらずとも遠からずといった発言を繰り返します。
  その上で彼らが考える「より良き方向」へと導こうとするのです。

 ─ポイントは、それが独善的なものでないかどうかです。
  ベスト・アンド・ブライテストにも「欲」というものはあるからです。

 ─大事なことは非連続的なリスクがそこでの本当の問題である場合です。
  「本当の問題」がそれである時、多くの人たちはほぼ理解出来ません。

 ─その典型が「気候変動」です。
  寒冷化と温暖化がセットであり、それによって地政学が変わる。

 ─これこそが今の「本当の問題」なのです。
  もっともそれを理解出来る「群衆」は皆無です。

「温暖化によって勝ち組になる」とアルゼンチンが言い出しています。
もともとアルゼンチンは豊穣な土に恵まれています。

それがさらに有利になるというのです。
その結果、グローバル・マネーがどう動くのかは火を見るより明らかです。
繰り返し云います。
「本当のこと」が統治リーダーによって語られることはありません。

「善かれと思ってそうした」と彼らは弁解しますが、基本的には全てが客観
ではなく、「直感」によるのです。それが独善につながってはいないかどうか。

そのことをチェックする仕組みこそが、グローバル・ガヴァナンスには不可欠。
私は・・・現実を見ていて、そう強く想います。

 

(メールマガジン 2014年5月22日号 より)

http://archive.mag2.com/0000228369/index.html


日イスラエルがサイバーセキュリティを中心に防衛協力で一致

2014-05-26 | 歴史・普遍

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 【2】IISIA代表・原田武夫からの〈メッセージ〉:「今日の焦点!」
   ~これを読めばマーケットとそれを取り巻く国内外情勢の
    ツボが分かる~
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⇒“今日の焦点”はズバリ:

 「日イスラエルがサイバーセキュリティを中心に防衛協力で一致」です。


⇒その理由は……:

 ─これから生じること。
  それはただ一つです。

 ─本当の「普遍」は何であるのかが明らかになることです。
  そしてその答えを実のところ米欧の統治エリートたちは知っています。

 ─だからこそ彼らは躍起になるのです。
  本当の「普遍」が出現する瞬間に彼らはその地位を失うからです。

 ─そのため様々な奸計を彼らは弄して来ました。
  直接手を下すこともありますし、そうではない巧妙な手段もあります。

 ─長年にわたってそのことに慣らされてきた我が国では惨状が広がって
  います。「このこと」についての一切の意識が無くなっているのです。

 ─しかし世界史とは面白いものです。
  そう見えてもなお、必ず「一筋」の道のりが開けて来るからです。

イスラエルのネタニヤフ首相が来日しました。
我が国との間で防衛協力を強化することで一致したと言います。

本来ならば「悲劇の民」であるはずのイスラエルの国民たち。
その手はいつの間にか、より惨劇を招く血の滲むものになっています。

本来ならば「平和」を志向していたはずの彼ら。
ところがむしろ逆向きの惨劇を招く立場を築き上げているのです。

そうした彼らの悲運に対して心から同情しつつ、そうではない自らの姿に
気付かせてやること。これこそが我が国が為すべきことなのです。

ところが結果的に昨日のネタニヤフ訪日は逆向きの出来事となりました。
血塗られたその手にさらに血を塗るための手伝いをすると合意されたのです。

「普遍」は余りに圧倒的なものであり、戦いを弄しないものです。
そのことが分かっていない者がリーダーであるとこういうことになります。

しかし・・・必ず「その時」は来ます。
これまで画策されてきた全てが崩れ去る時です。

昨日の合意はそれに抗しようとするものたちの最後のあがきです。
そしてこれにより大変なことが今秋起きてきます。

それによって・・・いよいよ覚醒が始まるのです。
ただし最初は「下げ」であり、然る後に「上げ」です。

そのことを感じ取ることが出来るかどうか。
しかも「あらかじめ」感じ取れるか否かが・・・今必要な本当の鍵なのです。

 

(メールマガジン 2014年5月13日号 より)

http://archive.mag2.com/0000228369/index.html