S家の別宅

夫婦ふたりきりになりました。ふたりの生活をこれから楽しみたいなと思います。

御嶽山のこと

2014-09-29 16:18:38 | Weblog
御嶽山(おんたけさん)という何だか親しい山が突然噴火して、たくさんの方が山に取り残され大変なことになっている。

噴火した日の夜はまだそんなにたくさんの登山者がいることも知らずにいたし、夜のニュースも負傷者8名ぐらいの報道だった。

でもその夜、全然眠れなくて、目をつぶるとたくさんの人が下から苦しそうに私を見上げていて、泣きそうで、

そんな知らない人の顔が目をつぶると映像になっていつまでも見えて明け方までまったく眠れなかった。

眠れないということがほとんどないので、どうしちゃったんだろう・・・と思っていた。

その前の夜は東京に朗読に行き、とんぼ返りで帰ってきて、土曜日も仕事で身体も疲れていたのに。


2日ほどたって、山に取り残された人がたくさんいるのを知った。

不思議だけれど、浮かんできた知らない人のたくさんの顔はその人たちだったかもしれないと思ったりする。


小さい頃、我が家には不思議なことがあって、わたしがまだ1歳ぐらいの時、お姉ちゃんは古いお札を焼く近くの観音様に行って、

焼かれているお稲荷さまのお札を足で踏んでから、動物みたいになって、火を怖がったり、真夜中に決まって起きて大声で泣いたり

そんな日が続いて、お医者さまもわからなくて、痩せてきたお姉ちゃんを母は、御嶽山で修行をしたお祓いをするおじさんにみてもらった

ら、おキツネさまがお姉ちゃんのなかにとりついちゃってた・・・・・って!


お祓いをしてもらってから、お姉ちゃんはすっかり元気になって、母は御嶽山に絶大な信頼?をおいていた。


そんな信仰のある神さまの山がこんなになっちゃって・・・・・


山には神さまがいるということを、私もなんだか小さい頃から母に聞かされて育った。


どうか早く山に取り残された人たちが救助されますようにと祈っている。


ちなみに私も長女が赤ちゃんの時、あまりにも夜泣きがひどくて、母とこの御嶽山信仰のお祓いのおじさんのところに

お祓いしてもらいに行ったことがある。娘はおじさんの家で焼酎づけの梅をたくさん食べて酔っぱらって?寝てしまい、

その間にお祓いをしてもらった。おじさんは「この娘は、感受性が強くてとても賢い娘だ」と言ってた・・・

娘は何かに取りつかれていたわけではなかったけれど、夜泣きは不思議と治った!


わたしは何かの宗教を信じてはいないけれど、自分の存在は、父と母がいて、祖父と祖母がいて、曽祖父と曾祖母がいて・・・・

そうやって命が受け継がれ、育てられ、守られているという気がしている。

自分の存在のなかに遠いご先祖さまの永い命が流れているという気がする。

それが自然や宇宙につながって大きな神さまの力みたいなものを感じる、山もまたそうした自然信仰なのだろう。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする