連続企業爆破事件の死刑囚、大道寺将司氏が病気で今日死亡した。
大道寺氏の句集「棺一基」という本を持っている。
読んだ時、死刑囚で収監されている位置に在る自分に対する、ぎりぎりに張りつめた緊張感が、無駄なことばを
寄せ付けず、ただまっすぐな細い糸の上を歩いているような鋭さと、孤独と、哀しみを感じて、読むわたしも緊張
して読んだ。
この句集は辺見庸さんが薦めて出版した本だ。
「棺一基四顧茫々(しこぼうぼう)と霞(かす)みけり」
この句から本の題名に繋がっている。
霞は春の季語だろうか?棺には死に至った自分が横たわっていて、まわりにその棺を見ている人達がいる。
その死を見つめているのは自分でもあるかもしれない。
自分の死は春と予言していたような彼の句だ。
こうしてひとつの時代が終わっていくような気がした。
きのう、「組織犯罪処罰法改正案」が衆議院で可決され、参議院に送られた。
国民の反対が多くても、ただ淡々と法案は可決される・・・・・
虚しささえ感じてしまう。
けれど、しっかり見ていかなければいけないと思う。
見ることを止めてはいけないと思う。
大道寺将司という死刑囚が、日々死というものに向き合い、死を覚悟しなければならない自分に向き合い、
死を真正面にとらえ、生きたように・・・
わたしたちは政府がこの国をどこへ連れていこうとしているのかを真正面から見つめ、見続け、
本質を考え続けなければいけないと思う。
大道寺氏の句集「棺一基」という本を持っている。
読んだ時、死刑囚で収監されている位置に在る自分に対する、ぎりぎりに張りつめた緊張感が、無駄なことばを
寄せ付けず、ただまっすぐな細い糸の上を歩いているような鋭さと、孤独と、哀しみを感じて、読むわたしも緊張
して読んだ。
この句集は辺見庸さんが薦めて出版した本だ。
「棺一基四顧茫々(しこぼうぼう)と霞(かす)みけり」
この句から本の題名に繋がっている。
霞は春の季語だろうか?棺には死に至った自分が横たわっていて、まわりにその棺を見ている人達がいる。
その死を見つめているのは自分でもあるかもしれない。
自分の死は春と予言していたような彼の句だ。
こうしてひとつの時代が終わっていくような気がした。
きのう、「組織犯罪処罰法改正案」が衆議院で可決され、参議院に送られた。
国民の反対が多くても、ただ淡々と法案は可決される・・・・・
虚しささえ感じてしまう。
けれど、しっかり見ていかなければいけないと思う。
見ることを止めてはいけないと思う。
大道寺将司という死刑囚が、日々死というものに向き合い、死を覚悟しなければならない自分に向き合い、
死を真正面にとらえ、生きたように・・・
わたしたちは政府がこの国をどこへ連れていこうとしているのかを真正面から見つめ、見続け、
本質を考え続けなければいけないと思う。