この「なんちゃって日本一周」シリーズでは番外編を含め基本的にカメラを持っていない。
携帯で我妻への報告写真は撮っていたものの、写りがイマイチなのと機種変更したので昔のデータがほとんど残っていない。
手帳に経由地だけメモしているのを見ながらこの一連の記事を書いているのだが、写真がないのと、2年以上前の出来事なので思い出しながらなのでちと辛い。
ちなみに今回の写真は我妻持参のデジカメによるもので、とりあえず広島の紅葉です。
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= 七日目 =
粉モノは消化もよいのですっきりと目覚めて、キリキリと宮島へ向かう。
ホテルの近くから宮島行きの連絡船が出ているので、いきなりのミニ船旅が気分よい。
ちなみに我妻は、いわゆる「晴れ女」を自称しており、この日も晴れているのが、嬉しいような悔しいような(笑)
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宮島を散策しながら、焼き牡蛎だ、穴子丼だ、紅葉まんじゅうだと食べ歩いたのだがブログに使えるような写真がないのがちと残念。
まあ、目と心と胃袋には焼き付いているのですが(笑)
散策の後、我妻は本日ご帰宅なので広島駅で涙のお別れ。
ワシは市内循環のバスでぐるっと一回りして、3回目になる広島市訪問で昔の記憶を少しよみがえらせる。
夜はご当地新名物といわれる「広島風つけ麺(冷麺)」をいただいた。
しょうゆベースにごま、ラー油が入ったたれで、ボイルキャベツ・キュウリ・ねぎ・チャーシュウがのった中華麺を食するもので、広島風は「冷たい麺+冷たいたれ+辛み」らしい。
バイクをおきっぱなしにした宿は、前日泊まったツインがシングル料金でOKとのことで連泊。
= 八日目 =
広島から瀬戸内沿いを走ろうと岩国から宇部へとのんびりと走っていく。
この年(2005年)の台風で被害を受けた錦帯橋もほぼ復活したとの話を聞いたので20数年ぶりに訪問する。
秋空にくっきりと映えて美しい。
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そうそう、錦帯橋といえば、来月は中国・杭州は西湖に行くので御本家をみてきましょう。
ほどよく晴れた日なので、のんびりと宇部から下関と回っている内に、段々と時間が押してきてしまった。 当初はあまり寄り道をするつもりがなかったので萩で宿の予約を取ってしまったのだが午後になって先を急ぐハメになる。
秋の日暮れはつるべ落とし…萩到着を目の前に真っ暗になり、雨は降ってくるし、宿(YH)の場所は分からないのでちょっと悲しくなる。
まあ無事に到着してお風呂とゴハンにありつけたのでよかったです。
= 九日目 =
萩の町並みをしっかりと歩いて散策した後は再びバイクに乗り込む。
晴れた日本海がとても美しいのだが写真でご紹介できないのが残念。もっとも写真じゃ伝えるにも限界があるけどね。 山口県の日本海沿いの道は透明度が高くキレイな海と併走できる大好きなコースだ。
天気予報では「島根は雨」とのことだったので、島根県に入ってすぐに山陽に逃げ帰ることにする。
ついでに三段峡で紅葉を楽しもうと思ったのが間違いだったのか…途中から雨に降られ出すと気温も急降下! すでに11月も半ばにさしかかっているので寒いのも当たり前だが、途中の電光掲示板で「4℃」の表示を見て気が遠くなる。
こうなると紅葉狩り気分は吹き飛び、屋根のある休息所の類もないので「寒いよう…冷たいよう…(シールドが曇って)前が見えないよう…滑るよう…寒いよう…」とつぶやきながらひた走る。
ぎくしゃくと走り続けると高速入り口があったので、SAなら屋根もあるし温かいものもあると、行き先もろくに考えずに飛び乗る。
トンネルを越えて山陽側に出ると一気に天気が変わり、雨具からしたたる雨が切れた頃合いでSAに到着。
普段ならどうでもよいようなラーメン+チャーハンがとても美味しゅうございました。
気力が回復しないのと2号(国道)が混むのが分かっているので、しばし高速で移動。
元気が回復すると瀬戸内海の島に渡ってみたくなり、白石島で泊まり先を探したのだがシーズンオフのため軒並みNG。
ちなみに白石島というのは「彼女(ミーヨ)の島」だ。 ← 分かるかな?
未練がましく最終の連絡船を見送りながら撮った携帯写真です。
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島の宿が取れなかったのと面倒臭いのでこの日もYH泊まりにしたのだが、YHというのはピンキリというか千差万別である。
ここは古くからやっている旅館と平行して営業しているのだが、安宿に慣れていないと「引く」のは間違いない。
一風呂あびて夜の街へ…って街なんかないぞ(笑)
サクッと駅前の居酒屋で茹蝦蛄とビールにして、早々に〆炭にする。
ちなみに、岡山・笠岡市には笠岡ラーメンというのが名物である。
= 十日目 =
昨日のチェックで独式一号機のオイル消費が何故か予想より進んでいることに気づいたので岡山の独式屋さんに立ち寄り補給を受ける。 バルコムさん、色々なお気遣いありがとうございました。
さて、岡山市でデミカツ丼探索を終えて、どこに行こうかと考えた。
失業保険受給の都合もあり、ぼちぼち帰るつもりではあるのだが日本海沿いの北上にも未練がある。
天気予報では鳥取は雨らしいが、とりあえず(行ったこともないので)津山まで走ってみた。
そこからさらに、少しだけ53号線を走ってみると、前方は明らかに黒雲が立ちこめていたのですごすごと撤退。 冬の雨はしばらく勘弁です。
姫路のビジネスホテルは居酒屋完備だし、ロビーが漫画喫茶のようになっていて、しかも古い漫画が多いのでホテル内ですっかり沈殿。
= 十一日目 =
夜の姫路城も妖しく美しかったが、早朝に見る姫路城もくっきりと姿形が艶やかである。
姫路から明石、神戸と抜けて大阪に入ったのだが、このまま直行して帰るのももったいない(?)からと湾岸沿いを紀伊半島へと向かう。
途中、道の駅でつまみ食いやお昼を食べた以外は立ち寄ることもあまりしないで、和歌山からぐる~っと潮岬を周っていった熊野のYHまでの行程は天気もよく快適でした。
= 最終日 =
旅の最終日は熊野を朝飯抜きで早々と走り出したのだが、海沿いはさほどでもないが、山に入ると結構寒い。
缶コーヒー懐炉などで暖をとりつつ鳥羽へ向かうが、立ち寄れる店もないままに、フェリーターミナルでの伊勢うどんまで朝食はお預けでした。
伊良湖岬までフェリーで渡ると下道で横浜へ向かう。
静岡に入ってしまえば帰ってきた感が強まるし、飽きたら東名ワープで即帰宅ができるのでかえって旅の名残を味わいたくなる。
さすがに寄り道はあまりできないので、御前崎でカツオ刺身定食をいただいて旅の最終ごはんとした。
最後の最後は焼津お魚センターで干物など買って、一路自宅へと向かい今回の旅も無事に終了となりました。
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宿泊: 愛知 1泊、香川 1泊、高知 1泊、愛媛 1泊、岡山 2泊、広島 2泊、山口 1泊、兵庫 1泊、三重 1泊
累計通過: 1都1道1府 26県
(続く…)