カリフォルニアワインと言えば、名産地のナパ、ソノマをイメージする人が多いでしょう。
皆さんは、長澤鼎（ながさわかなえ）という人物を知っていますか？ 実はその人物こそ「カリフォルニアのワイン王」と呼ばれたアメリカ史上にも名前を刻む英雄で、おそらく日本人初の米国移民者です。薩摩藩士だった長澤です。薩摩藩は、欧州の文明と技術を日本に取り込むため、若い藩士達を密航という形で英国留学に送り出しました。選ばれた15人の中で長澤は、まだあどけなさが残る13歳で最年少でした。
長澤の人柄は、口数が少ないが真面目で、人に親切なオーナーだったと伝わっています。従業員は家族のように扱われ、給料も他よりも優遇されたという記録があり。、長澤はやがて、「King of grape」の名声を授けられ、「バロン（男爵）長澤」と呼ばれ、財を成したそうです。興味のある方はネットで検索してみてください。
なぜ「ぶどう王」「ワイン王」を知ったのはつい最近、ランニングコースでこの薩摩藩の長澤の碑を見つけたからです。アニメにもなっているそうですね。
お部屋から美しい桜島を毎日眺めながらしみじみと楽しんでいます。徒歩や市電で電停一つか二つで江戸末期から明治の人物の生誕地がたくさんあるのが鹿児島の面白いところです。
