シャンパンブレイク

30年以上JAL国際線客室乗務員としてフライトし現在癌の治療中。お酒大好き旅が大好き趣味はランニング~

ベトナム航空のクルーは運び屋?

2014年03月27日 | 客室乗務員を目指すあなたへ
ベトナム航空客室乗務員逮捕 副機長や客室乗務員5人に出頭要請

このニュースには驚きました。

事件の内容をざっとまとめますと


日本で万引きした大量の衣料品などを、ベトナムに持ち出して売りさばいていた窃盗グループを、警視庁が摘発した。

この窃盗グループを追っていて客室乗務員が日本からベトナムへと盗品を運んでいたことが判明

盗品の運び屋として逮捕されたのは、ベトナム航空の客室乗務員


「ベトナム航空の客室乗務員の多くは、小遣い稼ぎでやっている」
と、衝撃的な告白

日本で盗まれた商品は、実行犯グループから仲介役に送られたあと、空港などで、運搬役の客室乗務員らに、段ボールごと渡される。

それらを、自らのスーツケースに移し替えていた。

テレビでは日本を出国する際にエアラインクルーもセキュリティチェックを受けるのに

なぜ?そこで発覚しなかったのか?

との疑問が報道されていますが・・・・・・・

実際のところ

日本出国の際のセキュリティーは液体物やナイフやハサミ等

安全運航に危険を及ぼす可能性のある物品をチェックしています。

一般の人とクルーは一緒です。

わたしの知る限り乗務員だからゆるくなるということはありません。

しかし

衣類などはそのチェックから外れます。

ベトナム航空のクルーが盗品を簡単に持ち出せたのもうなずけます。

ベトナムの入国の際の乗務員の税関チェックはどうなっているのでしょう?

その国それぞれ異なった乗務委員の入国方法があるのでちょっと覚えていません。

自国に入国する際の税関のチェックは厳しいと思いますが・・・・・・・



日本人乗務員の日本入国の際の税関チェックは

客室乗務員として旅客に税関に関しての質問に正しく答えなければいけない立場

そう言った意味で

通関に関しては不正行為を絶対にしないという姿勢で税関との信頼関係が保たれています。

そのため一般旅客の検査よりも厳しくないことが多いのですが

万が一不正が発覚すると

JALの場合は厳しく社内で罰せられます。

自主的に退職に追い込まれた人を知っていますし

外国を常に往復する クルー(乗務員)には、 一般旅行者とは異なる税関の免税基準があります。

海外で買った物の上限は時代と共に順次引き上げられて行き

わたしが客室乗務員になったころは9000円

それから1万5千円になったと記憶しています。

それ以上のお買い物をすれば税金がかかりますし

お酒類などは一本から容量に応じてすべて税金が課せられます。

わたしはよくワインやシャンパン・ウイスキーにブランディをフライトのたびごとに買っていたので、かなりの税金を払っていました~

洋服などのお買い物も領収書を取っておいて買ったものすべてをリストアップしておき

成田到着までに税関の書類を書いたものです。

そして

領収書を添えて税関の申告書を税関職員に渡すことが常でした。

そのくらい毎回フライトのたびにお買い物していましたね~

だから

日本人乗務員の場合だと今回の事件は考えられない出来事です。


今回プーケットで数人の方に

実は客室乗務員になりたかったんですよ~

国際線の客室乗務員にあこがれてます~

どうしたらJALのクルーになれますかぁ~

という声を聞く機会がありました。

元キャビンクルーとしてはとっても嬉しいです

だからよけいに

今回の事件は残念

これを機に一掃してほしいものです。





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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ねこ)
2014-03-27 22:25:21
納得
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Unknown (ノン)
2014-03-28 05:02:20
納得いただきどうもありがとうございます。
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