里山遊歩

かづの野遊び研究所

晴れた日は、野に、山に、川に、
部屋の中にとじこもっていてはもったいないもったいない。

阿仁マタギの里 根子行2

2018-07-04 | たびの空
ドラえもんのどこでもドアを開けると、その先にどんな景色が広がっているのだろう。
連絡船、夜行列車、峠道、曲り角、森の道、それもまた旅の味わいである。
清水トンネルを抜けると雪国だけど、
暗くて狭い576mの根子トンネルを抜けると、どんな風景が見られるのか楽しみだった。



そこは集落を一望できるビューポイントで、
阿仁の山襞にある集落、だが想像していたよりもはるかに戸数がある、
不老倉のような鉱山ならば、かつて山奥に数千の人が住んでいたのは理解できる。
しかし、大きな鉱山もなく、田畑の広がりもなく、それでも豊かな景観を醸し出している。
根子が会場になると知って、久しぶりに根子が舞台となった映画「マタギ」を出して見てきた。



そして阿仁の山々を生業の場とする人々を描いた矢口高雄の「マタギ列伝」を、
根子集落のなかで周辺の山々を見ながら読んでみようと持参した。
集落をまわって読む場所を探した、トンネルを出たところのビューポイントがいい、
集まりが解散し帰路、トンネル前の長椅子に座り「マタギ列伝」を景色を楽しみながら読んだ。
トンネル入口の銘板によると、この根子トンネルが開通したのは1975年、
持参したコミック版「マタギ列伝」が汐文社から発行されたのも、同じ75年であった。





        


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