650シーベルト/時という値は、
「カレイドスコープ」の
「「F1二号機による地球規模の大惨事の可能性」-京大教授」という記事で見つけた。
☆ 記事URL:http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/444.html
東電が自走式ロボットを使って、
福島第一原発2号機の格納容器の放射線の測定をした数値を
2017年2月9日に公表したらしい。
素人なので、
放射線の脅威と言っても、
辛うじて4シーベルトで即死だという記憶が残っている程度だ。
その100倍以上の値の持つ科学的意味は、
思案の外だ。
ただ、漠然となら
過去に計測された経験がないというほどだから
すごいんだろうなと思う
(下記コメント欄に広島原爆爆心地の141シーベルトなら、記録があるとの情報提供があった。
その4倍の値ということになる)。
ちなみに、
日刊ゲンダイの、
2017年2月4日の巻頭記事には530シーベルト/時とあった
(下記〔資料〕参照)。
いずれにしても、
そんなに高い数値が測定されて果たして廃炉は可能なのか。
「スピン報道」
という言葉がある。
福島第一原発との関連で言うと、
全ての報道が
これに当たると思えるほどだ。
オリンピックやリニアといった明るいニュースはもちろん、
安倍が絡んでいる
モリカケ等の
数々のスキャンダルさえそう見える。
究極、憲法の改正さえ
原発の過酷事故を忘れさせるためではないかと思う。
ちなみに、
建屋と付帯設備の劣化に対処するには
補修しなければならない。
しかし、650シーベルトもあって、
それは不可能だろ。
では、どうなるか――。
デブリと
使用済み燃料プール内の核燃料を何とか取り出す技術を開発することしかないのだ。
しかし、開発が可能か否か
未知数だ。
ロボット工学の研究者を要請しなければならないこの時期、
政府は、
教育を経済的に意味のある
実学に絞るなど、
何を訳の分からないことを言っているのだろう。
国を挙げて
放射能の脅威に立ち向かうための
基礎を
みっちり鍛え上げる必要があるだろう。
でないと、
間に合わないぞ。
内部に残されていた核燃料とその他デブリが拡散してしまった場合、
京都大学大学院教授(地球物理学)竹本修三氏によると、
地球規模の大惨事の可能性があると言われる。
東京は、
当然ながら、住んでいられなくなる
(サイト「カレイドスコープ」の記事『「F1二号機による地球規模の大惨事の可能性」-京大教授』参照)。
☆ 記事URL:http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-4809.html
そんな危ない時代に生きているというのに、
我々は、
日々笑い、ポジティブという言葉に踊らされて、
安倍が
原発を海外に売り込むために、
福島の避難民を放射能スープの中に強引に戻そうとしていても知らぬ顔をしている。
我々は、
安倍同様、どれほど無能で残虐なのか。
ネトウヨのせいにばっかりにしていられない危機が傍近くにある。
〔資料〕
「即死の燃料デブリ残骸でわかった廃炉のデタラメ皮算用 何兆円使おうが廃炉なんてできっこない」
★阿修羅♪/日刊ゲンダイ記事・書き起こし( 2017 年 2 月 04 日 )
☆ 記事URL:http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/444.html
転載元:★阿修羅♪ 「即死の燃料デブリ残骸でわかった廃炉のデタラメ皮算用 何兆円使おうが廃炉なんてできっこない」* http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/444.html
<書き起こし>
本当に廃炉なんてできるのか。目の前の現実に打ちのめされてしまう。
東京電力は2日、福島第1原発2号機の原子炉格納容器の内部調査で撮影した映像を解析したところ、一部で毎時530シーベルトという超高線量を測定したと発表した。
これは、とてつもない数値だ。ICRP(国際放射線防護委員会)の指標では、宇宙線や大地からの「自然放射能」に加えた「追加被曝線量」の公衆限度は年間1ミリシーベルトとされている。毎時換算でおよそ0.11マイクロシーベルトだ。福島原発事故後に日本政府が避難指示を解除する目安の除染目標にしたのは、年間20ミリシーベルト。長期にわたって居住が制限される「帰還困難区域」の線引きは、年間積算線量が50ミリシーベルトとされた。
1000ミリシーベルトが1シーベルトなのである。今回、計測された530シーベルトという高線量は、想像を絶する世界だ。「マイクロ」も「ミリ」もつかず、しかも「毎時」。1999年に茨城県東海村の核燃料加工会社で起きた臨界事故で死亡した作業員の被曝量は、最大で20シーベルトと推定されている。放射線医学総合研究所によれば、毎時6~7シーベルトが100%致死量だという。
東電は「推定値だから30%の誤差がある」と説明しているが、7掛けしたって毎時370シーベルト。人間が近づけば即死するレベルであることには変わりない。
■「メルトアウト」が起きている可能性
気がかりなのは、毎時530シーベルトという放射線量が、運転中の原子炉圧力容器内と同程度の放射線量だということだ。メルトダウン(炉心溶融)した核燃料が圧力容器の底を突き抜け、地下水と接触して再臨界に達しているということではないのか。
原子炉格納容器を設計していた元東芝技術者の後藤政志氏が言う。
「東電が公開したカメラ映像では、原子炉の真下に大きな穴が開いている様子が見えました。核燃料が圧力容器を破って外に漏れ出たことは間違いありません。ただ、それは、われわれ専門家が事故当初から指摘していたこと。東電や政府はなかなか認めようとしませんでしたが、メルトダウンは大前提なのです。今回、メルトダウンした核燃料が原子炉圧力容器を突き抜けて、外側の格納容器に漏れ落ちるメルトスルー(溶融貫通)が起きていることは裏付けられた。圧力容器を破るほどの核燃料では、格納容器はひとたまりもありません。圧力容器は70気圧に耐えられるよう設計されていますが、格納容器の設定はわずか4気圧です。建屋のコンクリート壁にいたっては単なる覆いであって、超高温のデブリ(溶融燃料)による浸食を防ぐことは難しいでしょう」
核燃料が原子炉建屋の床を突き破る「メルトアウト」が起きている可能性は高い。これが地下水に達していれば、いくら循環冷却しても放射性物質の拡散を防ぐことはできない。チャイナシンドロームが進行中のような惨状下にあると考えるべきだろう。
先月28日、事故後の復興について関係閣僚らが議論する福島復興再生協議会が福島市内で開かれた。議長を務める今村復興相が冒頭の挨拶で「福島、東北の復興も3月にはいよいよ7年目に入る。マラソンでいうとだいたい30キロ地点ぐらいにきているのかな」とホザいたのは、まったくもって信じがたい感覚だ。福島の現状をどう認識しているのか。事故処理はまだスタートラインにも立っていない。原因さえ解明されていない。それでマラソンの折り返しを越えた30キロ地点だと? こんな無神経な発言をして、大臣をクビにならないのが不思議だ。
廃炉費用は税金か電気料金で結局は国民負担
東電は今月中に最新型のロボットを投入してデブリの状態を確かめる予定だったが、作業用足場に開いた穴が走行ルートを妨害するため、計画の練り直しを余儀なくされそうだ。毎時530シーベルトという高線量も想定外で、廃炉への道は、ますます混沌としてきた。
「この高線量では、ロボットに使われている半導体やモーターがやられてしまうので、2時間程度しか動かせず、限定的な調査しかできません。もっとも、仮に線量がもっと低くても、ロボットが正常に動くかは分からない。あれだけの過酷事故を起こしておいて、簡単に廃炉までたどりつけると思う方が間違っています。今回の内部撮影によって、政府と東電の廃炉スケジュールが完全に破綻したことが露呈しました」(後藤政志氏=前出)
事故が起きた11年の年末に発表された廃炉の工程表は、2年以内に1~4号機の貯蔵プールにある使用済み燃料の取り出し作業に着手、1~3号機の溶融燃料は10年以内に取り出し作業を始め、30~40年後に施設を解体撤去する廃炉が完了するというものだった。
事故からまもなく丸6年になるのに、工程通りに実行できたのは、4号機の使用済み燃料取り出しのみ。事故を起こした1~3号機の燃料には着手できない。建屋内の線量が高すぎて人間が近寄れないのだ。そのうえ、溶け落ちたデブリがどんな状態で、どこにあるのかさえ分からない。これのどこが「アンダーコントロール」なのか。
当初の計画からは大幅に遅れているのだが、政府はデブリの取り出しを21年に始め、30~40年で廃炉を完了させるというスケジュールを変えようとしていない。ここが悪魔的だ。
■途方もない年月と費用が必要
「政府の工程表は夢物語でしかなく、見直す時期に来ていると思います。福島原発の場合、燃料をすべて取り出して更地にするという意味での廃炉は、数十年単位では無理でしょう。問題なく運転終了した原発でも、廃炉まで数十年かかるのです。米国のスリーマイル島事故では、核燃料がまだ格納容器内にとどまっていたから、なんとかなった。世界的に見ても、過酷事故で燃料デブリになったものを取り出した例はありません。福島では、形状をとどめていないデブリがどこにあるかも分からないし、メルトダウンした原発が3基もある。チェルノブイリのように石棺化しても、100年は持たないでしょうし、本当に廃炉に至るまでには、途方もない年月と金額が必要になる。廃炉費用がいくらかかるか、誰にも分かりません。ところが、政府は最終的な費用の計算に先行して、国民に負担させるスキームの議論を始めた。ホント、ふざけています。40年という廃炉工程表を取り下げないのは、着実に廃炉に向かっているというパフォーマンスでしかない。東電を存続させ、原発再稼働を進めるためです」(環境経済学者で立命館大教授の大島堅一氏)
経産省は昨年、事故処理の負担スキームを審議する有識者会議を立ち上げた。福島原発事故の賠償・廃炉費などは計21.5兆円になると、従前から倍増する試算を発表。6年経って近づくこともできない現状を考えれば、費用はどこまで膨れ上がるか分からないのだが、新電力の託送料に上乗せする方針を固めた。託送料なら、国会の承認も必要ない。儲けは自分たちのもので、事故負担は国民にツケ回す。そういう都合のいいビジネスモデルをゴリ押ししようとしている。
「40年での廃炉なんて、どう考えても無理です。現実的な廃炉計画を立てられる状況にもない。しかし、原発輸出を成長戦略に据えている安倍政権は、既存の原発を稼働させたうえで、新設の仕組みもつくりたいのでしょう。世界に向けて、安心・安全を担保するためには、虚構の事故処理シナリオを維持する必要がある。何兆円使おうと、工程表通りの廃炉はできないと思いますが、それも結局、税金にしろ電気料金にしろ国民負担にされてしまう。それでも原発再稼働を支持する国民が、どれだけいるのでしょうか」(大島堅一氏=前出)
原発はコストが安いなんて、よく言う。福島原発の現状を見れば、原発再稼働は正気の沙汰とは思えない。原発事故は収束どころか、現在進行形だ。オリンピックなんて、やってる場合ではないのではないか。
「カレイドスコープ」の
「「F1二号機による地球規模の大惨事の可能性」-京大教授」という記事で見つけた。
☆ 記事URL:http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/444.html
東電が自走式ロボットを使って、
福島第一原発2号機の格納容器の放射線の測定をした数値を
2017年2月9日に公表したらしい。
素人なので、
放射線の脅威と言っても、
辛うじて4シーベルトで即死だという記憶が残っている程度だ。
その100倍以上の値の持つ科学的意味は、
思案の外だ。
ただ、漠然となら
過去に計測された経験がないというほどだから
すごいんだろうなと思う
(下記コメント欄に広島原爆爆心地の141シーベルトなら、記録があるとの情報提供があった。
その4倍の値ということになる)。
ちなみに、
日刊ゲンダイの、
2017年2月4日の巻頭記事には530シーベルト/時とあった
(下記〔資料〕参照)。
いずれにしても、
そんなに高い数値が測定されて果たして廃炉は可能なのか。
「スピン報道」
という言葉がある。
福島第一原発との関連で言うと、
全ての報道が
これに当たると思えるほどだ。
オリンピックやリニアといった明るいニュースはもちろん、
安倍が絡んでいる
モリカケ等の
数々のスキャンダルさえそう見える。
究極、憲法の改正さえ
原発の過酷事故を忘れさせるためではないかと思う。
ちなみに、
建屋と付帯設備の劣化に対処するには
補修しなければならない。
しかし、650シーベルトもあって、
それは不可能だろ。
では、どうなるか――。
デブリと
使用済み燃料プール内の核燃料を何とか取り出す技術を開発することしかないのだ。
しかし、開発が可能か否か
未知数だ。
ロボット工学の研究者を要請しなければならないこの時期、
政府は、
教育を経済的に意味のある
実学に絞るなど、
何を訳の分からないことを言っているのだろう。
国を挙げて
放射能の脅威に立ち向かうための
基礎を
みっちり鍛え上げる必要があるだろう。
でないと、
間に合わないぞ。
内部に残されていた核燃料とその他デブリが拡散してしまった場合、
京都大学大学院教授(地球物理学)竹本修三氏によると、
地球規模の大惨事の可能性があると言われる。
東京は、
当然ながら、住んでいられなくなる
(サイト「カレイドスコープ」の記事『「F1二号機による地球規模の大惨事の可能性」-京大教授』参照)。
☆ 記事URL:http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-4809.html
そんな危ない時代に生きているというのに、
我々は、
日々笑い、ポジティブという言葉に踊らされて、
安倍が
原発を海外に売り込むために、
福島の避難民を放射能スープの中に強引に戻そうとしていても知らぬ顔をしている。
我々は、
安倍同様、どれほど無能で残虐なのか。
ネトウヨのせいにばっかりにしていられない危機が傍近くにある。
〔資料〕
「即死の燃料デブリ残骸でわかった廃炉のデタラメ皮算用 何兆円使おうが廃炉なんてできっこない」
★阿修羅♪/日刊ゲンダイ記事・書き起こし( 2017 年 2 月 04 日 )
☆ 記事URL:http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/444.html
転載元:★阿修羅♪ 「即死の燃料デブリ残骸でわかった廃炉のデタラメ皮算用 何兆円使おうが廃炉なんてできっこない」* http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/444.html
<書き起こし>
本当に廃炉なんてできるのか。目の前の現実に打ちのめされてしまう。
東京電力は2日、福島第1原発2号機の原子炉格納容器の内部調査で撮影した映像を解析したところ、一部で毎時530シーベルトという超高線量を測定したと発表した。
これは、とてつもない数値だ。ICRP(国際放射線防護委員会)の指標では、宇宙線や大地からの「自然放射能」に加えた「追加被曝線量」の公衆限度は年間1ミリシーベルトとされている。毎時換算でおよそ0.11マイクロシーベルトだ。福島原発事故後に日本政府が避難指示を解除する目安の除染目標にしたのは、年間20ミリシーベルト。長期にわたって居住が制限される「帰還困難区域」の線引きは、年間積算線量が50ミリシーベルトとされた。
1000ミリシーベルトが1シーベルトなのである。今回、計測された530シーベルトという高線量は、想像を絶する世界だ。「マイクロ」も「ミリ」もつかず、しかも「毎時」。1999年に茨城県東海村の核燃料加工会社で起きた臨界事故で死亡した作業員の被曝量は、最大で20シーベルトと推定されている。放射線医学総合研究所によれば、毎時6~7シーベルトが100%致死量だという。
東電は「推定値だから30%の誤差がある」と説明しているが、7掛けしたって毎時370シーベルト。人間が近づけば即死するレベルであることには変わりない。
■「メルトアウト」が起きている可能性
気がかりなのは、毎時530シーベルトという放射線量が、運転中の原子炉圧力容器内と同程度の放射線量だということだ。メルトダウン(炉心溶融)した核燃料が圧力容器の底を突き抜け、地下水と接触して再臨界に達しているということではないのか。
原子炉格納容器を設計していた元東芝技術者の後藤政志氏が言う。
「東電が公開したカメラ映像では、原子炉の真下に大きな穴が開いている様子が見えました。核燃料が圧力容器を破って外に漏れ出たことは間違いありません。ただ、それは、われわれ専門家が事故当初から指摘していたこと。東電や政府はなかなか認めようとしませんでしたが、メルトダウンは大前提なのです。今回、メルトダウンした核燃料が原子炉圧力容器を突き抜けて、外側の格納容器に漏れ落ちるメルトスルー(溶融貫通)が起きていることは裏付けられた。圧力容器を破るほどの核燃料では、格納容器はひとたまりもありません。圧力容器は70気圧に耐えられるよう設計されていますが、格納容器の設定はわずか4気圧です。建屋のコンクリート壁にいたっては単なる覆いであって、超高温のデブリ(溶融燃料)による浸食を防ぐことは難しいでしょう」
核燃料が原子炉建屋の床を突き破る「メルトアウト」が起きている可能性は高い。これが地下水に達していれば、いくら循環冷却しても放射性物質の拡散を防ぐことはできない。チャイナシンドロームが進行中のような惨状下にあると考えるべきだろう。
先月28日、事故後の復興について関係閣僚らが議論する福島復興再生協議会が福島市内で開かれた。議長を務める今村復興相が冒頭の挨拶で「福島、東北の復興も3月にはいよいよ7年目に入る。マラソンでいうとだいたい30キロ地点ぐらいにきているのかな」とホザいたのは、まったくもって信じがたい感覚だ。福島の現状をどう認識しているのか。事故処理はまだスタートラインにも立っていない。原因さえ解明されていない。それでマラソンの折り返しを越えた30キロ地点だと? こんな無神経な発言をして、大臣をクビにならないのが不思議だ。
廃炉費用は税金か電気料金で結局は国民負担
東電は今月中に最新型のロボットを投入してデブリの状態を確かめる予定だったが、作業用足場に開いた穴が走行ルートを妨害するため、計画の練り直しを余儀なくされそうだ。毎時530シーベルトという高線量も想定外で、廃炉への道は、ますます混沌としてきた。
「この高線量では、ロボットに使われている半導体やモーターがやられてしまうので、2時間程度しか動かせず、限定的な調査しかできません。もっとも、仮に線量がもっと低くても、ロボットが正常に動くかは分からない。あれだけの過酷事故を起こしておいて、簡単に廃炉までたどりつけると思う方が間違っています。今回の内部撮影によって、政府と東電の廃炉スケジュールが完全に破綻したことが露呈しました」(後藤政志氏=前出)
事故が起きた11年の年末に発表された廃炉の工程表は、2年以内に1~4号機の貯蔵プールにある使用済み燃料の取り出し作業に着手、1~3号機の溶融燃料は10年以内に取り出し作業を始め、30~40年後に施設を解体撤去する廃炉が完了するというものだった。
事故からまもなく丸6年になるのに、工程通りに実行できたのは、4号機の使用済み燃料取り出しのみ。事故を起こした1~3号機の燃料には着手できない。建屋内の線量が高すぎて人間が近寄れないのだ。そのうえ、溶け落ちたデブリがどんな状態で、どこにあるのかさえ分からない。これのどこが「アンダーコントロール」なのか。
当初の計画からは大幅に遅れているのだが、政府はデブリの取り出しを21年に始め、30~40年で廃炉を完了させるというスケジュールを変えようとしていない。ここが悪魔的だ。
■途方もない年月と費用が必要
「政府の工程表は夢物語でしかなく、見直す時期に来ていると思います。福島原発の場合、燃料をすべて取り出して更地にするという意味での廃炉は、数十年単位では無理でしょう。問題なく運転終了した原発でも、廃炉まで数十年かかるのです。米国のスリーマイル島事故では、核燃料がまだ格納容器内にとどまっていたから、なんとかなった。世界的に見ても、過酷事故で燃料デブリになったものを取り出した例はありません。福島では、形状をとどめていないデブリがどこにあるかも分からないし、メルトダウンした原発が3基もある。チェルノブイリのように石棺化しても、100年は持たないでしょうし、本当に廃炉に至るまでには、途方もない年月と金額が必要になる。廃炉費用がいくらかかるか、誰にも分かりません。ところが、政府は最終的な費用の計算に先行して、国民に負担させるスキームの議論を始めた。ホント、ふざけています。40年という廃炉工程表を取り下げないのは、着実に廃炉に向かっているというパフォーマンスでしかない。東電を存続させ、原発再稼働を進めるためです」(環境経済学者で立命館大教授の大島堅一氏)
経産省は昨年、事故処理の負担スキームを審議する有識者会議を立ち上げた。福島原発事故の賠償・廃炉費などは計21.5兆円になると、従前から倍増する試算を発表。6年経って近づくこともできない現状を考えれば、費用はどこまで膨れ上がるか分からないのだが、新電力の託送料に上乗せする方針を固めた。託送料なら、国会の承認も必要ない。儲けは自分たちのもので、事故負担は国民にツケ回す。そういう都合のいいビジネスモデルをゴリ押ししようとしている。
「40年での廃炉なんて、どう考えても無理です。現実的な廃炉計画を立てられる状況にもない。しかし、原発輸出を成長戦略に据えている安倍政権は、既存の原発を稼働させたうえで、新設の仕組みもつくりたいのでしょう。世界に向けて、安心・安全を担保するためには、虚構の事故処理シナリオを維持する必要がある。何兆円使おうと、工程表通りの廃炉はできないと思いますが、それも結局、税金にしろ電気料金にしろ国民負担にされてしまう。それでも原発再稼働を支持する国民が、どれだけいるのでしょうか」(大島堅一氏=前出)
原発はコストが安いなんて、よく言う。福島原発の現状を見れば、原発再稼働は正気の沙汰とは思えない。原発事故は収束どころか、現在進行形だ。オリンピックなんて、やってる場合ではないのではないか。
1999 年9月30 日、午前10時35分頃、茨城県那
珂郡東海村の株式会社ジェーシーオー(以下JCO)
の東海事業所・転換試験棟で、3人の作業員が硝酸
ウラニルを製造中、突然の青い閃光と共にガンマ線
エリアモニターが発報し、臨界事故が発生。3人の作
業員が多量の中性子線などで被ばくしました。この
事故で核分裂を起こしたウラン燃料は全部で1 ミリ
グラムでした。
労働者などの被ばく
直接作業をしていた3人ーOさん、推定16~20シー
ベルト以上の被ばく、1999年12月21日なくなられ
ました。
Sさん、推定6~10シーベルの被ばく、2000年4月
27日に亡くなられました。
Yさん、推定1~4.5シーベルトの被ばく、一時白血球
がゼロになり危険でしたが、その後退院されました。シーベルトは被ばく線量の単位、致死量は6~7 シー
ベルトといわれます。』
以上はあるサイトから探したものですが、650シーベ
ルトの線量は大変なものです。
JOC事故犠牲者の、写真専門誌か週刊誌に都内の
大学病院で撮影されたベッドに横たわる画像が掲
載され、見たことがあります。絶句しました。もう二度
と見たくありません。
ブログ本文の
>地球規模の大惨事の可能性があると言われる。
これは解る気がします。
私個人は東電を切り離し、政府として早く石棺すべ
きと思います。最低でも国民の命を護るために。
電力会社を切り離すと原発への信用が失落する
からしてません。これも安倍政治の悪弊です。
燃料棒の取り出しに成功したということです。
このことのみが成果と私は思ってます。
但しまっすぐな棒のみを取り出せただけであり、折れ
たものは水槽の底にあるとみてます。
3.11地震で4号機のプールの水が漏れたなら、溶融
熱により棒が融けて、核物質がばらまかれ、日本に
住む私は他国の人より早く死んでいたでしょう。
世界のお方に迷惑とならないように、政府直営の石棺
作業を開始すべきです。
地震活動期にあって、日本の稼働中の原発がメルト
ダウンの事態になるのは明らかであり、F1の収束作
業も中止となれば、世界の壊滅です。
650シーベルトのことですけど、広島原爆爆心地(141シーベルト)の4倍以上、で理解できる人は多いと思います。
どんなにピンと来ない人でも、原爆被害の実態は結構知っている場合は多いので、そちらから説明する、というのも手かと。
私はこれで何人かの人に「今のF1のヤバさ」が伝わりました。