のんきに介護

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急場しのぎを許す原子力発電所規制基準

2014年07月23日 11時39分49秒 | 原子力発電
「福島第一原発の事故収束・廃炉作業には、第二次世界大戦を戦い抜くのと同じほどの困難さが伴います(“The difficulties we face at Fukushima Daiichi are on par with the difficulties we faced in the wake of World War II,”)」

この言葉、

原子力規制委員会の田中俊一氏が述べたものなのでしょうか。

英文記事では、

「he said」とあり、

田中俊一氏以外の人間の言葉としては

読み込めません。

(サイト「星の金貨プロジェクト 」にあった7月26日付の ニューヨークタイムズ記事(田淵ひろ子)「海外の専門家からも厳しい批判が噴出 : 東京電力の汚染水流出隠ぺい 」参照*http://kobajun.chips.jp/?p=12984)。

田中氏は、本当に言ったのだろうか――。

you-tubuの動画は、

ブログに掲載できないようにされていました。

したがって、

動画掲載サイトのURLを紹介します。

☆ http://www.youtube.com/watch?v=2jqnlKLZ4-0

ビデオタイム4:00からそれらしい発言がありますので、

書き起こしておきます。

「イチエフというのは、まさに戦後で言うと、戦後処理と言っていいぐらい大変な状況にあって、いろんなことが起こってくると思うんですね。前々から申し上げているのは、更田委員も言っているように、リスクをできるだけ大きいところから始末して、少しでもリスクを下げるということであって、いわゆる通常の意味では安全を目指すのはもちろんなんだけど、大きなリスクを顕在化しないようにしていく、今はまだ、その段階にあるんだろうということなんです。だから、この水の問題というのは、一つの小さなリスクと言ってるんじゃなくて、トレンチに高濃度の汚染水とか、建屋も含めてですけど、特にトレンチにあるというところについて、早急に速攻取り除くということが一番の対策になるんではないかということを申し上げたんです。だから、経産大臣の下で汚染水処理対策委員会かな、やってますけど、相当我が国のいろんな関係するところが、私共のところもそうですが、協力してやってかないと、東京電力だけになんだかんだと押し付けていても、これ多分、解決しない問題なんだと思うんですね。その辺は少し考えなきゃいけないなと改めて思っています」

会見内容を動画で確認して

翻訳としては、

文字数の制限もありますし、

冒頭の言い方でいいんだなということを納得しました。

それと、

委員長自ら規制基準適合性については、

急場しのぎで

電力会社が対応している現実を

容認していたことに

新鮮な驚きがありました(ビデオタイム31:00~)。

安倍某にかかると、

これが「世界最高の基準」という風に

表現がエスカレートして

安全性が

強調されているのと

対照的ですね。

しかし、実態としては、

急場しのぎで対応できる非常に甘い基準なんですな。

それを率直に

国民に伝えていないのですな、安倍某は。

また基準自体を絶賛することで、

袋小路のなかに

閉じ込められたような

東京電力のお粗末な事故収束・廃炉作業から

国民の目をそらしています。

その意味で、上掲、二ューヨークタイムズの記事に登場する

デール・クライン氏

(東京電力の社内体質の改革の委員会責任者)の証言が

貴重です。

この人は、こう語ります。

「東京電力きわめてお粗末な広報態勢からは、効果的意思決定プロセスが存在しないという印象を受けます。日本国民に対し必要な情報はすべて提供する、そうした能力の欠如が明らかです。その上、果たして東京電力には住民と環境を守るためのきちんとした計画はあるのか、そんな疑問すら湧いてくる状況です」

「これまで見てきた限りでは、東京電力が隠ぺいを行っているという言い方は正確ではありません。むしろ無能である、ということなのです」と。

フクイチの事故収束、

廃炉作業のかような困難性を考えると、

集団的自衛権の問題さえ目晦ましのように感じます。

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