北野慶(反原発・打倒安倍独裁) @keikitanoさんのツイート。
――「短絡的で根拠のない発言により獣医学・獣医師養成教育と獣医師がおとしめられ、国民の信頼を失うことを見過ごすわけにはいかない。「岩盤規制撤廃」の題目だけで妥当性を欠く計画が進むなら、国家戦略特区は大学の教育・研究、文教行政を破壊する」〔8:55 - 2017年6月16日 〕――
〔資料〕
「北大獣医学部教授 山本大臣の発言に「根拠なし」と猛反論」
日刊ゲンダイ(2017年6月16日)
☆ 記事URL:https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/207456
「日本の獣医学部の質は落ちている」――。山本幸三・地方創生担当相の発言に全国の獣医師がカンカンになっている。疑惑まみれの加計学園の獣医学部新設を正当化しようと、山本はムリヤリ屁理屈をこねたのだろうが、これが獣医師会の逆鱗に触れた。山本発言に対し、中山裕之・日本獣医学会理事長と連名で反対意見書を公表した稲葉睦・全国大学獣医学関係代表者協議会会長(北海道大学獣医学研究科教授)に改めて話を聞いた。
――獣医学部新設の問題点は何でしょうか。
獣医学部新設の提案は、過去何年もの間、私たち獣医系大学教員にとって重要な話題のひとつでした。なぜなら獣医学教育は、長く定員抑制策がとられてきたからです。その理由は、教育の質の担保、獣医師の需要動向の2点に照らしたものであり、適切なものと捉えています。新設を認めるには、特に国家戦略特区であればなおさら、この2点に関する妥当性が重要です。獣医師の需要動向については、「総数は充足、問題は職域偏在と地域偏在」というのが数年前の文科省、あるいは農水省のまとめであり、大学教員も同じ認識です。
現在、既存16大学では、獣医学教育改善の目標を「国際水準化」に定め、実践的な大小動物の臨床や公衆衛生教育の強化などさまざまな取り組みを進めています。職域偏在の解消に向けた取り組みも進んでいます。獣医師養成を担う以上、新設に際しては、当然、これに見合う教育内容・教育組織が必要です。まず、特区申請認可に際して、こうした本質的な観点からの検証が不十分だったことが問題です。昨今の国会審議や報道でも状況は変わっていません。
――意見書を出した経緯を教えてください。
5月30日、山本幸三特命担当大臣の「日本の獣医学部の質は落ちている」発言が報じられ、待ったなしと判断し、意見書をとりまとめ公表しました。短絡的で根拠のない発言により、日本の獣医学・獣医師養成教育と獣医師がおとしめられ、国民の信頼を失うことを見過ごすわけにはいきません。無節操な言論と「岩盤規制撤廃」の題目だけで妥当性を欠く計画が進むなら、国家戦略特区は大学の教育・研究、文教行政を破壊し、国民を欺く旗印に身を落とします。
権力者は、その権力を国民と国家に向けて真に的確に行使しなければなりません。事は決して獣医学、獣医師だけの問題ではありません。そういう思いと私たち自身への戒めも込めながら、獣医師、獣医学生、報道、行政担当の方々を含め、広く一般の皆さんに獣医学を取り巻く現状を伝え、未来に希望をもっていただくべく意見書を発表したものです。
――岡山理科大学の獣医学部新設をどのようにお考えですか。
もし獣医学教育の向上と獣医師の需要動向の2点に照らして妥当なものであれば、新設は歓迎です。しかし、実際に妥当と思える材料は乏しく、否定する材料は豊富です。今後、設置審議会が機能を十分に発揮し、矜恃をもって厳正な審査を行い適切な結論に導くことを信じます。きっかけとしては残念ですが、この問題や私たちの意見書が、大学における獣医学教育・研究と獣医師の役割への関心と理解、さらに「大学力はすなわち国力」であることの本当の理解につながることを願っております。
――「短絡的で根拠のない発言により獣医学・獣医師養成教育と獣医師がおとしめられ、国民の信頼を失うことを見過ごすわけにはいかない。「岩盤規制撤廃」の題目だけで妥当性を欠く計画が進むなら、国家戦略特区は大学の教育・研究、文教行政を破壊する」〔8:55 - 2017年6月16日 〕――
〔資料〕
「北大獣医学部教授 山本大臣の発言に「根拠なし」と猛反論」
日刊ゲンダイ(2017年6月16日)
☆ 記事URL:https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/207456
「日本の獣医学部の質は落ちている」――。山本幸三・地方創生担当相の発言に全国の獣医師がカンカンになっている。疑惑まみれの加計学園の獣医学部新設を正当化しようと、山本はムリヤリ屁理屈をこねたのだろうが、これが獣医師会の逆鱗に触れた。山本発言に対し、中山裕之・日本獣医学会理事長と連名で反対意見書を公表した稲葉睦・全国大学獣医学関係代表者協議会会長(北海道大学獣医学研究科教授)に改めて話を聞いた。
――獣医学部新設の問題点は何でしょうか。
獣医学部新設の提案は、過去何年もの間、私たち獣医系大学教員にとって重要な話題のひとつでした。なぜなら獣医学教育は、長く定員抑制策がとられてきたからです。その理由は、教育の質の担保、獣医師の需要動向の2点に照らしたものであり、適切なものと捉えています。新設を認めるには、特に国家戦略特区であればなおさら、この2点に関する妥当性が重要です。獣医師の需要動向については、「総数は充足、問題は職域偏在と地域偏在」というのが数年前の文科省、あるいは農水省のまとめであり、大学教員も同じ認識です。
現在、既存16大学では、獣医学教育改善の目標を「国際水準化」に定め、実践的な大小動物の臨床や公衆衛生教育の強化などさまざまな取り組みを進めています。職域偏在の解消に向けた取り組みも進んでいます。獣医師養成を担う以上、新設に際しては、当然、これに見合う教育内容・教育組織が必要です。まず、特区申請認可に際して、こうした本質的な観点からの検証が不十分だったことが問題です。昨今の国会審議や報道でも状況は変わっていません。
――意見書を出した経緯を教えてください。
5月30日、山本幸三特命担当大臣の「日本の獣医学部の質は落ちている」発言が報じられ、待ったなしと判断し、意見書をとりまとめ公表しました。短絡的で根拠のない発言により、日本の獣医学・獣医師養成教育と獣医師がおとしめられ、国民の信頼を失うことを見過ごすわけにはいきません。無節操な言論と「岩盤規制撤廃」の題目だけで妥当性を欠く計画が進むなら、国家戦略特区は大学の教育・研究、文教行政を破壊し、国民を欺く旗印に身を落とします。
権力者は、その権力を国民と国家に向けて真に的確に行使しなければなりません。事は決して獣医学、獣医師だけの問題ではありません。そういう思いと私たち自身への戒めも込めながら、獣医師、獣医学生、報道、行政担当の方々を含め、広く一般の皆さんに獣医学を取り巻く現状を伝え、未来に希望をもっていただくべく意見書を発表したものです。
――岡山理科大学の獣医学部新設をどのようにお考えですか。
もし獣医学教育の向上と獣医師の需要動向の2点に照らして妥当なものであれば、新設は歓迎です。しかし、実際に妥当と思える材料は乏しく、否定する材料は豊富です。今後、設置審議会が機能を十分に発揮し、矜恃をもって厳正な審査を行い適切な結論に導くことを信じます。きっかけとしては残念ですが、この問題や私たちの意見書が、大学における獣医学教育・研究と獣医師の役割への関心と理解、さらに「大学力はすなわち国力」であることの本当の理解につながることを願っております。
国会中継を見ているとそんな気が。(あの山本大臣が決してよいとは思いませんが)
その裏でふてぶてしくしてる安倍・麻生・萩生田が極悪人です。