のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

山田孝男氏 / 「ゲスの極み」

2016年01月26日 12時26分07秒 | マスコミ論
山田孝男氏は、

誰を

「ゲスの極み」として

批難しているか――。

山東昭子 という厚化粧の政治家の弁を借りて、

「両成敗」の

主張をしているところみると、

告発者だろう。

山田氏は、

どんな理由で、

告発者を怪しんでいるのかというと、

その肩書だ。

すなわち、告発者の所属企業は実態不明だということ。

そこから進んで人格的な非難を加える。

いわく、あらかじめ紙幣番号を複写した札束を渡すなど、暴露を前提にした仕掛けにあざとい云々。

こんな言い方が許されるなら、

告発者に告発の証拠がある場合、

ことごとくに

「暴露を前提にした仕掛けにあざとい印象を受ける」

という非難が許されることになる。

何だかまるで、

強姦の被害者を取り締まる警察のようではないか。

そんなにお洒落して

男を誘っているようではないか、と。

山田氏にとっては、

贈賄に手を汚した人間は、

「ゲスの極み」。

告発のような偽善を働くなと言わんばかりだ。

しかし、刑法は、

そんな「ゲスの極み」に

犯罪から立ち直るための黄金の橋を用意している。

「自首」だよ。

もし、自首をした犯罪者に

共犯がいれば、

その自首は、

共犯者から見れば立派な告発行為だよ。

「私、彼と一緒に、山田さんに毒を盛るつもりでした」

と自首した山東さんに向かって、

「この妖怪変化めが」

と言って追っ払うんだろうか。

追っ払われた山東さんがもし、妖怪変化の自覚をもって

共犯か単独犯かはさておき、

山田さんに毒を盛って山田さんを殺害した場合、

追っ払った冷血無比な警官、

山田さんに罪あると言えないだろうか。

ここは、

ジャーナリストとして

もう一度、

考え直しなさい、毎日新聞の山田孝男さん。

罪を犯して、

「冴(さ)えない顔で泣いちゃった夜を重ね」るって、

つらいよ。

あなたは、寿司友として

安部某らの共犯者らを庇い過ぎだ。


〔資料〕

「ゲスの極み」

   毎日新聞:東京朝刊(2016年1月25日)山田孝男氏・文「風知草 」

☆ 記事URL:http://mainichi.jp/articles/20160125/ddm/002/070/087000c

 甘利明・経済再生担当相(66)と秘書に、計1200万円のワイロが流れたという「週刊文春」(1月28日号)の特報だ。

 違法な金銭授受は間違いなさそうだが、その意味と背景について、正確に見定める必要がある。

     ◇

 −−山東昭子

 といえば、元参院副議長で、自民党山東派の会長である。当選7回、73歳。その山東が、「週刊文春」発売日の21日、同派の定例総会でこう言った。

 「ゲスの極みというような感じで、まさに、両成敗でただしていかなければならない気がする」

 この発言の含みを理解するには、最新の歌謡芸能情報の知識が要る。

 「ゲスの極み乙女。」は紅白歌合戦にも出場した人気バンドの名。その通称「ゲス乙女」が最近、「両成敗でいいじゃない」という新曲を出している。

 ワイロは、もらう側も渡す側も、どだいゲス(下種(げす)=心卑しき者)の極み。だから両成敗……。

 いかにも芸能界出身の山東らしい機知だ。

 ネット上では「政権の疑惑を隠す暴言」などと批判を浴びているが、告発側も疑え−−という山東の指摘は傾聴に値する。

 なぜなら、一見、捨て身と見える告発者の所属企業は実態不明、あらかじめ紙幣番号を複写した札束を渡すなど、暴露を前提にした仕掛けにあざとい印象を受けるからである。

     ◇

 告発者は言う。

 都市再生機構(UR)との補償交渉などを有利に運ぶため、2013年から14年にかけて甘利本人に2回会い、現金50万円ずつ計100万円渡した。それとは別に公設第1秘書に計600万円渡している。

 秘書への飲ませ食わせを含め累計1200万円貢いだが、口利きは一部しか奏功せず、それが不満で暴露した−−という。

 これが事実とすれば、甘利と秘書は、あっせん利得罪に問われる(直接の職務権限がないので、収賄罪には当たらない)。

 政治資金規正法(収支報告書への記載義務)違反は言わずもがなだ。

 戦後の日本政治は、高度経済成長の過程で金権政治家を輩出した。官僚主導の経済政策をゆがめる利権屋を特捜検察が逮捕し、マスコミが糾弾した。

 経済成長が終わり、政治改革を越え、一般的には金権政治は去った。

 この間、自白調書偏重による検察の暴走、取材不足によるマスコミの虚報も痛切な反省を迫られ、今日に至っている。

 甘利自ら現金を受け取ったとすれば、申し開きの余地はない。受け取っておらず、秘書がカネをくすねたのだとしても監督責任は免れないが、悪質さの評価は事実関係による。

 政治家・甘利の実態は果たして旧態依然の利権屋なのかどうか−−。

     ◇

 甘利は「ゲス乙女」といささか因縁がある。

 昨年5月、記者会見でマイナンバー(社会保障と税の共通番号)制度のPRに挑戦。コカ・コーラのCMに使われた「ゲス乙女」のヒット曲「私以外私じゃないの」を口ずさみ、動画が話題になった。

 ♪冴(さ)えない顔で泣いちゃった夜を重ねて……

 で始まるこの歌は、鏡を見て自問自答しつつ、自らを確かめる−−というメッセージだ。甘利が公約した調査結果の説明期限は28日である。(敬称略)=毎週月曜日に掲載

最新の画像もっと見る

コメントを投稿