のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

ポツダム宣言の受託は、無条件に多くの日本人の命を救う内容だった

2015年05月24日 00時49分42秒 | 安倍某とそのお友達
ポツダム宣言の受託について、

こんなことを言っている人がいた。

――カイロ宣言にしろポツダム宣言にしろ、日本と戦っている国が起草した文章なのだから、日本が「世界征服」とか「侵略戦争」とかしていると悪意に満ちて書いているのは仕方ないけど、無条件降伏を要求された日本は文章の文言の修正すら許されずに受諾せざるを得なかった気持ちを理解できない志位委員長。〔21:14 - 2015年5月20日 〕――

上掲、℠ボッチークレット™ @secret_222さんの

ツイート内容を分解すると、

(1)交戦国が起草した文書で、日本に対する悪意に満ちた「世界征服」や「侵略戦争」という表現がある。

(2)無条件降伏を要求された日本は、文章の文言の修正すら許されず、受諾せざるを得なかった。

(3)志位委員長は、日本の(2)気持ちを理解しない。


<検討>

(3)の

志位委員長の理解は、

同氏に尋ねればいいだろう。

ここでは、

(1)について、

悪意があったと言えるのかということ。

次に(2)について、

文章の文言の修正すら許されなかったのかにつき、

思うところを主に述べ、

(3)については、

最後に

我々との関係で言及する。


降伏の

勧告については、

外教 @yuantianlaoshi さんの

「日本への助け舟だよ」

という指摘が正しいと思う

(同氏のツイート参照)。

すなわち、連合国は、

日本人を一人残さず殺そうと思えば、

殺すことができたからだ。

それを、

――「悪いのは軍国主義者だけで日本人民は悪くない。日本を破滅させる気はなく、言論・宗教・思想の自由、基本的人権を尊重する」って言ってるんだから。これが「日本への無茶な要求」〔0:58 - 2015年5月21日 〕――

であるはずがないのだ。

当時、日本の軍部は、

自分たちが戦争犯罪者として処刑されることを恐れて

じたばたとして責任の回避を図った、

単純に

「受諾せざるを得ない」

と潔く

責任を認めたわけではなかった。

悉くは、

己の助命、延命のためだった。

それがため、

原爆を落されたという経緯がある。

では、日本がなぜ、

降伏したのかと言うと、

ロシアの参戦があったからだ。

不可侵条約を締結されていたに関わらず、

なぜ、ロシアは

日本に宣戦布告できたのか。

それは、

当時の軍部が

まさにポツダム宣言の文言の修正のため

ロシアに仲裁の労を頼んだためだ。

しかし、

無条件降伏の意図なしと

ロシアに伝えた結果、

それならばと

ロシアに参戦の口実を与えてしまったわけだ。

つまり、

ロシアは、

革命が成就して

ソ連邦の指導者スターリンが

参戦の口実を

もみ手をしながら探していたときだった。

そういう意味で、

日本からの仲裁の労の依頼というのは、

渡りに船だったのだ。

しかし、ソ連邦を恨むのは

筋違いだ。

それは、

もし、ロシアが参戦しなかったら

どうなったかというと、

3発目の原子爆弾を投下されたことになっていたからだ。

当時の日本が

必死に取り縋ろうとした

「文言の修正」は、

戦争犯罪者の助命嘆願以外の

何物でもなかったこと、

我々は、

思い起すべきだ。

対するに、

ポツダム宣言起草者は、

戦争指導者のみ処罰して一般国民の助命を認めようとした

降伏の勧告に

悪意があったと認めるべきだろうか。

この点、

「世界征服」

という文言については、

言い過ぎという人がいる。

しかし、大本営政府連絡会議が

1940年9月16日に行われ、

「日独伊枢軸強化に関する件」と題して

ドイツ、イタリアとともに行った戦争を「世界再分割の戦争」と位置付けられた。

また、日本の取り分として

中国、インド、オーストラリアまでの広大な地域を決めたという点をもって

「世界征服」を企んだ

根拠にされている。

キジトラニャンコ@kijitora0510さんが

指摘されている通りだ

(同人のツイート〔23:51 - 2015年5月23日参照 〕。

安倍某が

批難されると

「日教組」と喚く癖があるのとでは雲泥の差だ。

軍部は、

自分たちが戦争責任を逃れることだけを考えていた。

しかし、その不可能を

ロシアの参戦でやっと悟ってくれた

というのが

ともすれば闇に葬られがちな

戦争終結に至る真相だ。

戦後の我々はなお、

当時の戦争指導者たちの戦争責任を免れさせねばならない

と考える必要性は

果たしてあるだろうか――。

(3)に

「志位委員長は、日本の(2)気持ちを理解しない」

とされている。

しかし、ここで「日本」という主語で括られる

多くの日本人は、降伏を歓迎した。

その旨の庶民の

報告は数多くある。

資料を提示するにも及ばないほどだ。

もっとも、

戦争責任を逃れるため、

原爆を2個も落されたにもかかわらず、

その爆弾の威力を無視した軍部の指導者となれば

話は別だ。

大本営を構成していた戦犯の

気持ちを

忖度しなければ、

当時の日本人の気持ちを理解しなかったことになる

という屁理屈こそが

悪意に満ちた強弁というべきだろう。

「受諾せざるを得なかった」

と渋々にしろ

受諾するのが遅れた結果をこそ、

我々は、

当時の為政者に問うべきではないか。

何十万と

助かる同朋の命があったのに、

あなたたちは

それを忖度しなかった、

なぜか、と。

要するに、

冒頭に示した

℠ボッチークレット™ @secret_222さんは、

戦争犯罪者の免罪にこだわって、

真に酌まなければならない

同朋の気持ちをまったく酌んでいない点に落ち度がある。

もう少し、

想像力を鍛えるか、

しっかりと歴史を学んでほしい。

考えていることが

粗忽に過ぎる。

まるで

安倍晋三君のようだ。

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