ビデオタイム、3:10以降に
「安倍政権打倒は、朝日新聞の社是である」
という言葉が出てきます。
安倍某は、
朝日新聞が
そういう新聞であると
庶民から評価を受けるようにと
願っている証拠です。
マスコミの
報道内容を自由に操作しえる
報道機関が
マスメディアであっては困ります。
政権の側から見ても
それは困るのです。
だからこの新聞社は違うよ
という新聞社を
一つ選んでおきたい。
そして選ばれたのが朝日新聞だった…。
すなわち、
朝日新聞に限っていえば、
報道機関の名に値することに
安倍某が
お墨付きを与えた
ということではないでしょうか。
この評価は
新聞社側から見て
好ましい。
その証拠に、
安倍政権とべったりしている
読売新聞グループ本社会長・主筆の渡邉恒雄氏が
政権打倒を語っています
(ウイキペデイア「渡邉恒雄」という項目中にある
「靖国神社に対する見解」と題した解説参照)。
☆ 記事URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%A1%E9%82%89%E6%81%92%E9%9B%84
――渡邊は日本の首相の靖国神社参拝に反対している事で知られ、「日本の首相の靖国神社参拝は、私が絶対に我慢できないことである。すべての日本人はいずれも戦犯がどのような戦争の罪を犯したのかを知るべきである。」[42]「今後誰が首相となるかを問わず、いずれも靖国神社を参拝しないことを約束しなければならず、これは最も重要な原則である。…もしその他の人が首相になるなら、私もその人が靖国神社を参拝しないと約束するよう求めなければならない。さもなければ、私は発行部数1000数万部の『読売新聞』の力でそれを倒す」[43]と述べ、靖国神社の代わりに無宗教の国立戦没者追悼施設を建設すべきと主張している(後述)[44]。ただし東京裁判の判決が絶対的正義でないと述べている[45]。――
この記述が
真ならば、読売新聞は、
靖国参拝を果たした安倍某を
社の総力をあげて
安倍政権打倒に動かなければならないはずです。
でも、動いてはいないでしょ?
どうせ実行できないこと、
どうして渡邉氏は主張したのでしょうか。
その主張をするに当たって、
遠慮がないでしょ?
なぜかを問いたいです。
それは、
政権と距離を置くのは、
ジャーナリズムの世界にあって
誇らしくこそあれ、
その逆ではないからではないですかね。
安倍某は、
名指しで朝日新聞が
「安倍政権打倒が社是である」
という指摘をしました。
しかし、批判をされたはずの朝日新聞が
一言の弁明すらしなかったのは、
内心、それは自慢できることという理解が
あったからでしょう。
安倍政権と朝日新聞社との間に水面下での
利害の一致があった、
その上に成り立っているのが
冒頭に紹介した
一見、朝日新聞を攻撃したかに見える
茶番の
国会答弁じゃないかと思います。
ところで、昨今、
“美味しんぼ”のせっかくの盛り上がりを
萎ませる演出として、
またぞろ
朝日新聞が利用されているんじゃないでしょうか。
すなわち、
「吉田調書」
のすっぱ抜きとして。
古くは、
沖縄密約が発覚したとき、
その記事をスクープした取材のあり方が
スキャンダルとして報じられるや
一挙に、
密約で盛り上がった
世論が
萎んでしまいました。
今回も
それに似た面があると思うのです。
原発の発電所所員の
9割に及ぶ職場放棄って、
よく考えてスキャンダルでしょ。
また、吉田所長の
東電に対する不信感も
大きな枠組みでは
スキャンダルの範疇に入るのではないですか。
似てるというのは、
そこを言っているわけです。
人間関係のあれこれが
興味を引くのは分かります。
しかし、今、肝心なのは、
原発事故によって
国土の何分の一かを失われんとする
この危機を
みんなで乗りきる心意気です。
真に世論を育てるには、
洗脳は不要です。
朝日新聞は、
ジャーナリスティックにみえます。
その分、
洗脳から遠く見えます。
しかし、そういう新聞社こそ、
権力に
いいように取り込まれている
恐れがあります。
取り込むだけのメリットがあれば、
1%の富裕層は、
金を惜しみなく使うでしょう。
それに抵抗できるだけの
力を
この新聞社は保ちえているでしょうか。
そもそも、この新聞社、
記者クラブの総元締めとして
汚泥を生産している目の前に立ちはだかっている
敵そのものだったじゃないですか。
いずれ東電は
憎まれ役としての使命を
果たし、
企業としての実体を
喪失することでしょう。
期待される役割は、
国民の
不満のいいガス抜きになるような
かまれ役です。
解体という行き着く先を見越した、
その伏線として、
今回の
朝日新聞の「吉田調書」のスクープが
あったものと思えます。
メディアとしての役割を朝日新聞に取り戻させる
ことになる結果といい、
暴露が
政権を傷つけません。
それが
このスクープの持つ意味を
雄弁に語っているのではないでしょうか。
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