西部さんは、
江藤淳の追悼文で
「退廃」
について言及していた
(拙稿「本当に西部氏自殺、西原教授事故死なのか」<追記>参照)。
☆ 記事URL:http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/1b08b5f68cd52bfd00595e3d70031dde
この言葉は、
彼の自̪死の考察における
キー概念なようだ。
そこで、
考えて見るのだが、
退廃とは、
我慢できなくなり欲望に流される状態かな。
そう言えば、
我慢できそうもないことを我慢する
態度を称揚するものに、
日本には
古くから「武士は食わねど高楊枝」という
諺があった。
西部さんは伝統を重んじられる方であるし、
「武士は食わねど高楊枝」
という諺などがお好きと思う。
ところで、
ボクサーとか減量するとき、
脂肪分を減らすため、
糖分を摂らないと聞いた。
普段の生活において
この「武士は食わねど高楊枝」を
強いられるのは、
ほぼ間違いないだろう。
欲望に負けて
甘いものを食べれば、
如何にも
欲望に負けたようで
「退廃」
という言葉が似合う。
そこで
紹介したい人がこの人、マッスル北村さんだ。
物凄い体をされている。
しかし、死因は、
餓死。
この体で餓死かと
訝る人が大勢いるだろうけれど、
正真正銘、
本物の餓死者だ。
参考までに、
マッスル北村さんの人となりに触れた中野(入院中)@pisiinuさんのツイートと
死に至るまでのプロフィールを下に添えて置く。
――マッスル北村。何事も加減を知らず、己に対して厳しすぎる性格のために、おそらく日本の歴史上でもっとも体重の重い餓死者となったが、ボディビルの知名度やイメージアップに貢献した偉人。古代ギリシャなら星座になっててもおかしくない。〔0:58 - 2017年6月6日〕――
自ら命を絶つ、その行動を称して、
西部さんは、
「精神の次元で言えば自然な死」
と言われる。
しかし、飴玉一個さえ拒否して
糖分の摂取を避けた
こんな人の生き方、つまり、我慢の挙句に死ぬ結果を招く生き方は、
肉体的には究極の不自然ではないか。
三島由紀夫も
ボディビルをしていた。
きっとボディビルは、
西部さん言うところの「退廃」を数値化しやすい
スポーツだから嵌ったんだろう。
西部さんの表現に従えば、
精神という「上部構造」(スープラ)は、
肉体という「下部構造」(インフラ)を従えるべきなのだろう。
右翼と呼ばれる人にあって、
西部さんの生き方は、
百田尚樹などと比較して月と鼈。
あまりに天と地すぎて引き合いに出すのさえ失礼に感じるほどだ。
しかし、「肉体を殺してよし」とする精神は、
存在自体の
在り方が矛盾を抱えているのと同じだと思うな。
外見の美しさに反比例して、
その精神世界は、
「キモイ、クサイ、クソ、ヘタレ」など
気持ち悪い差別的な言葉で満ち溢れているんではないか。
また、命を軽視すれば、
直接、肉体的死をもたらす殺人や戦争だけでなく、
強姦など魂の死をもたらす異常心理にも汚されるだろう。
それは、
美醜で分ければ、醜に属するはずだよ。
そちらには不感症でいいのか。
僕は、
それらに我慢できないほどの不快感を感じる。
御曹司だの御令嬢だのは、
漫画の世界から飛び出さないようにしていて欲しい。
江藤淳の追悼文で
「退廃」
について言及していた
(拙稿「本当に西部氏自殺、西原教授事故死なのか」<追記>参照)。
☆ 記事URL:http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/1b08b5f68cd52bfd00595e3d70031dde
この言葉は、
彼の自̪死の考察における
キー概念なようだ。
そこで、
考えて見るのだが、
退廃とは、
我慢できなくなり欲望に流される状態かな。
そう言えば、
我慢できそうもないことを我慢する
態度を称揚するものに、
日本には
古くから「武士は食わねど高楊枝」という
諺があった。
西部さんは伝統を重んじられる方であるし、
「武士は食わねど高楊枝」
という諺などがお好きと思う。
ところで、
ボクサーとか減量するとき、
脂肪分を減らすため、
糖分を摂らないと聞いた。
普段の生活において
この「武士は食わねど高楊枝」を
強いられるのは、
ほぼ間違いないだろう。
欲望に負けて
甘いものを食べれば、
如何にも
欲望に負けたようで
「退廃」
という言葉が似合う。
そこで
紹介したい人がこの人、マッスル北村さんだ。
物凄い体をされている。
しかし、死因は、
餓死。
この体で餓死かと
訝る人が大勢いるだろうけれど、
正真正銘、
本物の餓死者だ。
参考までに、
マッスル北村さんの人となりに触れた中野(入院中)@pisiinuさんのツイートと
死に至るまでのプロフィールを下に添えて置く。
――マッスル北村。何事も加減を知らず、己に対して厳しすぎる性格のために、おそらく日本の歴史上でもっとも体重の重い餓死者となったが、ボディビルの知名度やイメージアップに貢献した偉人。古代ギリシャなら星座になっててもおかしくない。〔0:58 - 2017年6月6日〕――
自ら命を絶つ、その行動を称して、
西部さんは、
「精神の次元で言えば自然な死」
と言われる。
しかし、飴玉一個さえ拒否して
糖分の摂取を避けた
こんな人の生き方、つまり、我慢の挙句に死ぬ結果を招く生き方は、
肉体的には究極の不自然ではないか。
三島由紀夫も
ボディビルをしていた。
きっとボディビルは、
西部さん言うところの「退廃」を数値化しやすい
スポーツだから嵌ったんだろう。
西部さんの表現に従えば、
精神という「上部構造」(スープラ)は、
肉体という「下部構造」(インフラ)を従えるべきなのだろう。
右翼と呼ばれる人にあって、
西部さんの生き方は、
百田尚樹などと比較して月と鼈。
あまりに天と地すぎて引き合いに出すのさえ失礼に感じるほどだ。
しかし、「肉体を殺してよし」とする精神は、
存在自体の
在り方が矛盾を抱えているのと同じだと思うな。
外見の美しさに反比例して、
その精神世界は、
「キモイ、クサイ、クソ、ヘタレ」など
気持ち悪い差別的な言葉で満ち溢れているんではないか。
また、命を軽視すれば、
直接、肉体的死をもたらす殺人や戦争だけでなく、
強姦など魂の死をもたらす異常心理にも汚されるだろう。
それは、
美醜で分ければ、醜に属するはずだよ。
そちらには不感症でいいのか。
僕は、
それらに我慢できないほどの不快感を感じる。
御曹司だの御令嬢だのは、
漫画の世界から飛び出さないようにしていて欲しい。
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