国民は、テロ対策の幼稚さ加減を本当に理解し得ていないのか

パイナップル（I am not Abe）@hannibal9111さんのツイートだ。

――安倍政権は、経済、外交、内政の全てで失敗した。そんな政権が権力の座にしがみつくには、癒着してるマスコミを使って『支持率を捏造する』しかない。不自然な結果は逆効果なんだが、政権崩壊に怯え、改ざんをやりすぎてしまう。案の定、今回の世論調査に疑問を呈する声がアチコチで噴出しまっている。〔2:02 - 2015年2月10日 〕――

改ざんがあったと推測させる根拠の一つに、

調査結果が

支離滅裂であることが挙げられるだろう

（拙稿「改憲（壊憲）ステップ、その7　～　多数者を僭称する」参照。
＊http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/2415e1f27969839ec04679743421b067）。

これに関連して、

気になる新聞記事があったので一言しておく。

２月１１日付の

日刊ゲンダイの記事だ。

タイトルは、

「国際テロの専門家がズバリ　安倍首相のテロ対策は間違いだらけ」

（下記〔資料〕参照）。

記事は、

安倍某のテロに対する考え方の欠陥をつくに際し、

鋭いものを含んでいる。

たとえば、

人質を奪還するため

交渉する意義を正当に評価している点だ。

「交渉しない」

ということをテロの屈しない証として表明した

菅官房長官は、

異様としか言いようがなかった。

その異様さを支えたのは、

「身代金を支払えば、

足元を見られるだけでなく、相手をより強くする」

という判断だった。

一見、マトモそうだけど、

世界から若者たちが

集まっているイスラム国の実態からすれば、

普通の誘拐犯と区別すべきだった。

また、ジャーナリストの渡航を禁止するなど、

イスラム国をベールに包む作業を通して

「軍事はない心の外交」が止まってしまう損失は、

確かに半端ではないだろう。

しかし、それらの議論の前提として

「国民がテロ対策のイロハを知らない上に、

政府の情報操作にまんまとダマされてしまった結果」として

新聞各社の

世論調査を取り上げている点は、

別な意味で深刻な誤解を

庶民にもたらす。

すなわち、

新聞にある捏造に蓋をするという観点から見て、

やはり情報操作だ。

国民の大部分は、

政府が人質の奪還交渉に冷淡だったことに

失望していると思う。

「国民が政府の対応を支持したため内閣支持率が跳ね上った」

として国民を愚民視するのは、

それこそ世論を政府のコントロール下におきたいという

安倍某の思う壺に違いない。

マスコミを通した、

人心かく乱作戦とでも言うべきものだ。

思うに、

一見、そうと判別させないため、

日刊ゲンダイは、

あえて安倍某のテロ対策を非難したやにさえ見える。

ある新聞社が

他社のこととはいえ、

別の新聞社の世論調査の内容の信ぴょう性につき、

疑義を呈するというのは、

同じ新聞社として自己矛盾かもしれない。

しかし、同じ世論調査でも

外国の新聞社の手になる世論調査とあまりにもデータが異なり過ぎている。

たとえば、ヤフー調査では、

「安倍不支持８５％」だったと言う。

こちらが本当ではないか

（拙稿「ヤフー調査　/　「安倍不支持８５％」」参照。
＊http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/f6f0620db9473da8e1393bfd4cfd6ef3）。

また、シリロマ‏@gleekyoko さんがこんなツイートをしていた。

――産経新聞調査の安倍内閣支持率の数字とニュースクロス調査の差に「ずいぶん違いますね…」とスタジオ。体感的には私の周囲もこんなもん、てかもっと支持率低い。日本中で同様の声が、もっともっと大きくなれば何とかなる。何とかしなきゃ！#クロス 〔8:29 - 2015年2月9日 〕――





〔資料〕

「国際テロの専門家がズバリ　安倍首相のテロ対策は間違いだらけ」

　　　日刊ゲンダイ（２月１１日〈１０日発行〉）