のんきに介護

母親と一緒の生活で、考えたこと書きます。

『教育勅語』の現代語全訳

2018年04月12日 14時11分39秒 | 天皇制と戦争
〔資料〕

「『教育勅語』の現代語全訳」

   高橋源一郎@takagengenさんのツイート

☆ 記事URL:https://twitter.com/takagengen/status/841888318962950147

はい、天皇です。よろしく。ぼくがふだん考えていることをいまから言うのでしっかり聞いてください。もともとこの国は、ぼくたち天皇家の祖先が作ったものなんです。知ってました? とにかく、ぼくたちの祖先は代々、みんな実に立派で素晴らしい徳の持ち主ばかりでしたね。

きみたち国民は、いま、そのパーフェクトに素晴らしいぼくたち天皇家の臣下であるわけです。そこのところを忘れてはいけませんよ。その上で言いますけど、きみたち国民は、長い間、臣下としては主君に忠誠を尽くし、子どもとしては親に孝行をしてきたわけです。

その点に関しては、一人の例外もなくね。その歴史こそ、この国の根本であり、素晴らしいところなんですよ。そういうわけですから、教育の原理もそこに置かなきゃなりません。きみたち天皇家の臣下である国民は、それを前提にした上で、父母を敬い、兄弟は仲良くし、夫婦は喧嘩しないこと。

そして、友だちは信じ合い、何をするにも慎み深く、博愛精神を持ち、勉強し、仕事のやり方を習い、そのことによって智能をさらに上の段階に押し上げ、徳と才能をさらに立派なものにし、なにより、公共の利益と社会の為になることを第一に考えるような人間にならなくちゃなりません。

もちろんのことだけれど、ぼくが制定した憲法を大切にして、法律をやぶるようなことは絶対しちゃいけません。よろしいですか。さて、その上で、いったん何かが起こったら、いや、はっきりいうと、戦争が起こったりしたら、勇気を持ち、公のために奉仕してください。

というか、永遠に続くぼくたち天皇家を護るために戦争に行ってください。それが正義であり「人としての正しい道」なんです。そのことは、きみたちが、ただ単にぼくの忠実な臣下であることを証明するだけでなく、きみたちの祖先が同じように忠誠を誓っていたことを讃えることにもなるんです。

いままで述べたことはどれも、ぼくたち天皇家の偉大な祖先が残してくれた素晴らしい教訓であり、その子孫であるぼくも臣下であるきみたち国民も、共に守っていかなければならないことであり、あらゆる時代を通じ、世界中どこに行っても通用する、絶対に間違いの無い「真理」なんです。

そういうわけで、ぼくも、きみたち天皇家の臣下である国民も、そのことを決して忘れず、みんな心を一つにして、そのことを実践していこうじゃありませんか。以上!

明治二十三年十月三十日 天皇

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2 コメント

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江戸市民は。。 (読者の一人)
2018-04-13 04:03:51
江戸の庶民は天皇を君主と考えていた者はいなかった。

だから自分のことを君下(=君主に仕える者)であると

考えて生活をしてこなかった。

江戸城のお殿様も天皇を君主とは思っていませんでした。

             ★

明治維新は市民革命ではありませんです。

伊藤博文が西欧に行き、キリスト-貴族階級という

支配構造をまねまして、キリストの位置に生きてい

る天皇を強引に構成したのです。
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Unknown (忠太)
2018-04-13 04:41:39
その通りと思います。
西欧から見れば、明治維新は、王政復古に見えるようです。しかし、その見方、正確ではありません。キリスト教の三位一体説をこっそりと植え込んだからです。そういう文化は、日本には元々、なかったものですから「復古」という言葉、明治維新には適しません。
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