共謀罪は、近代以前、江戸時代の法だ。何が悲しくて、拷問を肯定するような立法をしなければならないのか

菅野完‏ 
@noiehoieさんのツイート。

――小学校卒業してるはずの人が「疑わしいものは罰していかないと」とか平気でいうような社会に、共謀罪、in stores now.〔23:55 - 2017年6月13日〕――

治安維持法は適法だった

と答える金田大臣。

それに対して、

小林多喜二などの例を出して、

あんな酷い法律を適法だというのか

という非難が多い。

しかし、日本人の好きな言葉に

「悪法も法なり」

という受け取り方がある。

その人たちに上掲批判は届くのだろうか――。

届かないのではないか。

説明に小林多喜二を出す人は、

日本人は、

情緒的だ。

論理的な批判をしても通じない

という決めつけを自らしていないだろうか。

その人たちに

是非、見せたいなと思ったのは、

上掲、菅野完‏さんの

言説だ。

彼は、こうも言う。

――いやほんまにわからん。小学校卒業してるよなみんなだいたい。で、「疑わしいものは罰していかないと」とか言えるって、どんな人生やったんやろ？

ほんまにわからん。

「僕は毎日ウンコは手のひらで拭きます。そして汚れは舌で舐めとります」とか平気で言う人を見るような感じがする。〔23:57 - 2017年6月13日 〕―― 

この批判、

くだけた表現ながら刑法に対する深い理解があると思う。

治安維持法の古さというのは、

中世なんだな。

その感覚を持ってほしい。

すなわち、

「疑わしいものは罰していかないと」という感覚、

江戸時代だってことだよ。

到底、近代に相応しい考え方じゃないよ。

それが分れば、

共謀罪は尚更おかしい

というのが理解できるだろう。

正直、今どき、拷問を復活させてどうするの？

と思うわけだ。

別に、僕は、大袈裟なことは言ってないよ。

憲法に

拷問の禁止規定があるから、

制度として

拷問は復活しないだろう。

しかし、政府の好きな"たまたま"での想定なら、

あり得るんじゃないかい、拷問が。

実際、事実上、招くよ。

だって、

処罰の対象は、

心の中にあるわけだろ。

準備行為を処罰要件にしているから

客観的というのは

詭弁だよ。

所詮、心の中のできごと、

どんな指標を選ぼうと判定できない。

心の中って、

深い深い井戸をのぞき込むようなものだ。

僕は、

そこには

綺麗な水があると思っている。

しかし、

共謀罪推進論者がそこに見るのは

汚い泥水だけだ。

出会い系のバーなど行けば、

買春のためでしか、

それ以外の動機があるのを認めない。

そうした

偏狭な世界観が

その卑しい下衆の勘ぐりを支えている。

そういう、

たまさか現在、権力を手にした為政者が

自分たちの支配の関係を

永続させようと貧困者は永久に貧困の中で喘いでいさせるため

縛りをかけようとして

成立を企んでいるのが共謀罪だ。

負けてはいけない。