渡邉葉
@YoWatShiinaEsq さんのツイート。
――アルコールが被害者の衣服を剥がし、魔法のようにレイプを成立させるのではない。加害者が「強姦しよう」と意図するからレイプが起きるのです。〔7:12 - 2017年5月30日 〕――
〔資料〕
「スタンフォード大学 強姦事件被害者の声明文(全訳)」
空色庵にようこそ(2017.05.31 Wednesday 15:51)
☆ 記事URL:http://watanabe-yo.sorairoan.com/
これは、2015年に起きたスタンフォード大学での強姦事件に関連して、当時の合衆国ジョー・バイデン副大統領が、強姦被害者の匿名の女性に宛てた公開書簡の一部です。この事件は、事実の酷さにも関わらず、そして陪審が全員一致で「有罪」の評決を出したにもかかわらず、加害者と同じ白人男性でエリート階級の判事が、異常に軽微な量刑を課したことで社会を揺るがしました。被害者が読み上げた声明文(ここに全訳してあります)はひとびとの心を揺さぶり、民主党、共和党の党派を超えて米国議会でも彼女の言葉を読み伝える議員たちが現れ、そしてバイデン副大統領も彼女に宛てての、そしてそれを通じてすべての性犯罪被害者に宛てての、言葉を綴りました。以下は、バイデン副大統領の書簡のすべてではありません。英語全文はこちらで読めます。
以下は、スタンフォード大学強姦事件に特定の事実についての言及を割愛し、世界のあらゆる地域で今日も強姦・性犯罪に襲われた全ての被害者に当てはまると思える部分を抜粋したものです。
*********
「勇気ある若き女性への公開書簡」
わたしは、あなたの名前を知りません。けれどあなたの言葉は、わたしのたましいに永遠に刻まれるでしょう。それはすべての世代の男性も女性も耳を傾けるべき言葉です。
声を発したあなたの勇気に、敬意がたえません。あなたを襲った醜い仕打ちをはっきりと指し示し、ひととしてのあなたの尊厳をかくも情熱的に弁護したあなたのその声に。
そしてわたしは、あなたが受けた仕打ちに対するとともに、われわれの社会と文化がまだこんなにも破綻しているあまり、あなたの価値をあなた自身がその手で守らねばならない立場に立たされたことに対して、怒りに震えています。
その男があなたにしたことを語りなぞるのは、どんなに過酷だったことでしょう。けれどあなたはそれをやり抜きました。あなたの強さによって、このような犯罪が他の人の身に起こるのを防ぎたいという思いのもとに。あなたの勇気には息を呑むばかりです。
あなたは戦士です。強い鋼鉄の背骨を持った戦士です。
同意なきセックスはレイプです。強姦です。犯罪です。
われわれはみな、女性への暴力という社会悪を止める責任を負っています。
わたしは、あなたの名前を知りません。けれどあなたの不屈の精神が見えます。
素晴らしい才能を持った若き女性の限りない可能性が、見えます。われわれが夢見る未来をのせたその肩が見えます。
あなたの姿が、見えます。
あなたを支える世界中のひとびとの輪に、わたしも加わりましょう。なぜなら、性犯罪のサバイバーに、こう伝えて余すところはないからです。あなたを信じます、と。あなたは何も悪いことなどしていないのだと。
あなたを襲い、あなたが耐えた出来事は、決して、決して、決して、決して、女性のせいではないのです。
あなたを襲った事例について司法制度が一つの姿勢を示したとしても、われわれは、それに満足していません。
だからこそ、声を発し続けるのです。
われわれは声を発しましょう。「どんな服を着ていたのか」などと、間違った質問を発し続ける社会を変えていくために。
「そこに何しに行ったのか? 何を喋った? どれだけ酒を飲んだ?」
問うべきはそれではありません。問うべきは、
「なぜその男は強姦をする権利があるなどと思ったのか?」
です。
われわれは、目をつぶり続け否定し続けるものたちに抗って声を発しましょう。このことが起こっているのに、関わりを避けようとするものたちに。この醜い犯罪が「複雑」だから、などと云うものたちに。
あなたの語ったことは、すでに、他のひとたちの人生を変えています。
あなたは、社会を、文化を、変える力となりました。
あなたは、この問題が起こり続ける温床を作っている性犯罪への無関心と鈍感さから、何千人ものひとびとを揺り起こしたのです。
あなたの言葉は、あなたがまだ見ぬ、そして会うこともないひとびとの人生さえも変えるでしょう。
あなたは、そのひとびとが戦うために必要としている力を与えたのです。
そして、あなたは、これからも、誰かの命を救ってゆくのです。
わたしは、あなたの名前を知りません。けれどわたしは、あなたを忘れることはないでしょう。
@YoWatShiinaEsq さんのツイート。
――アルコールが被害者の衣服を剥がし、魔法のようにレイプを成立させるのではない。加害者が「強姦しよう」と意図するからレイプが起きるのです。〔7:12 - 2017年5月30日 〕――
〔資料〕
「スタンフォード大学 強姦事件被害者の声明文(全訳)」
空色庵にようこそ(2017.05.31 Wednesday 15:51)
☆ 記事URL:http://watanabe-yo.sorairoan.com/
これは、2015年に起きたスタンフォード大学での強姦事件に関連して、当時の合衆国ジョー・バイデン副大統領が、強姦被害者の匿名の女性に宛てた公開書簡の一部です。この事件は、事実の酷さにも関わらず、そして陪審が全員一致で「有罪」の評決を出したにもかかわらず、加害者と同じ白人男性でエリート階級の判事が、異常に軽微な量刑を課したことで社会を揺るがしました。被害者が読み上げた声明文(ここに全訳してあります)はひとびとの心を揺さぶり、民主党、共和党の党派を超えて米国議会でも彼女の言葉を読み伝える議員たちが現れ、そしてバイデン副大統領も彼女に宛てての、そしてそれを通じてすべての性犯罪被害者に宛てての、言葉を綴りました。以下は、バイデン副大統領の書簡のすべてではありません。英語全文はこちらで読めます。
以下は、スタンフォード大学強姦事件に特定の事実についての言及を割愛し、世界のあらゆる地域で今日も強姦・性犯罪に襲われた全ての被害者に当てはまると思える部分を抜粋したものです。
*********
「勇気ある若き女性への公開書簡」
元合衆国副大統領ジョー・バイデン
わたしは、あなたの名前を知りません。けれどあなたの言葉は、わたしのたましいに永遠に刻まれるでしょう。それはすべての世代の男性も女性も耳を傾けるべき言葉です。
声を発したあなたの勇気に、敬意がたえません。あなたを襲った醜い仕打ちをはっきりと指し示し、ひととしてのあなたの尊厳をかくも情熱的に弁護したあなたのその声に。
そしてわたしは、あなたが受けた仕打ちに対するとともに、われわれの社会と文化がまだこんなにも破綻しているあまり、あなたの価値をあなた自身がその手で守らねばならない立場に立たされたことに対して、怒りに震えています。
その男があなたにしたことを語りなぞるのは、どんなに過酷だったことでしょう。けれどあなたはそれをやり抜きました。あなたの強さによって、このような犯罪が他の人の身に起こるのを防ぎたいという思いのもとに。あなたの勇気には息を呑むばかりです。
あなたは戦士です。強い鋼鉄の背骨を持った戦士です。
同意なきセックスはレイプです。強姦です。犯罪です。
われわれはみな、女性への暴力という社会悪を止める責任を負っています。
わたしは、あなたの名前を知りません。けれどあなたの不屈の精神が見えます。
素晴らしい才能を持った若き女性の限りない可能性が、見えます。われわれが夢見る未来をのせたその肩が見えます。
あなたの姿が、見えます。
あなたを支える世界中のひとびとの輪に、わたしも加わりましょう。なぜなら、性犯罪のサバイバーに、こう伝えて余すところはないからです。あなたを信じます、と。あなたは何も悪いことなどしていないのだと。
あなたを襲い、あなたが耐えた出来事は、決して、決して、決して、決して、女性のせいではないのです。
あなたを襲った事例について司法制度が一つの姿勢を示したとしても、われわれは、それに満足していません。
だからこそ、声を発し続けるのです。
われわれは声を発しましょう。「どんな服を着ていたのか」などと、間違った質問を発し続ける社会を変えていくために。
「そこに何しに行ったのか? 何を喋った? どれだけ酒を飲んだ?」
問うべきはそれではありません。問うべきは、
「なぜその男は強姦をする権利があるなどと思ったのか?」
です。
われわれは、目をつぶり続け否定し続けるものたちに抗って声を発しましょう。このことが起こっているのに、関わりを避けようとするものたちに。この醜い犯罪が「複雑」だから、などと云うものたちに。
あなたの語ったことは、すでに、他のひとたちの人生を変えています。
あなたは、社会を、文化を、変える力となりました。
あなたは、この問題が起こり続ける温床を作っている性犯罪への無関心と鈍感さから、何千人ものひとびとを揺り起こしたのです。
あなたの言葉は、あなたがまだ見ぬ、そして会うこともないひとびとの人生さえも変えるでしょう。
あなたは、そのひとびとが戦うために必要としている力を与えたのです。
そして、あなたは、これからも、誰かの命を救ってゆくのです。
わたしは、あなたの名前を知りません。けれどわたしは、あなたを忘れることはないでしょう。
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