平野 浩
@h_hirano さんのツイートです。
――27日、名古屋・栄で無言の葬列デモ。安保関連法案への反対。人が亡くなる戦争につながるという趣旨。人数は40人と少ないが、強いインパクト。こういうデモは各地で頻発しているが、メディアはほとんど報道しない。政府のメディア規制が効いている。 〔8:13 - 2015年6月28日 〕――
このデモは、
ダイ・イン(英語:die-in)と同じで
普段意識しない「死」を
身近の
感じようとする趣旨で
する趣旨でしょう
(ウィキペディア「ダイ・イン」の項目参照)。
国会では、
安保法制法案が論じられています。
法案を作成した
専門家が説明しても
内容がほぼ理解できないという
代物らしいです。
また、麻生太郎大臣が
その難点を問題にされていました
(下記〔資料〕〔資料ー2〕参照)。
これに関して、
麻生氏が嘘を言っているとは思いません。
本当に難解ですよ。
ただ、では、
国会議員に任せてしまっていいのかどうか、
です。
私達は今、
国論の何たるかを知らされていません。
何がでは、
国論なのか――。
「日本を戦争のできる国にしましょう」が
唯一、現存する国論と思います。
それに対して、
「反対!」
というのは国論ではありません。
気持ちを言っているんであって「論」ではないからです。
為政者たちは、
その「論」以前の
気持ちの表明を恐れているように見えます。
だから
安保法制は
考えるのはよそう、
いくら考えたかって理解できないから
という誘導をしようとしているのではないか
と感じとれるわけです。
しかし、私達が
今、理解すべきは
法案の複雑な構成ではありません。
法案が
成立した際に生じる人の死です。
(あなたは、身近な人が戦禍の下で死に絶える姿を目撃しなければなりません)
葬列デモが訴えてメッセージは、
その一点に尽きるでしょう。
非常のインパクトの強いデモの形です。
しかし、その訴えが
核心を突くものだけに批難のボルテージが高いようです。
反・原発につき
同じような葬列デモをしたとき、
心無い人から
言い掛かりをつけられたようです。
たとえば、
「★おつるの秘密日記 酒と薔薇と愛の日々★」
というブログは、
このデモの形を「吐き気がするほどひどい」
とまで言い切っています。
そして
「まともな在日外国人の人は、
レイシストだけじやなく こちらにも抗議するべきでしょう」
という頓珍漢な提案をして記事を締め括っています。
☆ 記事URL:http://blog.zaq.ne.jp/otsuru/article/2883/
すなわち、このブログ管理人によれば、
葬列でもなどと称して、
人の死を玩具にしている。
それは、在特会が
「いい朝鮮人も悪い朝鮮人もみんな死んでしまえ」
というヘイト・スピーチと
同質のものだ。
したがって、レイシストの言論を許さないと言うなら、
反・原発団体の
デモも許すべきではないという論旨です。
しかし、在特会が
在日朝鮮人に暴言を吐くのは、
傷付けてやろうという意図のもとに行われています。
丁度、百田尚樹が
「沖縄二紙を潰してしまえ」
というのと同じで
にやにやとしながら人の心を弄ぶことをもって
楽しいと感じる人たちの言動です。
反原発の人たちが取り上げている死にまつわる儀式は、
生じて欲しくないからするのです。
意図において、
百田氏らとは正反対な「死」です。
かように、
今の時代は、
論の対立ではなく、
その論の背景になっている社会勢力を信頼するか否か
の覚悟を問うています。
信頼を迫る勢力は、
「任せて」と
笑顔をこちらに向けて語りかけています。
君と我々は、
そんなにも違いない。
振り上げた拳を降ろして欲しい。
僕は、闘わなんだ、と。
そうして、闘わないで何をするかと言えば、
現実をみないことです。
現実の中で、「君と我々」との間には
大変な違いがあるのです。
「君」と呼ばれた
私達は、
総人口の99%です。
「我々」と自称する人たちは、
1%ほどしかいません。
さて、闘わないでおこうとする人たちは、
何をしてくれるのかと言えば、
「君」である
私達を戦場に送り出してくれます。
葬列デモは、
そういう現実をしっかり見よ、
と訴えています。
楽観は、
麻薬です、
争いの原因を考えさせまいとする。
「○○国に攻められたから攻め返す」
というロジックに飲み込まれて、
正確な事実認識を
なおざりにしてはいけません。
さて、気づいた人は気づいたでしょうが、
上掲、「振り上げた拳を降ろして欲しい。僕は闘わなんだ」のくだりは、
ある歌の詞をなぞったものです。
一部には「反戦歌」だという誤解が蔓延してる
AKB48の
「僕たちは戦わない」という曲です。
作詩した秋元康は、
安倍某とは官邸を遊び場にする
仲間同士です
(拙稿「安倍晋三ら、お馬鹿3人組主宰 「組閣ごっこ」」参照。*http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/a88478a4b7f5ca06448617f47c935e99)。
戦争の危機が身近に迫っているという事実を悟らせまいとして、
こんな歌を作ったのです。
よく歌詞を読んで見て下さい。
上に述べた意味で、
勝れて麻薬だということがお分かりになるはずです。
(歌は、0:41頃から聴けます)
AKBの島崎遥香が
自衛隊のCMに出ているでしょう。
その島崎が
この曲では中心になって歌っています。
すなわち、
秋元のプロデュースであることを
考え合わせれば、
彼の作詩した
「僕たちは戦わない」という曲は、
自衛隊のCMと対で考えねばなりません。
また、秋元が
安倍某の腹心であるという
事情からして、
この曲、実は、安倍某への応援歌以外ではありえないこと、
お分かりになるでしょう。
一見、平和に見せて、
「オールジャパン」で99%の貧困層を
戦争に駆り立てようって魂胆です。
上掲ブログの
応援デモをする連中を
レイシスト同様に抑圧せよ
という主張に通じるものですね。
物事を原因においてではなく、
表面に現れた結果だけを見て帳尻を合させようとしています。
戦争で、一旦、
拳を振り上げたが最後、暴力が連鎖します。
秋元の歌にある、
「僕たちは戦わない愛を信じてる 振り上げたその拳 誰も降ろす日が来るよ」は、
ただのファンタジーです。
「憎しみは連鎖する だから今、断ち切るんだ」は、
戦前と変わらない精神主義です。
「大東亜共栄圏」
みたいなもので、結局は、偽善に終わる宿命です。
日本は、
そんな大きな力を持っていないです。
「日本スゲー系」にある
幼い慢心が日本の実力のほどをよく示しています。
中東紛争、何十年と続いています。
争い合う国の間に割って入って、
日本は、
一体、どんな明確なビジョンを示せるでしょう。
過分な妄想が
わが身を焼き尽くしましたっていう話にしかならないでしょう。
考えて見て下さい、
一旦、他国と戦闘状態に陥ったときのこと!
「戦わない愛」などというのは、
敵前逃亡に過ぎません。
だからと言って、
一方の強国に肩入れしても不正義を生むだけです。
自分を許せなくなって、
自ら命を絶つのが関の山です。
〔資料〕
「安保法制「議員の妻もわからなかった」 麻生氏呼びかけ「有権者へ説明、丁寧に」」
朝日新聞社(2015年5月15日05時00分)
☆ 記事URL:http://www.asahi.com/articles/DA3S11754037.html
「全然わからなかった」という話だった――。麻生太郎財務相は14日、国会議員の妻から安全保障法制について説明するように言われ、法案作成を主導した政府高官を派遣したところ、こんな反応だったことを明らかにした。
自民党麻生派の会合で明かした。麻生氏は所属議員を前に「皆さん方の奥様に『この問題で全然地元『この問題で全然地元で説明できない』と言われた」ことを紹介。当初は国会議員が説明しようとしたが、都合が悪くなり、安保法制を作った専門家中の専門家の兼原信克・内閣官房副長官補が代わりに説明した。だが、反応は「全然わからなかった」だったという。
麻生氏は所属議員に「有権者、後援会の方々に丁寧に説明して頂けるよう努力していただきたい」と呼びかけた。
〔資料ー2〕
「わかりにくい安保法案に自衛隊員の命がかかることについて 」
NEWSポストセブン (2015年5月24日 16時00分)
☆ 記事URL:http://www.excite.co.jp/News/society_g/20150524/Postseven_324183.html
安全保障関連法案についての国会が始まった。難しくてわからないという声も多い。フリー・ライターの神田憲行が考える。
* * *
5月15日の朝日新聞朝刊にこんな囲み記事が載っていた。麻生太郎財務大臣が国会議員の妻から安全保障法制について説明するように言われ、安保法制を作った「専門家の専門家」である兼原信克・内閣官房副長官補が説明したところ、「全然わからなかった」と言われたというのだ。麻生大臣は麻生会派の議員たちに、
「有権者、後援会の方々に丁寧に説明して頂けるよう努力していただきたい」
と呼びかけたという。
作った本人から説明されてもわからないものを、国会議員がどうやって国民に説明できるのだろうか。
そもそも、安倍晋三首相が14日に行った安保法制の法案を閣議決定したあとの記者会見も、国民に対する「説明」ではなかった。安倍首相は途中、自衛権発動の新3要件について、ひとつずつ数えるように指を立てる仕草を披露した。五輪招致演説の「アンダーコントロール」のときといい、どうも首相周辺にいる振り付け師は、なにか首相に印象的な動作をさせるのがお好きらしい。だがここはパフォーマンスよりフリップなどを使って丁寧に説明して欲しかった。
また、日本が集団的自衛権によってアメリカの戦争に巻き込まれるのではないかという懸念について、首相はこう言明した。
《海外派兵が一般に許されないという従来からの原則も変わりません。自衛隊がかつての湾岸戦争やイラク戦争での戦闘に参加するようなことは、今後とも決してない。そのことも明確にしておきたいと思います。》
これに対し、会見後に朝日新聞が実施したアンケートで、
《安全保障関連法案について、安倍首相は、日本がアメリカの戦争に巻き込まれることは「絶対にありえない」と説明しています。この説明に納得できますか。納得できませんか。》
と訊ねたところ、「納得できない」と答えた人が68%にものぼっている。
納得できない理由は、首相が「従来からの原則」というものがいかなるものなのか、何に由来するのかはっきりしないからではないか。「原則」とは、首相の政策方針からなのか、安保法制からなのか、憲法からなのか。
安倍首相に代わって説明すると、これは憲法に由来している。防衛省はHPで「自衛権が行使できる地理的範囲」について、政府解釈を紹介している。
《(前略)武力行使の目的をもって武装した部隊を他国の領土、領海、領空に派遣するいわゆる海外派兵は、一般に自衛のための必要最小限度を超えるものであり、憲法上許されないと考えています。》
ここまでで「ややこしいな」と感じられただろうか。残念ながら、ここからさらに話はややこしくなる。
「海外派兵は憲法上できない」としながらも、安倍首相は国会で、停戦合意前のホルムズ海峡の機雷除去も集団的自衛権の範囲で可能、と主張している。20日に行われた民主党・岡田克也代表との党首討論でも、「一般に海外派兵は認められないが、機雷除去は例外」という旨の発言をしている。
安倍首相がホルムズ海峡の機雷除去を集団的自衛権の範囲内だと主張する理由は、海峡封鎖で石油タンカーが日本に来られなくなり、原油価格が高騰して「経済的なパニックが起こる」からだという(5月15日朝日新聞)。
これを「存立危機」という。「存立」概念は自衛権発動の新3要件から盛り込まれた概念で、
《わが国に対する武力攻撃が発生したこと、またはわが国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これによりわが国の存立が脅かされ、国民の生命、自由および幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険があること》
と説明する(防衛省HPより)。
つまり海峡が機雷で封鎖されることは「わが国と密接な関係にある」産油国への「武力攻撃が発生」したとみなし、石油が日本に運ばれてこなくなって経済パニックが起きてわが国の「存立が脅かされ」るので、「一般的に海外派兵は禁じられているが例外的に」集団的自衛権の行使により、機雷を除去に行く、ということらしい。
なぜ「例外」が認められるのか、憲法の例外を下位規範の法律で作ることにならないか、疑問が残る。
ホルムズ海峡の機雷除去については、与党内でも異論がある。
「公明党はホルムズ海峡が封鎖され日本が経済的な打撃を受けただけでは、存立危機事態には該当しないと主張する」(5月15日毎日新聞)
ひとつの概念だけでこれだけ理屈が錯綜して、与野党で揉めている。まだ他にも、日本の安全のために活動している米軍や他国軍への後方支援や武器弾薬提供を可能にする「重要影響事態法案」、国際社会の平和のために活動する米軍や他国軍への後方支援や弾薬提供をする「国際平和支援法案」(新法)などがある。弾薬提供して「平和支援」なんだから、ややこしいことこの上ない。
しかし難しくて面倒くさい国会審議が始まるが、ぜひ諦めずについていってほしい。
なぜなら政治家と役人が建てた理屈の上に理屈を重ねたてっぺんで踊らされるのは、自衛隊員だからだ。
東日本大震災では彼らは我々国民のために身体を張ってくれた。だが機雷除去のために、弾薬を運ぶために、自衛隊員を危険にさらすだけの理由がそこにあるだろうか。
この法案のひとつひとつに、自衛隊員の命がかかっていることを私たちは改めて認識しよう。彼らに命を賭けさせるのも、止めるのも、主権者である私たちしかいない。
@h_hirano さんのツイートです。
――27日、名古屋・栄で無言の葬列デモ。安保関連法案への反対。人が亡くなる戦争につながるという趣旨。人数は40人と少ないが、強いインパクト。こういうデモは各地で頻発しているが、メディアはほとんど報道しない。政府のメディア規制が効いている。 〔8:13 - 2015年6月28日 〕――
このデモは、
ダイ・イン(英語:die-in)と同じで
普段意識しない「死」を
身近の
感じようとする趣旨で
する趣旨でしょう
(ウィキペディア「ダイ・イン」の項目参照)。
国会では、
安保法制法案が論じられています。
法案を作成した
専門家が説明しても
内容がほぼ理解できないという
代物らしいです。
また、麻生太郎大臣が
その難点を問題にされていました
(下記〔資料〕〔資料ー2〕参照)。
これに関して、
麻生氏が嘘を言っているとは思いません。
本当に難解ですよ。
ただ、では、
国会議員に任せてしまっていいのかどうか、
です。
私達は今、
国論の何たるかを知らされていません。
何がでは、
国論なのか――。
「日本を戦争のできる国にしましょう」が
唯一、現存する国論と思います。
それに対して、
「反対!」
というのは国論ではありません。
気持ちを言っているんであって「論」ではないからです。
為政者たちは、
その「論」以前の
気持ちの表明を恐れているように見えます。
だから
安保法制は
考えるのはよそう、
いくら考えたかって理解できないから
という誘導をしようとしているのではないか
と感じとれるわけです。
しかし、私達が
今、理解すべきは
法案の複雑な構成ではありません。
法案が
成立した際に生じる人の死です。
(あなたは、身近な人が戦禍の下で死に絶える姿を目撃しなければなりません)
葬列デモが訴えてメッセージは、
その一点に尽きるでしょう。
非常のインパクトの強いデモの形です。
しかし、その訴えが
核心を突くものだけに批難のボルテージが高いようです。
反・原発につき
同じような葬列デモをしたとき、
心無い人から
言い掛かりをつけられたようです。
たとえば、
「★おつるの秘密日記 酒と薔薇と愛の日々★」
というブログは、
このデモの形を「吐き気がするほどひどい」
とまで言い切っています。
そして
「まともな在日外国人の人は、
レイシストだけじやなく こちらにも抗議するべきでしょう」
という頓珍漢な提案をして記事を締め括っています。
☆ 記事URL:http://blog.zaq.ne.jp/otsuru/article/2883/
すなわち、このブログ管理人によれば、
葬列でもなどと称して、
人の死を玩具にしている。
それは、在特会が
「いい朝鮮人も悪い朝鮮人もみんな死んでしまえ」
というヘイト・スピーチと
同質のものだ。
したがって、レイシストの言論を許さないと言うなら、
反・原発団体の
デモも許すべきではないという論旨です。
しかし、在特会が
在日朝鮮人に暴言を吐くのは、
傷付けてやろうという意図のもとに行われています。
丁度、百田尚樹が
「沖縄二紙を潰してしまえ」
というのと同じで
にやにやとしながら人の心を弄ぶことをもって
楽しいと感じる人たちの言動です。
反原発の人たちが取り上げている死にまつわる儀式は、
生じて欲しくないからするのです。
意図において、
百田氏らとは正反対な「死」です。
かように、
今の時代は、
論の対立ではなく、
その論の背景になっている社会勢力を信頼するか否か
の覚悟を問うています。
信頼を迫る勢力は、
「任せて」と
笑顔をこちらに向けて語りかけています。
君と我々は、
そんなにも違いない。
振り上げた拳を降ろして欲しい。
僕は、闘わなんだ、と。
そうして、闘わないで何をするかと言えば、
現実をみないことです。
現実の中で、「君と我々」との間には
大変な違いがあるのです。
「君」と呼ばれた
私達は、
総人口の99%です。
「我々」と自称する人たちは、
1%ほどしかいません。
さて、闘わないでおこうとする人たちは、
何をしてくれるのかと言えば、
「君」である
私達を戦場に送り出してくれます。
葬列デモは、
そういう現実をしっかり見よ、
と訴えています。
楽観は、
麻薬です、
争いの原因を考えさせまいとする。
「○○国に攻められたから攻め返す」
というロジックに飲み込まれて、
正確な事実認識を
なおざりにしてはいけません。
さて、気づいた人は気づいたでしょうが、
上掲、「振り上げた拳を降ろして欲しい。僕は闘わなんだ」のくだりは、
ある歌の詞をなぞったものです。
一部には「反戦歌」だという誤解が蔓延してる
AKB48の
「僕たちは戦わない」という曲です。
作詩した秋元康は、
安倍某とは官邸を遊び場にする
仲間同士です
(拙稿「安倍晋三ら、お馬鹿3人組主宰 「組閣ごっこ」」参照。*http://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/a88478a4b7f5ca06448617f47c935e99)。
戦争の危機が身近に迫っているという事実を悟らせまいとして、
こんな歌を作ったのです。
よく歌詞を読んで見て下さい。
上に述べた意味で、
勝れて麻薬だということがお分かりになるはずです。
(歌は、0:41頃から聴けます)
AKBの島崎遥香が
自衛隊のCMに出ているでしょう。
その島崎が
この曲では中心になって歌っています。
すなわち、
秋元のプロデュースであることを
考え合わせれば、
彼の作詩した
「僕たちは戦わない」という曲は、
自衛隊のCMと対で考えねばなりません。
また、秋元が
安倍某の腹心であるという
事情からして、
この曲、実は、安倍某への応援歌以外ではありえないこと、
お分かりになるでしょう。
一見、平和に見せて、
「オールジャパン」で99%の貧困層を
戦争に駆り立てようって魂胆です。
上掲ブログの
応援デモをする連中を
レイシスト同様に抑圧せよ
という主張に通じるものですね。
物事を原因においてではなく、
表面に現れた結果だけを見て帳尻を合させようとしています。
戦争で、一旦、
拳を振り上げたが最後、暴力が連鎖します。
秋元の歌にある、
「僕たちは戦わない愛を信じてる 振り上げたその拳 誰も降ろす日が来るよ」は、
ただのファンタジーです。
「憎しみは連鎖する だから今、断ち切るんだ」は、
戦前と変わらない精神主義です。
「大東亜共栄圏」
みたいなもので、結局は、偽善に終わる宿命です。
日本は、
そんな大きな力を持っていないです。
「日本スゲー系」にある
幼い慢心が日本の実力のほどをよく示しています。
中東紛争、何十年と続いています。
争い合う国の間に割って入って、
日本は、
一体、どんな明確なビジョンを示せるでしょう。
過分な妄想が
わが身を焼き尽くしましたっていう話にしかならないでしょう。
考えて見て下さい、
一旦、他国と戦闘状態に陥ったときのこと!
「戦わない愛」などというのは、
敵前逃亡に過ぎません。
だからと言って、
一方の強国に肩入れしても不正義を生むだけです。
自分を許せなくなって、
自ら命を絶つのが関の山です。
〔資料〕
「安保法制「議員の妻もわからなかった」 麻生氏呼びかけ「有権者へ説明、丁寧に」」
朝日新聞社(2015年5月15日05時00分)
☆ 記事URL:http://www.asahi.com/articles/DA3S11754037.html
「全然わからなかった」という話だった――。麻生太郎財務相は14日、国会議員の妻から安全保障法制について説明するように言われ、法案作成を主導した政府高官を派遣したところ、こんな反応だったことを明らかにした。
自民党麻生派の会合で明かした。麻生氏は所属議員を前に「皆さん方の奥様に『この問題で全然地元『この問題で全然地元で説明できない』と言われた」ことを紹介。当初は国会議員が説明しようとしたが、都合が悪くなり、安保法制を作った専門家中の専門家の兼原信克・内閣官房副長官補が代わりに説明した。だが、反応は「全然わからなかった」だったという。
麻生氏は所属議員に「有権者、後援会の方々に丁寧に説明して頂けるよう努力していただきたい」と呼びかけた。
〔資料ー2〕
「わかりにくい安保法案に自衛隊員の命がかかることについて 」
NEWSポストセブン (2015年5月24日 16時00分)
☆ 記事URL:http://www.excite.co.jp/News/society_g/20150524/Postseven_324183.html
安全保障関連法案についての国会が始まった。難しくてわからないという声も多い。フリー・ライターの神田憲行が考える。
* * *
5月15日の朝日新聞朝刊にこんな囲み記事が載っていた。麻生太郎財務大臣が国会議員の妻から安全保障法制について説明するように言われ、安保法制を作った「専門家の専門家」である兼原信克・内閣官房副長官補が説明したところ、「全然わからなかった」と言われたというのだ。麻生大臣は麻生会派の議員たちに、
「有権者、後援会の方々に丁寧に説明して頂けるよう努力していただきたい」
と呼びかけたという。
作った本人から説明されてもわからないものを、国会議員がどうやって国民に説明できるのだろうか。
そもそも、安倍晋三首相が14日に行った安保法制の法案を閣議決定したあとの記者会見も、国民に対する「説明」ではなかった。安倍首相は途中、自衛権発動の新3要件について、ひとつずつ数えるように指を立てる仕草を披露した。五輪招致演説の「アンダーコントロール」のときといい、どうも首相周辺にいる振り付け師は、なにか首相に印象的な動作をさせるのがお好きらしい。だがここはパフォーマンスよりフリップなどを使って丁寧に説明して欲しかった。
また、日本が集団的自衛権によってアメリカの戦争に巻き込まれるのではないかという懸念について、首相はこう言明した。
《海外派兵が一般に許されないという従来からの原則も変わりません。自衛隊がかつての湾岸戦争やイラク戦争での戦闘に参加するようなことは、今後とも決してない。そのことも明確にしておきたいと思います。》
これに対し、会見後に朝日新聞が実施したアンケートで、
《安全保障関連法案について、安倍首相は、日本がアメリカの戦争に巻き込まれることは「絶対にありえない」と説明しています。この説明に納得できますか。納得できませんか。》
と訊ねたところ、「納得できない」と答えた人が68%にものぼっている。
納得できない理由は、首相が「従来からの原則」というものがいかなるものなのか、何に由来するのかはっきりしないからではないか。「原則」とは、首相の政策方針からなのか、安保法制からなのか、憲法からなのか。
安倍首相に代わって説明すると、これは憲法に由来している。防衛省はHPで「自衛権が行使できる地理的範囲」について、政府解釈を紹介している。
《(前略)武力行使の目的をもって武装した部隊を他国の領土、領海、領空に派遣するいわゆる海外派兵は、一般に自衛のための必要最小限度を超えるものであり、憲法上許されないと考えています。》
ここまでで「ややこしいな」と感じられただろうか。残念ながら、ここからさらに話はややこしくなる。
「海外派兵は憲法上できない」としながらも、安倍首相は国会で、停戦合意前のホルムズ海峡の機雷除去も集団的自衛権の範囲で可能、と主張している。20日に行われた民主党・岡田克也代表との党首討論でも、「一般に海外派兵は認められないが、機雷除去は例外」という旨の発言をしている。
安倍首相がホルムズ海峡の機雷除去を集団的自衛権の範囲内だと主張する理由は、海峡封鎖で石油タンカーが日本に来られなくなり、原油価格が高騰して「経済的なパニックが起こる」からだという(5月15日朝日新聞)。
これを「存立危機」という。「存立」概念は自衛権発動の新3要件から盛り込まれた概念で、
《わが国に対する武力攻撃が発生したこと、またはわが国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これによりわが国の存立が脅かされ、国民の生命、自由および幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険があること》
と説明する(防衛省HPより)。
つまり海峡が機雷で封鎖されることは「わが国と密接な関係にある」産油国への「武力攻撃が発生」したとみなし、石油が日本に運ばれてこなくなって経済パニックが起きてわが国の「存立が脅かされ」るので、「一般的に海外派兵は禁じられているが例外的に」集団的自衛権の行使により、機雷を除去に行く、ということらしい。
なぜ「例外」が認められるのか、憲法の例外を下位規範の法律で作ることにならないか、疑問が残る。
ホルムズ海峡の機雷除去については、与党内でも異論がある。
「公明党はホルムズ海峡が封鎖され日本が経済的な打撃を受けただけでは、存立危機事態には該当しないと主張する」(5月15日毎日新聞)
ひとつの概念だけでこれだけ理屈が錯綜して、与野党で揉めている。まだ他にも、日本の安全のために活動している米軍や他国軍への後方支援や武器弾薬提供を可能にする「重要影響事態法案」、国際社会の平和のために活動する米軍や他国軍への後方支援や弾薬提供をする「国際平和支援法案」(新法)などがある。弾薬提供して「平和支援」なんだから、ややこしいことこの上ない。
しかし難しくて面倒くさい国会審議が始まるが、ぜひ諦めずについていってほしい。
なぜなら政治家と役人が建てた理屈の上に理屈を重ねたてっぺんで踊らされるのは、自衛隊員だからだ。
東日本大震災では彼らは我々国民のために身体を張ってくれた。だが機雷除去のために、弾薬を運ぶために、自衛隊員を危険にさらすだけの理由がそこにあるだろうか。
この法案のひとつひとつに、自衛隊員の命がかかっていることを私たちは改めて認識しよう。彼らに命を賭けさせるのも、止めるのも、主権者である私たちしかいない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます