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北海道新聞 / 「濁る摩周湖、水位上昇なぜ? 湧出地を調査」

2015年11月21日 18時27分21秒 | 自然界
〔資料〕

「濁る摩周湖、水位上昇なぜ? 湧出地を調査」

   北海道新聞(11/21 11:00、11/21 17:09 )

☆ 記事URL:http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/area/doto/1-0204598.html

 【弟子屈】世界でも屈指の美しさを誇る弟子屈町の摩周湖の透明度が、10月に国立環境研究所が行った観測で12・8メートルと、記録が残っている1917年以降過去最低となった。湖岸の浸食による土砂の流入が主因とみられるが、それには摩周湖の水位上昇が関係しているという。摩周湖に何が起こっているのだろうか。 

 「まずはこれを見てください」。今回の観測を担当した自然公園財団川湯支部の藤江晋所長が、摩周湖の水位の変化を表したグラフを出してくれた。

 摩周湖の公式の水深は211・4メートルとなっている。それを見ると、摩周湖の水位は2010~12年までは211~211・5メートルの間で安定しているが、13年から右肩上がりの傾向を示し、14年からは212・5~213メートルの範囲で推移している。約150年前、江戸時代の探検家松浦武四郎が摩周湖に立ち寄った際に一夜を明かしたと言われる「摩周湖の洞窟(ホロ)」も水位の上昇で一部が崩れ、形状が変わってしまったという。

 今回の透明度の低下は、水位の上昇でこれまで水に接していなかった地上部分が波に削られ土砂が水中に流入し、水が濁った結果とみられている。このため、水中に漂っている土砂が沈めば透明度は徐々に戻ってくる可能性が高いという。

 それよりも、専門家が関心を寄せるのが、水位の上昇だ。摩周湖には流れ込む川も、流れ出る川もない。雨が入り込む一方で、水分の蒸発や地下へ水が流出し、水位は一定に保たれていると考えられている。

 水位が上昇しているのであれば、摩周湖からの地下水の流出量が減っていたり、水分の蒸発量の変化―などの理由が想定できる。地下水の流出については、水の成分などから摩周湖からの湧き水とされる標茶町の西別川源流部の流量には、今のところ大きな変化は観測されていないという。

 同研究所は、水位上昇の原因を探るために、まずは湖から水が流出している場所を特定しようと、今年夏の観測に合わせ、水中カメラや音波を使って調査した。

 今回は特定には至らなかったが、藤江所長は「水位上昇はこれまでにない大きな変化であり、摩周湖で何かが起こっていることが考えられる。今後も調査を続けていきたい」と話している。(須藤幸恵)






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