(1)「神輿」より、自分の方が偉いという自覚を持つ
内海 奈美子@utsuminamiko さんのツイートだ。
――それで靖国神社にA級戦犯合祀の件も読売にあった。天皇陛下が前もって宮内省を通じて反対されていたのに、靖国神社の一部の人間と国で勝手に進めたみたいだよね。宮内庁が「そんな事をしたら陛下がご参拝できなくなる」と前もって言っていたのに、陛下のご意思を無視して進めた?反日だ。〔7:13 - 2015年7月11日 〕――
オリンピックになぞらえれば、
選手が、
「神輿」なら、
選手の属する団体の役員が担ぎ手です。
飛行機で遠征するとき、
役員は、
ファーストクラスで搭乗し、
選手は、
エコノミークラスなのに譬えると
分かりやすいです。
(2)自分たちに都合の悪いことは書き直す
盛田隆二@product1954 さんのツイートです。
――国会前で「憲法は米国に押しつけられたのではなく、日本側が戦争放棄を提案したのです」と訴えるチラシをもらったが、配っていたのは『ドイツ人学者から見た日本国憲法』の著者シルヒトマン氏本人だった→http://www.magazine9.jp/kaigai/dai033/ 〔12:06 - 2015年7月11日 〕 ――
文字は、書き変えられるためにある…
ただ、名詞を改竄するのでなく、動詞を偽るわけですな。
こちらの方が簡単なんです。
英語で言えば、notを入れるだけですから。
日本語も同じです。
逃げられないようにしながら、
軍人が慰安されたのは、
女性のボランティア(志願)によってですという具合です…
「特攻隊」
という非人間的な戦闘法であっても、
ボランティアなんです。
当時、
軍部にあっては、
「強制する」とほぼ「志願する」は同義だったのでしょう。
動詞をいじくることで
自分たちの行動を正当化していたのだと思います。
戦後も
その流れを引き継いでいます。
徹底した平和主義を、実は、日本から
「申し出た」に関わらず、
いつの間にか
「押し付けられた」と
解されるようになったのは、
その名残です。
だから「性奴隷」といった名詞を回避しようとするわけですな。
簡単には逆の意味で使えないから、です。
大日本帝国の軍人にどれだけボランティア精神がなかったか――。
それは、
戦後の「兵隊さん」という
言葉の負のイメージに明らかです。
みんな強制されて死んで行ったのです。
(3)責任逃れのため、断言しない。
世の中には、
大っぴらにするのに気が退けることがあります。
たとえば、
レイプの体験とか。
そういう他人の弱みにつけこんでデマを垂れ流すわけです。
本当のことを
喋りたくないという被害者の心理に付け込むわけですな。
あるいは、反撃を予想して、
噂話を
他人がそう言っていた、
または、自分は断言していなかったことを言い訳にして
いい加減なことを言い触らします。
さて、これらの方面での
“専門家”と目していいのが百田尚樹です。
サイト「リテラ」に
無責任な放言を正当化する
あの手、この手のテクニックの実態が報告されています
(下記〔資料〕参照)。
たとえば、
百田によると、
語尾を「ですけれども」にすれば、
他人の人格を否定する発言をしてよいと考えているようです。
あの、
「沖縄の2つの新聞社は潰さなあかん」
という問題発言も
語尾は、
「ですけれども」だったと言います。
どうしてこの語尾だと
責任を負わずに済むと考えるのでしょうか。
謎な人ですな。
こんな人、早く、死んでしまえばいいのですけど…
(真似をしただけなのに、
自分で言って
気持ち悪くなってしまいました)。
どうせ語尾で工夫するのなら、
「なんちゃって」
をつければ確実に冗談度があっぷしますよ。
この言い方だったら、
きっと百田批判が噴き出さなかったことでしょう、
なんちゃって!
〔資料〕
「見苦しい! 百田尚樹がこの期に及んでまだ言い訳 反論の根拠は沖縄ヘイトデマの常習犯」
リテラ(2015.07.11)
☆ 記事URL:http://lite-ra.com/2015/07/post-1268_2.html
自民党の「文化芸術懇話会」での発言が問題となった百田尚樹氏。だが、相変わらず反省もなく、「週刊新潮」(新潮社)や「SPA!」(扶桑社)、自身のメルマガで言い訳を展開している。
例の「沖縄の2つの新聞社は潰さなあかん」発言については、正しくは語尾が「ですけれども」だったと言い、〈落語家が笑いを取るときによくやる〉口調だったと主張。〈私は議員でもなんでもない民間人〉と強調し、憲法21条をもちだして〈私的な場所ではどんな発言をしても許される〉と言い張っている。いや、だから私的な場所じゃなくて公的な場所だったから非難されてるんだってば。
しかも、「SPA!」やメルマガでは、「沖縄タイムス」「琉球新報」の2紙の編集局長が出した共同抗議声明および百田氏の発言の検証記事に対しても反論。そのなかで百田氏は、両紙が伝えない“沖縄の不都合な事実”として、米軍による美談を紹介。そして、〈沖縄のジャーナリスト惠隆之介氏の本には詳しく書かれていますが〉と、そのニュースソースを明かしている。
だが、じつはこの惠隆之介氏というジャーナリスト、百田氏と同様にヘイトデマの常習犯なのだ。
たとえば、昨年の沖縄県知事選の際には、惠氏は選挙期間中に保守メディア「リアルインサイト」のインタビューに登場。候補者だった翁長氏を「反米反日、そして親中、これに徹している方」と評し、こうつづけた。
「お嬢様が北京大学に留学されて、ま、一旦日本に帰ってきておられるんですけど、なんとお婿さんがですね、中国太子党(注・太子党は中国共産党の高級幹部の子弟の総称)出身であります(笑)。だからもうほんとに中国オンリーですね、家庭が」
惠氏は自信満々に話しているが、しかし、これは完全なデマ。翁長知事自身も知事選当選後のインタビューで、「(ヘイトスピーチをぶつけてくる人々の間で翁長氏は)習近平ともとても親しくてね、うちの娘も中国に留学していることになっているんですよ。埼玉の小さな大学にいて、きょうも帰ってきて一票投じて、あした帰りますけどね」(TBSラジオ『荻上チキSession22』にて)と答えている。しかも、翁長知事の娘は未婚である。だが、この情報はネトウヨの翁長批判の格好の材料としてネット上に瞬く間に広がり、いまだに信じている人もいる。
さらに、惠氏がヘイトデマを流したのはこれだけではない。沖縄では2012年10月に20代の女性が米兵2人に暴行されるという事件が起こったが、惠氏はこの事件について、チャンネル桜の『中国の「日本直接・間接侵略」の実態』という放送でとんでもないことを言っている。発言は以下の通りだ。
「この前、発生したレイプ事件も、どうも深い闇の部分がありましてね。被害にあった女性の方はね、沖縄県民でもなければ日本国民でもない。帰化された人なんですね」
「全部、僕は暴露しますけど、(被害者は)沖縄にある政府の出先機関に昼間は勤められて、夜はそういう……深夜のお仕事をされている。で、沖縄ではレイプ事件が起きてマスコミがワーッと騒ぎ立てるでしょ。そのあと急に消えるじゃないですか。告訴しないんですよ。告訴したら真相がバレるから。8月に起きた事件も怪しかったんですね」
どうやら“中国人の工作員がわざとレイプ事件を誘導し、冤罪だから告訴できない”と言いたいようだが、もちろんこれもとんだ嘘。だいたい集団強姦罪は非親告罪であるため、本人の告訴がなくても検察は捜査できる。実際、那覇地検はこの事件を集団強姦致傷罪で起訴し、裁判では米兵2名も罪を認め、懲役10年と9年を言い渡されている。しかも、強姦事件では被害者の情報が具体的には明かされないことを利用して、工作員だ冤罪だとデマを流すのは、これは立派なセカンドレイプである。
このほかにも惠氏の発言・記述にはいくつも事実と異なる話が出てくるとネット上でも指摘されているが、百田氏はこんなトンデモジャーナリストの情報を鵜呑みにして、自分の理論武装に使っているのだ。
ヘイトデマを垂れ流す人物の話をしたり顔で引用し、「はい論破」とでも思っているのなら、やっぱり百田氏は“筋金入りのネトウヨ”でしかない。そして、ここまで化けの皮がはがれても作家タブーを恐れてまだ百田氏をヨイショする「週刊新潮」「SPA!」をはじめ、百田氏を批判すらできない「週刊文春」「週刊現代」などの雑誌系週刊誌の体たらくぶりは、つくづく情けない限りだ。
(水井多賀子)
内海 奈美子@utsuminamiko さんのツイートだ。
――それで靖国神社にA級戦犯合祀の件も読売にあった。天皇陛下が前もって宮内省を通じて反対されていたのに、靖国神社の一部の人間と国で勝手に進めたみたいだよね。宮内庁が「そんな事をしたら陛下がご参拝できなくなる」と前もって言っていたのに、陛下のご意思を無視して進めた?反日だ。〔7:13 - 2015年7月11日 〕――
オリンピックになぞらえれば、
選手が、
「神輿」なら、
選手の属する団体の役員が担ぎ手です。
飛行機で遠征するとき、
役員は、
ファーストクラスで搭乗し、
選手は、
エコノミークラスなのに譬えると
分かりやすいです。
(2)自分たちに都合の悪いことは書き直す
盛田隆二@product1954 さんのツイートです。
――国会前で「憲法は米国に押しつけられたのではなく、日本側が戦争放棄を提案したのです」と訴えるチラシをもらったが、配っていたのは『ドイツ人学者から見た日本国憲法』の著者シルヒトマン氏本人だった→http://www.magazine9.jp/kaigai/dai033/ 〔12:06 - 2015年7月11日 〕 ――
文字は、書き変えられるためにある…
ただ、名詞を改竄するのでなく、動詞を偽るわけですな。
こちらの方が簡単なんです。
英語で言えば、notを入れるだけですから。
日本語も同じです。
逃げられないようにしながら、
軍人が慰安されたのは、
女性のボランティア(志願)によってですという具合です…
「特攻隊」
という非人間的な戦闘法であっても、
ボランティアなんです。
当時、
軍部にあっては、
「強制する」とほぼ「志願する」は同義だったのでしょう。
動詞をいじくることで
自分たちの行動を正当化していたのだと思います。
戦後も
その流れを引き継いでいます。
徹底した平和主義を、実は、日本から
「申し出た」に関わらず、
いつの間にか
「押し付けられた」と
解されるようになったのは、
その名残です。
だから「性奴隷」といった名詞を回避しようとするわけですな。
簡単には逆の意味で使えないから、です。
大日本帝国の軍人にどれだけボランティア精神がなかったか――。
それは、
戦後の「兵隊さん」という
言葉の負のイメージに明らかです。
みんな強制されて死んで行ったのです。
(3)責任逃れのため、断言しない。
世の中には、
大っぴらにするのに気が退けることがあります。
たとえば、
レイプの体験とか。
そういう他人の弱みにつけこんでデマを垂れ流すわけです。
本当のことを
喋りたくないという被害者の心理に付け込むわけですな。
あるいは、反撃を予想して、
噂話を
他人がそう言っていた、
または、自分は断言していなかったことを言い訳にして
いい加減なことを言い触らします。
さて、これらの方面での
“専門家”と目していいのが百田尚樹です。
サイト「リテラ」に
無責任な放言を正当化する
あの手、この手のテクニックの実態が報告されています
(下記〔資料〕参照)。
たとえば、
百田によると、
語尾を「ですけれども」にすれば、
他人の人格を否定する発言をしてよいと考えているようです。
あの、
「沖縄の2つの新聞社は潰さなあかん」
という問題発言も
語尾は、
「ですけれども」だったと言います。
どうしてこの語尾だと
責任を負わずに済むと考えるのでしょうか。
謎な人ですな。
こんな人、早く、死んでしまえばいいのですけど…
(真似をしただけなのに、
自分で言って
気持ち悪くなってしまいました)。
どうせ語尾で工夫するのなら、
「なんちゃって」
をつければ確実に冗談度があっぷしますよ。
この言い方だったら、
きっと百田批判が噴き出さなかったことでしょう、
なんちゃって!
〔資料〕
「見苦しい! 百田尚樹がこの期に及んでまだ言い訳 反論の根拠は沖縄ヘイトデマの常習犯」
リテラ(2015.07.11)
☆ 記事URL:http://lite-ra.com/2015/07/post-1268_2.html
言い訳しつつデマを拡散する百田尚樹氏(公式ホームページより)
.自民党の「文化芸術懇話会」での発言が問題となった百田尚樹氏。だが、相変わらず反省もなく、「週刊新潮」(新潮社)や「SPA!」(扶桑社)、自身のメルマガで言い訳を展開している。
例の「沖縄の2つの新聞社は潰さなあかん」発言については、正しくは語尾が「ですけれども」だったと言い、〈落語家が笑いを取るときによくやる〉口調だったと主張。〈私は議員でもなんでもない民間人〉と強調し、憲法21条をもちだして〈私的な場所ではどんな発言をしても許される〉と言い張っている。いや、だから私的な場所じゃなくて公的な場所だったから非難されてるんだってば。
しかも、「SPA!」やメルマガでは、「沖縄タイムス」「琉球新報」の2紙の編集局長が出した共同抗議声明および百田氏の発言の検証記事に対しても反論。そのなかで百田氏は、両紙が伝えない“沖縄の不都合な事実”として、米軍による美談を紹介。そして、〈沖縄のジャーナリスト惠隆之介氏の本には詳しく書かれていますが〉と、そのニュースソースを明かしている。
だが、じつはこの惠隆之介氏というジャーナリスト、百田氏と同様にヘイトデマの常習犯なのだ。
たとえば、昨年の沖縄県知事選の際には、惠氏は選挙期間中に保守メディア「リアルインサイト」のインタビューに登場。候補者だった翁長氏を「反米反日、そして親中、これに徹している方」と評し、こうつづけた。
「お嬢様が北京大学に留学されて、ま、一旦日本に帰ってきておられるんですけど、なんとお婿さんがですね、中国太子党(注・太子党は中国共産党の高級幹部の子弟の総称)出身であります(笑)。だからもうほんとに中国オンリーですね、家庭が」
惠氏は自信満々に話しているが、しかし、これは完全なデマ。翁長知事自身も知事選当選後のインタビューで、「(ヘイトスピーチをぶつけてくる人々の間で翁長氏は)習近平ともとても親しくてね、うちの娘も中国に留学していることになっているんですよ。埼玉の小さな大学にいて、きょうも帰ってきて一票投じて、あした帰りますけどね」(TBSラジオ『荻上チキSession22』にて)と答えている。しかも、翁長知事の娘は未婚である。だが、この情報はネトウヨの翁長批判の格好の材料としてネット上に瞬く間に広がり、いまだに信じている人もいる。
さらに、惠氏がヘイトデマを流したのはこれだけではない。沖縄では2012年10月に20代の女性が米兵2人に暴行されるという事件が起こったが、惠氏はこの事件について、チャンネル桜の『中国の「日本直接・間接侵略」の実態』という放送でとんでもないことを言っている。発言は以下の通りだ。
「この前、発生したレイプ事件も、どうも深い闇の部分がありましてね。被害にあった女性の方はね、沖縄県民でもなければ日本国民でもない。帰化された人なんですね」
「全部、僕は暴露しますけど、(被害者は)沖縄にある政府の出先機関に昼間は勤められて、夜はそういう……深夜のお仕事をされている。で、沖縄ではレイプ事件が起きてマスコミがワーッと騒ぎ立てるでしょ。そのあと急に消えるじゃないですか。告訴しないんですよ。告訴したら真相がバレるから。8月に起きた事件も怪しかったんですね」
どうやら“中国人の工作員がわざとレイプ事件を誘導し、冤罪だから告訴できない”と言いたいようだが、もちろんこれもとんだ嘘。だいたい集団強姦罪は非親告罪であるため、本人の告訴がなくても検察は捜査できる。実際、那覇地検はこの事件を集団強姦致傷罪で起訴し、裁判では米兵2名も罪を認め、懲役10年と9年を言い渡されている。しかも、強姦事件では被害者の情報が具体的には明かされないことを利用して、工作員だ冤罪だとデマを流すのは、これは立派なセカンドレイプである。
このほかにも惠氏の発言・記述にはいくつも事実と異なる話が出てくるとネット上でも指摘されているが、百田氏はこんなトンデモジャーナリストの情報を鵜呑みにして、自分の理論武装に使っているのだ。
ヘイトデマを垂れ流す人物の話をしたり顔で引用し、「はい論破」とでも思っているのなら、やっぱり百田氏は“筋金入りのネトウヨ”でしかない。そして、ここまで化けの皮がはがれても作家タブーを恐れてまだ百田氏をヨイショする「週刊新潮」「SPA!」をはじめ、百田氏を批判すらできない「週刊文春」「週刊現代」などの雑誌系週刊誌の体たらくぶりは、つくづく情けない限りだ。
(水井多賀子)
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