「美味しんぼ」
という漫画(花咲アキラ画)の作者、
雁屋哲氏は、
福島から帰ったスタッフが
鼻血を出した
というエピソードを描いただけで
“風評”助長との
激しいバッシングが起きているとのことです。
サイト「院長の独り言」に
それに関するコメントが
記されています。
☆ 記事URL: http://onodekita.sblo.jp/article/94707592.html
取り上げられたのは、
実際の体験に基づいた事実です。
しかし、何が気に入らなかったのか、
自分は福島在住ながら
「体験していない」
という不満を吐き出す人もいるようです。
たとえば、
この人。
順一@jyunichidesita さんです。
――今週の「美味しんぼ」、福島から帰ってきた山岡さんが原因不明の鼻血を出し、海原雄山も出たと話をして、最後に井戸川さんが出てきてこの有様でした。
これは流石に福島県民として抗議の意を示したい。僕はこの三年間、鼻血なんか出たこと無いですが。 pic.twitter.com/Dx2EMfFSue〔11:32 - 2014年4月28日 〕
思うに、
体験などは、
個人的なものです。
だからそれを語るにつき、
同じ境遇にあることを自称する
批判者から許しを一々、
請わねばならないものではないはずです。
付け加えて、
井戸川克隆・前福島県双葉町長のなされていた
疲労感の体験談についても
同じことが言えます。
いずれも言論の自由の
範囲内ではないでしょうか。
むしろ、許し難いのは、
放射線防護学の権威であるらしい
野口邦和・日本大准教授や
安斎育郎・立命館大名誉教授など
“専門家”の肩書きを持った方のコメントです。
上掲サイトにあったものでは、
両先生は、
次のようにおっしゃるらしいです。
まず、野口氏は、
こんな具合。
――急性放射線障害になれば鼻血が出る可能性もあるが、その場合は血小板も減り、目や耳など体中の毛細血管から出血が続くだろう。福島第1原発を取材で見学して急性放射線障害になるほどの放射線を浴びるとは考えられず、鼻血と被ばくを関連づけるような記述があれば不正確だ。――
次は、安斎氏。
――放射線影響学的には一度に1シーベルト以上を浴びなければ健康被害はないとされるが、心理的ストレスが免疫機能に影響を与えて鼻血や倦怠感につながることはある。福島の人たちは将来への不安感が強く、このような表現は心の重荷になるのでは。偏見や差別的感情を起こさない配慮が必要だ。――
上掲サイト「院長の独り言」の管理人、
onodekita氏が
ご両人に対し、痛烈な批判をされてます。
次の通りです。
――かれらは放射線防護学が専門で、工学部、理学部出身者です。医学的知識は全くありません。我々、医師は学生時代に教科書で疾患を学びますが、臨床に入ってからは、人間の体は教科書通りに行かないことをいやというほど経験させられます。むしろ、教科書通りに進行することが珍しいので「まるで教科書通りの経過」といった言葉が使われるほどです。この二人は物理学者ですから、臨床のことは知りません。教科書に書かれているかどうかを調べて、ご託を並べているに過ぎません。浪江で生まれた耳なしウサギの出現を「地震で揺れたことによるストレス」とご神託を下した御用学者と全く同じです。信じる方がどうかしています。――
「急性放射線障害」と言うも、
「一度に1シーベルト以上を浴びなければ健康被害はない」
という言い切りは、
放射線防護学という工学系の専門家にとっては、
約束事なんでしょう。
しかし、人体に関して、素人である方が
医学的断言を
“専門家”の名においてするのは、
詐術です。
また、むしろ、こんな事実を隠蔽する、
態度こそが
差別を招きます。
もし、何か、コメントしたいのであれば、
「医学には門外漢なのですが」
という前置きをした後、
知見を述べるべきなんじゃないでしょうか。
そうでなければ、
一般人は、
「放射線防護学には医学も含むのでは」
という先入見により
判断を誤ってしまう可能性があります。
現に、僕は、
onodekita氏のこの解説を読むまでは
誤解してました。
相手の誤解につけ込むのも
立派な
不作為に基づく欺もう行為です。
onodekita氏によると、
かつて
下に見るような新聞報道もあったようです。
出典:みえないばくだん@hopi_domingoさんのツイート〔23:06 - 2014年4月29日 〕
米国のCBS Newsでも取り上げられました
(下記〔資料〕参照)。
しかし、喉もと過ぎれば、
熱さ忘れる――。
それを狙うかのように、
“あったこと”を
“ないこと”にしてしまうつもりなのか。
恥ずべき、
人類に対する欺瞞行為です。
なお、最後に、
念押しで
鼻血が出る症状につき、
放射線との関係を
一言、
言っておきます。
実は、
この症状は、放射線治療の際、
普通に注意書きされ、
認められていることなのです。
下にそれを指摘する
masa@zebra_masa さんのツイートを紹介します。
――しかしまあ『美味しんぼ』に対する自称福島住民の鼻血騒ぎは大笑いする。放射線治療すると、非常に鼻血が出やすくなるって、病院の注意事項にごく普通に書いてあることだけどなあ。米国の病院が出している放射線医療FAQ集。http://browncancercenter.org/programs-services/clinical-expertise/radiation-oncology/radiation-oncology-faq/# …〔19:14 - 2014年4月28日〕
これを読んで、
野口邦和・日本大准教授や
安斎育郎・立命館大名誉教授などは
医学の専門家でないのに
“専門家”であると
周りが
誤解するシチュエーションで、
嘘八百を言い立てた
罪の深さに
思い至って下さい。
専門家らしい口の利き方に
知悉している方であるのは了解できました。
しかし、これでなお、
デマを垂れ流すようなら、
人として失格じゃないですか。
恥を知りなさいよ!!
〔資料〕
「Radiation exposure? 8 signs of radiation sickness (pictures)」
By/David W Freeman/CBS News(March 15, 2011, 8:59 AM)
Bleeding - from the nose, mouth, gums, and rectum - is one symptom of radiation sickness.
/
istockphoto
(CBS) The deepening nuclear crisis in Japan has some wondering if the release of dangerous radiation will cause a widespread medical calamity.
The U.S. Nuclear Regulatory Commission on Sunday said the U.S. faced little threat from radiation released in Japan in the aftermath of the March 11 earthquake and tsunami. "Given the thousands of miles between the two countries, Hawaii, Alaska, the U.S. Territories and the U.S. West Coast are not expected to experience any harmful levels of radioactivity," the agency said on its website.
But not everyone is feeling so reassured.
If fuel at a nuclear reactor melts down completely and breaches the reactor's containment vessel, it could cause a gigantic explosion as superheated fuel comes into contact with the water coolant. That's the word from Dr. Ira Helfand, a Massachusetts-based nuclear safety expert and past-president of Physicians for Social Responsibility.
"The fuel rods contain enormous amounts of radioactive material - each reactor can release more radiation than 1,000 Hiroshima-sized bombs," Helfand told CBS News in an email.
He said it's not clear just how far such radiation from such an accident would spread - and what the health consequences would be.
"At Chernobyl, it spread over large areas of Europe, and significant areas up to 100 miles downwind needed to be abandoned," he said, referring to the notorious 1986 nuclear accident. "But the conditions were somewhat different, and we aren't sure how far the radiation will be distributed this time."
People exposed to low levels of radiation face increased risk of cancer. In addition, they can pass on to their offspring genetic mutations that can cause birth defects.
Acute exposure to intense radiation can cause radiation sickness, a potentially deadly illness that triggers a range of terrifying symptoms, including vomiting blood.
What if you think you've been exposed to radiation? The Federal Emergency Management Agency recommends immediately changing your clothes and shoes, putting the exposed clothing in a sealed plastic bag, and then showering thoroughly.
If told to evacuate, the agency says, keep car windows and vents closed, and use recirculating air. If told to stay indoors, turn off the air conditioner and other air intakes and go to a basement. Do not use the telephone unless absolutely necessary.
Potassium iodide supplements can help curb the risk of cancer if taken just before or shortly after exposure, Dr. Helfand says, but should taken only with medical supervision.
という漫画(花咲アキラ画)の作者、
雁屋哲氏は、
福島から帰ったスタッフが
鼻血を出した
というエピソードを描いただけで
“風評”助長との
激しいバッシングが起きているとのことです。
サイト「院長の独り言」に
それに関するコメントが
記されています。
☆ 記事URL: http://onodekita.sblo.jp/article/94707592.html
取り上げられたのは、
実際の体験に基づいた事実です。
しかし、何が気に入らなかったのか、
自分は福島在住ながら
「体験していない」
という不満を吐き出す人もいるようです。
たとえば、
この人。
順一@jyunichidesita さんです。
――今週の「美味しんぼ」、福島から帰ってきた山岡さんが原因不明の鼻血を出し、海原雄山も出たと話をして、最後に井戸川さんが出てきてこの有様でした。
これは流石に福島県民として抗議の意を示したい。僕はこの三年間、鼻血なんか出たこと無いですが。 pic.twitter.com/Dx2EMfFSue〔11:32 - 2014年4月28日 〕
思うに、
体験などは、
個人的なものです。
だからそれを語るにつき、
同じ境遇にあることを自称する
批判者から許しを一々、
請わねばならないものではないはずです。
付け加えて、
井戸川克隆・前福島県双葉町長のなされていた
疲労感の体験談についても
同じことが言えます。
いずれも言論の自由の
範囲内ではないでしょうか。
むしろ、許し難いのは、
放射線防護学の権威であるらしい
野口邦和・日本大准教授や
安斎育郎・立命館大名誉教授など
“専門家”の肩書きを持った方のコメントです。
上掲サイトにあったものでは、
両先生は、
次のようにおっしゃるらしいです。
まず、野口氏は、
こんな具合。
――急性放射線障害になれば鼻血が出る可能性もあるが、その場合は血小板も減り、目や耳など体中の毛細血管から出血が続くだろう。福島第1原発を取材で見学して急性放射線障害になるほどの放射線を浴びるとは考えられず、鼻血と被ばくを関連づけるような記述があれば不正確だ。――
次は、安斎氏。
――放射線影響学的には一度に1シーベルト以上を浴びなければ健康被害はないとされるが、心理的ストレスが免疫機能に影響を与えて鼻血や倦怠感につながることはある。福島の人たちは将来への不安感が強く、このような表現は心の重荷になるのでは。偏見や差別的感情を起こさない配慮が必要だ。――
上掲サイト「院長の独り言」の管理人、
onodekita氏が
ご両人に対し、痛烈な批判をされてます。
次の通りです。
――かれらは放射線防護学が専門で、工学部、理学部出身者です。医学的知識は全くありません。我々、医師は学生時代に教科書で疾患を学びますが、臨床に入ってからは、人間の体は教科書通りに行かないことをいやというほど経験させられます。むしろ、教科書通りに進行することが珍しいので「まるで教科書通りの経過」といった言葉が使われるほどです。この二人は物理学者ですから、臨床のことは知りません。教科書に書かれているかどうかを調べて、ご託を並べているに過ぎません。浪江で生まれた耳なしウサギの出現を「地震で揺れたことによるストレス」とご神託を下した御用学者と全く同じです。信じる方がどうかしています。――
「急性放射線障害」と言うも、
「一度に1シーベルト以上を浴びなければ健康被害はない」
という言い切りは、
放射線防護学という工学系の専門家にとっては、
約束事なんでしょう。
しかし、人体に関して、素人である方が
医学的断言を
“専門家”の名においてするのは、
詐術です。
また、むしろ、こんな事実を隠蔽する、
態度こそが
差別を招きます。
もし、何か、コメントしたいのであれば、
「医学には門外漢なのですが」
という前置きをした後、
知見を述べるべきなんじゃないでしょうか。
そうでなければ、
一般人は、
「放射線防護学には医学も含むのでは」
という先入見により
判断を誤ってしまう可能性があります。
現に、僕は、
onodekita氏のこの解説を読むまでは
誤解してました。
相手の誤解につけ込むのも
立派な
不作為に基づく欺もう行為です。
onodekita氏によると、
かつて
下に見るような新聞報道もあったようです。
出典:みえないばくだん@hopi_domingoさんのツイート〔23:06 - 2014年4月29日 〕
米国のCBS Newsでも取り上げられました
(下記〔資料〕参照)。
しかし、喉もと過ぎれば、
熱さ忘れる――。
それを狙うかのように、
“あったこと”を
“ないこと”にしてしまうつもりなのか。
恥ずべき、
人類に対する欺瞞行為です。
なお、最後に、
念押しで
鼻血が出る症状につき、
放射線との関係を
一言、
言っておきます。
実は、
この症状は、放射線治療の際、
普通に注意書きされ、
認められていることなのです。
下にそれを指摘する
masa@zebra_masa さんのツイートを紹介します。
――しかしまあ『美味しんぼ』に対する自称福島住民の鼻血騒ぎは大笑いする。放射線治療すると、非常に鼻血が出やすくなるって、病院の注意事項にごく普通に書いてあることだけどなあ。米国の病院が出している放射線医療FAQ集。http://browncancercenter.org/programs-services/clinical-expertise/radiation-oncology/radiation-oncology-faq/# …〔19:14 - 2014年4月28日〕
これを読んで、
野口邦和・日本大准教授や
安斎育郎・立命館大名誉教授などは
医学の専門家でないのに
“専門家”であると
周りが
誤解するシチュエーションで、
嘘八百を言い立てた
罪の深さに
思い至って下さい。
専門家らしい口の利き方に
知悉している方であるのは了解できました。
しかし、これでなお、
デマを垂れ流すようなら、
人として失格じゃないですか。
恥を知りなさいよ!!
〔資料〕
「Radiation exposure? 8 signs of radiation sickness (pictures)」
By/David W Freeman/CBS News(March 15, 2011, 8:59 AM)
Bleeding - from the nose, mouth, gums, and rectum - is one symptom of radiation sickness.
/
istockphoto
(CBS) The deepening nuclear crisis in Japan has some wondering if the release of dangerous radiation will cause a widespread medical calamity.
The U.S. Nuclear Regulatory Commission on Sunday said the U.S. faced little threat from radiation released in Japan in the aftermath of the March 11 earthquake and tsunami. "Given the thousands of miles between the two countries, Hawaii, Alaska, the U.S. Territories and the U.S. West Coast are not expected to experience any harmful levels of radioactivity," the agency said on its website.
But not everyone is feeling so reassured.
If fuel at a nuclear reactor melts down completely and breaches the reactor's containment vessel, it could cause a gigantic explosion as superheated fuel comes into contact with the water coolant. That's the word from Dr. Ira Helfand, a Massachusetts-based nuclear safety expert and past-president of Physicians for Social Responsibility.
"The fuel rods contain enormous amounts of radioactive material - each reactor can release more radiation than 1,000 Hiroshima-sized bombs," Helfand told CBS News in an email.
He said it's not clear just how far such radiation from such an accident would spread - and what the health consequences would be.
"At Chernobyl, it spread over large areas of Europe, and significant areas up to 100 miles downwind needed to be abandoned," he said, referring to the notorious 1986 nuclear accident. "But the conditions were somewhat different, and we aren't sure how far the radiation will be distributed this time."
People exposed to low levels of radiation face increased risk of cancer. In addition, they can pass on to their offspring genetic mutations that can cause birth defects.
Acute exposure to intense radiation can cause radiation sickness, a potentially deadly illness that triggers a range of terrifying symptoms, including vomiting blood.
What if you think you've been exposed to radiation? The Federal Emergency Management Agency recommends immediately changing your clothes and shoes, putting the exposed clothing in a sealed plastic bag, and then showering thoroughly.
If told to evacuate, the agency says, keep car windows and vents closed, and use recirculating air. If told to stay indoors, turn off the air conditioner and other air intakes and go to a basement. Do not use the telephone unless absolutely necessary.
Potassium iodide supplements can help curb the risk of cancer if taken just before or shortly after exposure, Dr. Helfand says, but should taken only with medical supervision.
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