経産大臣の世耕はしきりに「北海道の20%節電」を唱えているが、これは泊原発の再稼働を狙う策動だ。この夏の全国的な猛暑でエアコンがどんどん稼働したなかでも電力不足は生じなかった。北海道の事態には本州からの電力融通で充分に対処できるはずであるが、世耕は姑息な演出で原発再稼働をもくろむ。
— 中川 均 (@naka8952) 2018年9月12日
「泊原発が停止していなかったら、北海道のブラックアウトはなかった」
という論について、
地震による大型火力発電所の稼働停止の場合と、
酷暑など、
電力重要の大幅な増加によって、
大型火力発電所一個では、
どうしても電力不足の場合とは、
そこに生じる電力現象に本質的な違いがある。
すなわち、送電網の負荷許容範囲内であるかどうかの違いだ。
北海道の大型火力発電所は、
原子力発電所と同じ、定量発電という特色を有する。
つまり、電力について
発電量について調整能力が欠ける。
酷暑など、
普通に想定される電力需要の増大については、
本州からの電力の融通によって
調整できる。
しかし、今回の原発事故を誘発した
地震による不具合の場合は、
致命的で、
送電網に脆弱性を抱える
北海道では、
本州からの電力の融通によっては、
電力が賄いきれず、ダウンするという事象が生じた。
したがって、
以上述べたような場合分けをしなければならないのに
していない論理は
詭弁だ、
として宇宙工学の学者や堀江貴文という時代の寵児の意見に
論駁しておいた
(拙稿「頭の良い人は、差別をするのかしないのか、詭弁を論ずるようではあるが ~ 北大の永田晴紀教授の場合」参照)。
☆ 記事URL:https://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/a16537cf8467f7d3ab39b87761207600
前者の場合の
大型火力発電所が地震の際に活動を停止した
理由につき、
詳しく大型火力発電機の「発電調整能力」点から論じている
(拙稿「Harbor Business:牧田寛さん /「北海道胆振東部地震『泊原発が動いていれば停電はなかった』論はなぜ『完全に間違い』なのか」」参照)。
☆ 記事URL:https://blog.goo.ne.jp/nrn54484/e/af29f4c0488489f98ac56196388a0f80
ここで紹介した牧田寛さんの論稿は、
とても分かりやすいので、
是非、一読を勧める。
理論的には、
以上で決着はついているはずだ。
経産大臣の世耕などが口にする詭弁には騙されないように
くれぐれも注意して欲しい。
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