チャーリードッグスクールでは、
「叱らない」「罰を使わない」トレーニングをしています。
根本にあるのが・・・動物福祉の心
「動物福祉＝Five Freedoms(5つの自由）」です。
・飢え、乾きからの自由
・不快な環境からの自由
・傷み、怪我、病気からの自由
・恐怖、不安からの自由
・動物本来の行動を示す自由
愛玩動物飼養管理士の教本で習いました。
これら5つの評価表にある自由の保障ですが、
１．コンパニオン動物
２．農業動物
３．実験動物
４．野生動物
の分野全体の評価なので、コンパニオン動物である愛犬についてだけ考えた時
ちょっとずれた感じを持っていました。
チャーリーママさんは、家庭で飼育されている犬たちの「愛犬の福祉」に配慮するとともに
「欲求階層」にある犬の欲求を満たしつつ犬たちと飼い主との幸せな一生を過ごせるように
飼い主力を高めようと日々発信されています。
参考
犬の欲求階層 （１）犬の欲求階層 （２）犬の欲求階層 （３）欲求階層の中で一番先に、そして一番重要視しなければいけないのが、底辺にある
生命の安全です。
自分たちが愛犬のこの部分を保障できているか・・・と問われたときにもちろん、大丈夫！
だって家の中で飼っているし、かわいがっているし、散歩も行ってるし、おいしいごはんだって
お手入れだってしている・・・だからＯＫよって。
でも、待てよ！犬の側からみたらどぉ～よ？
肝心なのは、それぞれの中身ですよね。
家の中でかわいがっているけど、もしいたずらしたり、吠えたり、咬んだり、粗相をしたら・・・?
毎日お散歩行ってるけど、横をついて歩けなかったり、拾い食いしたら・・・？
ご飯の前に、早く食べたくてバタバタしたり、取られちゃいけないからうなったりしたら・・・？
お手入れのブラシをみて、咬もうとしたり、うなったら・・・？
どれも、犬にとっては「正常な行動を表現する自由」であるけれど飼い主にとっては
困った行動じゃないですか？
そういうことをやめさせようと、もしたたいたり、首輪をガツンとしたりすれば、
犬にとっては直「生命の危険につながる」と感じてしまうことになってしまいます。
犬にとって正常な行動だからといってそれらの行動を野放しにしてはおけない。
それは、ヒトとしては当然のことですよね。
止めるために叩いたりしたら動物福祉のこころとは離れてしまいそうになりませんか？
ヒトも犬も幸せじゃなくなっちゃいますものね。
だからそれらの行動を犬が危険と感じない方法で止められるようになりましょうというのが、
チャーリーママさんが日々私たちに伝え続けているトレーニングなんです。
それが、感情に働きかける「古典的条件付け」であり、
オペラント条件付けの中の「正の弱化」なんですよね。
従来の方法では「正の弱化」は犬にとって「こわいことがあるから行動が減る」というものです。
でもチャーリーママさんの場合では、「古典的条件付け」でしっかりとチャージングされた
「名前」や「いい子ね」や「かっこいいね」や「飼い主の存在」という条件性強化子が
なんと、「弱化子」に変身しちゃうんです。
吠えた → たたかれた → 吠えやんだ という正の弱化が
吠えた → 名前を呼ばれた → 吠えやんだ という罰のない正の弱化になるわけ。
「叩く」や「叱り」など、犬に「命の危険」を感じさせることなく、困った行動をとめる
ことができることになります。
それには、「名前」や「名前を呼んでくれる飼い主さんの存在」が犬にとって
至福の感情を呼び起こされるものであることが絶対条件です。
だから私たちにできることは、なにはなくとも日々「名前を呼んでおやつ」を
チャージングし続けることですよね。
おやつと同じかそれ以上のよいもの・・「いい子」とかがいっぱいできれば
おやつもよいもののひとつってわけだからおやつを引き上げるって考えなくても
いいってことですものね。
この、「罰を使わない正の弱化」のことをチャーリーママさんは、
感情に働きかけて、感情を整えることができる
と、おっしゃっていました。
怖い思いをしなくていいから、犬も飼い主も平常心をもって落ち着ける、リラックス
できるんだなぁと思います。
毎回、シリアスにＴのトッピングの座学は
犬だけでなくワタシたちの感情にも働きかけて、感情を整えてくれることができるし、
悩んでいるワタシたち飼い主の「光ある道しるべ」になってくれていると思います。
チャーリーママさん、ぽち♀ちゃん、ありがとうございました。
久しぶりに会えた赤ちゃん誕生間近のラブちゃんのママさん、親しい友人のGUUさんの
お知り合いだったクリスちゃんのママさん・・ほかはじめましての方やお久しぶりの方
ごいっしょさせていただき、ありがとうございました。
また、どこかでお会いしたときにはよろしくお願いします。
発展途上のChoco.さん。
まだ、ワタシの存在よりおやつが一番です
散歩道で２ｍくらい先を歩いていたのんびりカモさん。
Choco.は脅かさずスルーできました
