今やっているトレーニングでは、「指示することばをつけない。」ことが多いのです。これはChoco.が自分でやることを考えてできるようになって後からことばをつける方法です。クレートトレーニングで立っている私のところからクレートに入って静かにしているとごほうびがもらえることを学習しました。次に、Choco.が自分でクレートに入ろうとしているその時に「クレート」と声をかけて、動作とことばをつなげるのです。出るときには「OK」と声をかけるだけで、出てきたときにはそれ以上のことばかけもごほうびも出さないのです。
Choco.は虐待を受けた子なので、上からかぶさるように腰を曲げると後ずさりします。だからといって体高がひざくらいしかないのでどうしてもベイトを差し出すときに体を曲げなければなりません。そのようなときにはちょっと体を少し横に向けてあげるとあまり威圧的な感じがしないみたいです。同時にとっさに捕まえるときには首輪をつかまなければならないこともあるし、長い犬生のうちにはお医者さまで痛いことをされなきゃならないこともあるでしょうからと日ごろから「上から、横から首輪をつかむ。」「足をつかむ」「足をふく」「体をブラシする」「耳チェックをする」「口をあける」・・・など犬にとってあんまりうれしくないことをするときに、たとえば「首輪をつかむ」⇒ベイトと関連付けてストレスをなくしていくとよいと言われました。これらも最終的には食べ物のごほうびをはずすことを目標にします。
昨日は「だっこ」もやりました。スキンシップのひとつですが、もちろん「OFF」と言われたら降りなければならないところまでがひとくくりです。
最後に呼び戻しの練習をしました。まず姉2のところでくびわをつかんでごほうびをあげます。その最中に私がChoco.を呼んで後ろに小走りでさがります。呼ばれたら姉2は知らん顔をしてたちあがってしまいます。Choco.が私のところにきたら首輪をつかんでからごほうびをあげて今度は姉2が呼んで後ろに下がる・・・を繰り返しました。今回から呼び戻しのコマンドを「カム」に変えました。「おいで」ということばは日常的にいろいろな場面で使いがちなことばなので、「絶対にもどってこなくちゃいけない」時だけ「カム」としました。まだ、Choco.はすこし戸惑っている様子ですが、姉2といったりきたりをくりかえして練習すればすぐに理解するんじゃないかと思います。
ところで、Choco.さん新しい芸を覚えました。
・・・・・「おすわり」「ふせ」「つん」 (実は「まて」はまだ確立していません。)・・・それは・・・・
それは・・・な、な、なんと・・・・
お手!!! なんです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kirakira.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/choki.gif)
手にさわられるのをとてもこわがるので、「お手」は無理かなと思ってました。最初は手にそっとさわってほめることから始めて、だんだん手をにぎってみたりしても手をひっこめなくなりました。脚拭きのときにもあばれなくなってきたので、思い切って「お手」に挑戦。「おすわり」の姿勢では手をあげるのにバランスがとれないらしかったので、最初は「ふせ」で手をちょんちょんとつつくと「手をよける」ので、そこですかさずその手の下に私のてのひらを持って行って受ける。それを何度も練習して、今度は「おすわり」の状態で同じようにやりました。もちろんできれば ごほうびと賞賛の嵐が待っています。まず、だまって手のひらを出していると「つん」をしてみます。でも何も起こりません。なんだか考えて私の手のひらに手を乗せてみます。するとごほうびがもらえます。何度かやって今度はChoco.が手を乗せるときに「お手」と言います。最後には「お手」というだけで手を乗せることができるようになったというわけです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ase.gif)
姉2もChoco.のお手には感動でした。 できるのは左手だけです。右手はもっと強いトラウマが残っています。またチャレンジしてみるつもりです。