夫婦でシネマ

夫婦で見た映画と、個別に見た映画について感想をかいてます。全て映画館で見た映画で、ミニシアター系の映画をたくさん紹介!

バンテージ・ポイント

2008年04月06日 | は行の映画
Story
スペイン・サマランカでの演説中にアシュトン米大統領(ウィリアム・ハート)が何者かに狙撃され、さらに演壇が爆破されるテロが起こった。シークレットサービスのバーンズ(デニス・クエイド)はTV中継車に乗り込み、撮影された映像をチェック。そこに怪しい何かを見つけた。同時刻、サマランカ市警のエンリケ(エドゥアルド・ノリエガ)は事件の容疑者として拘束されそうになり、サマランカ市街へと逃亡を謀る。アメリカ人旅行者のハワード(フォレスト・ウィッテカー)は、ビデオカメラを片手にそんなエンリケを追いかけ…。(goo映画より)
2008年/アメリカ/ピート・トラヴィス監督作品





評価 ★★★☆☆

大統領の暗殺現場が8人の目撃者それぞれの視点からリピートされ、次第に真相が明らかになっていく、という展開が面白かった。黒澤明監督の「羅生門」にインスパイアされた映画らしいです。

テロリストらしき男2人と女。地元市警のエンリケの正体は?。狙撃者はどこに?。謎の爆発音。応答しない司令室。大統領の暗号コードがなぜ2つあるのか?。
これらのクエスションが暗殺場面を反復する毎に明らかになってくる過程は良く出来ていたと思います。
ただ、視点を変えたとは言え、同じ場面を8回も繰り返されるのはちょっと苦しいですが。
せっかく緻密な構成を組み立てておきながら、大詰めはカーチェイスを経てアクシデンタルな形での決着になってしまったので、逆に緊迫感が減退。最後までシチュエーションサスペンスとして盛り上げて欲しかったです。

出演者では、デニス・クエイドはくたびれた感じを出しつつアクション場面では存在感を出してました。シガニー・ウィーバーがすっかりおばあさん顔になってしまったのにびっくり。ウィリアム・ハートは大統領の貫禄たっぷりに演じてました。フォレスト・ウィッテカーは事件に巻き込まれる悩めるツーリスト役を好演。ウィッテカーの過去の主演作「ゴースト・ドッグ」で「羅生門」を取り上げていたのも何かの縁ですかね。


映画『バンテージ・ポイント』公式サイト


(「バンテージ・ポイント」2008年3月 岡谷スカラ座にて鑑賞)

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