Story !!ネタバレ注意!!
2057年。太陽活動が低下し、地球は極寒の世界に変わり果てていた。このままでは、やがて人類は死に絶えてしまうため、太陽を再生するイカロス計画が立案された。太陽に超弩級の核爆弾を打ち込み、連鎖反応で核融合を起こし元の輝きを取り戻そうというものだ。かくして、2050年にイカロス1号が太陽に向けて発進したものの、通信途絶で失敗。2057年、イカロス2号に人類は最後の望みをかけるのだった。
乗り込むのは各分野の精鋭8人。彼らの悲壮な旅が始まった。
クルー達の個性は次のように色分けされています。
寡黙で冷静沈着な船長のカネダ(真田広之)/若き核物理学者のキャパ(キリアン・マーフィー)/エキセントリックだが決断力に富むエンジニアのメイス(クリス・エヴァンス)/心優しい女性パイロットのキャシー(ローズ・バーン)/植物を愛する生物学者コラゾン(ミシェル・ヨー)/家族への深い愛情が逆に保身に走らせた通信士ハーヴェイ(トロイ・ギャリティ)/責任感の強い航海士トレイ(ベネディクト・ウォン)/太陽に魅せられた精神科医サール(クリフ・カーティス)/
そして、途中から乗り込んで来たこいつは何者だ?のイカロス1号のピンバッカー船長(マーク・ストロング)
2007年/アメリカ/ダニー・ボイル監督作品
評価 ★★★★☆
ひさしぶりにハードなSF世界を満喫しました。
地球の状況を映すのはラストのみで、後は宇宙船内の描写に徹しているのがクルー達の孤立感を募らせる感じで良い。
前部に巨大な防御シールドを備えた宇宙船のデザインが面白く、イカロス2号と1号がランデブーするシーンは圧巻です。
思えば非常に過酷な世界です。防御シールド表面は数千度に達しますが、ひとたび影の部分に入るとたちまち絶対零度(-273℃)になってしまいます。燃え盛る熱さの恐怖と、凍りつく恐怖が上手く活かされています。
太陽を再活性化するために、内部にマンハッタン島サイズの核爆弾を打ち込むという途方も無い計画。太陽内部は 事象の地平 を超える領域らしく、物理法則が通用しなくなってシミュレーションは不可になるみたいで、キリアンマーフィーが言ってましたが、計画が成功するか否かは、全くのコインの裏表、丁半バクチの世界です。しかし、巨大な核爆弾を作るために地球上の核物質を掘り尽くしたと言ってましたから、仮に計画が失敗したとしても少なくとも地球で核戦争は起きなくなる訳ですね。(いや、原子力発電ができなくなるからやばいかも。)
後半で、太陽放射を浴びてモンスター化したイカロス1号の船長が現れますが、これがちょっと説明不足な面もあり、ここがこの映画の評価の分かれ目だと思います。
船長を演じる真田広之は、出番が少ないながらも皆のために犠牲になる良い役でした。
太陽に突入し、その太陽のプラズマ火炎と対峙するキリアン・マーフィーは、物理学者の夢を実現できたような幸せな笑みを浮かべていました。ラストの、地球に残した彼の家族に届いたメッセージのシーンと相俟って感動的な締めくくりとなりました。
映画『サンシャイン2057』公式サイト
(「サンシャイン2057」2007年5月 長野 茅野新星劇場にて鑑賞)
2057年。太陽活動が低下し、地球は極寒の世界に変わり果てていた。このままでは、やがて人類は死に絶えてしまうため、太陽を再生するイカロス計画が立案された。太陽に超弩級の核爆弾を打ち込み、連鎖反応で核融合を起こし元の輝きを取り戻そうというものだ。かくして、2050年にイカロス1号が太陽に向けて発進したものの、通信途絶で失敗。2057年、イカロス2号に人類は最後の望みをかけるのだった。
乗り込むのは各分野の精鋭8人。彼らの悲壮な旅が始まった。
クルー達の個性は次のように色分けされています。
寡黙で冷静沈着な船長のカネダ(真田広之)/若き核物理学者のキャパ(キリアン・マーフィー)/エキセントリックだが決断力に富むエンジニアのメイス(クリス・エヴァンス)/心優しい女性パイロットのキャシー(ローズ・バーン)/植物を愛する生物学者コラゾン(ミシェル・ヨー)/家族への深い愛情が逆に保身に走らせた通信士ハーヴェイ(トロイ・ギャリティ)/責任感の強い航海士トレイ(ベネディクト・ウォン)/太陽に魅せられた精神科医サール(クリフ・カーティス)/
そして、途中から乗り込んで来たこいつは何者だ?のイカロス1号のピンバッカー船長(マーク・ストロング)
2007年/アメリカ/ダニー・ボイル監督作品
評価 ★★★★☆
ひさしぶりにハードなSF世界を満喫しました。
地球の状況を映すのはラストのみで、後は宇宙船内の描写に徹しているのがクルー達の孤立感を募らせる感じで良い。
前部に巨大な防御シールドを備えた宇宙船のデザインが面白く、イカロス2号と1号がランデブーするシーンは圧巻です。
思えば非常に過酷な世界です。防御シールド表面は数千度に達しますが、ひとたび影の部分に入るとたちまち絶対零度(-273℃)になってしまいます。燃え盛る熱さの恐怖と、凍りつく恐怖が上手く活かされています。
太陽を再活性化するために、内部にマンハッタン島サイズの核爆弾を打ち込むという途方も無い計画。太陽内部は 事象の地平 を超える領域らしく、物理法則が通用しなくなってシミュレーションは不可になるみたいで、キリアンマーフィーが言ってましたが、計画が成功するか否かは、全くのコインの裏表、丁半バクチの世界です。しかし、巨大な核爆弾を作るために地球上の核物質を掘り尽くしたと言ってましたから、仮に計画が失敗したとしても少なくとも地球で核戦争は起きなくなる訳ですね。(いや、原子力発電ができなくなるからやばいかも。)
後半で、太陽放射を浴びてモンスター化したイカロス1号の船長が現れますが、これがちょっと説明不足な面もあり、ここがこの映画の評価の分かれ目だと思います。
船長を演じる真田広之は、出番が少ないながらも皆のために犠牲になる良い役でした。
太陽に突入し、その太陽のプラズマ火炎と対峙するキリアン・マーフィーは、物理学者の夢を実現できたような幸せな笑みを浮かべていました。ラストの、地球に残した彼の家族に届いたメッセージのシーンと相俟って感動的な締めくくりとなりました。
映画『サンシャイン2057』公式サイト
(「サンシャイン2057」2007年5月 長野 茅野新星劇場にて鑑賞)
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