Story
ギャンブル好きが高じて借金まみれになったシンヤ(岡田准一)。上司から援助を受けるも、パチンコで使い果たしてしまった。会社から見放され、取り立てに追われるシンヤは、オレオレ詐欺で金を稼ごうとする。しかし、電話に出た老婆がシンヤを自分の息子と思い込んで話し始め、二人の間に奇妙な交流が始まる。悲しく優しい老婆の声にシンヤはカネをせびるのも忘れ…。(goo映画より)
2008年/日本/平川雄一朗監督作品
評価 ★★☆☆☆
劇団ひとりのベストセラー小説を映画化。
うーん、これは正直、映画化するにしてはキビしい内容なんではないかと思いました。私は原作を読んでいないので詳しい内容については分からないのですが、たくさんの登場人物を繋げようとしたために設定に無理があるように思えたし、そのために展開が安易になってしまい、お涙頂戴の安っぽいメロドラマのように見えてしまいました。
nyanco的に気になったところがいくつかあったので挙げてみると・・・
その1:ギャンブルで多額の借金を抱えてしまった主人公の青年シンヤを岡田准一が演じていますが、劇団ひとりもその配役についてツッコミを入れたように、岡田君は格好良すぎてダメダメ青年には見えなかった。イケメンでない俳優に演じてもらった方がもう少し共感できたかも。。
その2:これは描き方に問題があるのかもしれないが、物語が非常に分かりづらい。特に、主人公のシンヤの物語がいちばん分かりづらくて、オレオレ詐欺をしているシーンも最初、何をしているのかよく分からなかった。
その3:宮崎あおいの回想シーンで登場する過去の人物たちと、現在の人物たちを無理矢理繋げたような印象があった。いくら感動的なシーンにしたかったとはいえ、かえって安易な展開すぎて興ざめしてしまったな。。
唯一、良かったところは・・・
売れない崖っぷちアイドル(平山あや)とその追っかけのアキバ系オタク青年(塚本高史)の物語は、なかなか心温まるエピソードで良かったです。実は初恋の相手だったというのはベタな展開ですが、彼女をどうにかして第一線のアイドルにしようと、オタク青年の奮闘ぶりが面白かった。
アイドルとオタク青年の物語のように、こういったエピソードを1話完結型でオムニバスにして、リレー形式で次の登場人物に繋いでいった方が、物語的には分かりやすく、もっと面白くなったのではないかと思います。群像劇のために、次から次へと別の登場人物の物語に移行するため、せっかくその物語に集中していても散漫になってしまい、興味が持続しなかったです。
また、物語自体も結局、何が言いたかったのかが伝わりにくい。陰日向に暮らす人達にほんの少し希望が持てるようになったことが言いたいのかもしれないが、例えば、主人公のシンヤの場合、父親とは和解したものの、借金を返済した姿までは描かれていなかった。ホームレスの男性の場合もそうで、これから彼等がどう人生を生き直していくのかが描かれていないために、せっかくの感動的なシーンも上っ面をなぞっただけの印象しか受けなかったです。
どうせ映画化するのなら、原作を少し脚色してでも、何らかのメッセージを打ち出すような内容にしてほしかったと思いました。
映画『陰日向に咲く』公式サイト
(「陰日向に咲く」2008年2月 長野 岡谷スカラ座にて鑑賞)
ギャンブル好きが高じて借金まみれになったシンヤ(岡田准一)。上司から援助を受けるも、パチンコで使い果たしてしまった。会社から見放され、取り立てに追われるシンヤは、オレオレ詐欺で金を稼ごうとする。しかし、電話に出た老婆がシンヤを自分の息子と思い込んで話し始め、二人の間に奇妙な交流が始まる。悲しく優しい老婆の声にシンヤはカネをせびるのも忘れ…。(goo映画より)
2008年/日本/平川雄一朗監督作品
評価 ★★☆☆☆
劇団ひとりのベストセラー小説を映画化。
うーん、これは正直、映画化するにしてはキビしい内容なんではないかと思いました。私は原作を読んでいないので詳しい内容については分からないのですが、たくさんの登場人物を繋げようとしたために設定に無理があるように思えたし、そのために展開が安易になってしまい、お涙頂戴の安っぽいメロドラマのように見えてしまいました。
nyanco的に気になったところがいくつかあったので挙げてみると・・・
その1:ギャンブルで多額の借金を抱えてしまった主人公の青年シンヤを岡田准一が演じていますが、劇団ひとりもその配役についてツッコミを入れたように、岡田君は格好良すぎてダメダメ青年には見えなかった。イケメンでない俳優に演じてもらった方がもう少し共感できたかも。。
その2:これは描き方に問題があるのかもしれないが、物語が非常に分かりづらい。特に、主人公のシンヤの物語がいちばん分かりづらくて、オレオレ詐欺をしているシーンも最初、何をしているのかよく分からなかった。
その3:宮崎あおいの回想シーンで登場する過去の人物たちと、現在の人物たちを無理矢理繋げたような印象があった。いくら感動的なシーンにしたかったとはいえ、かえって安易な展開すぎて興ざめしてしまったな。。
唯一、良かったところは・・・
売れない崖っぷちアイドル(平山あや)とその追っかけのアキバ系オタク青年(塚本高史)の物語は、なかなか心温まるエピソードで良かったです。実は初恋の相手だったというのはベタな展開ですが、彼女をどうにかして第一線のアイドルにしようと、オタク青年の奮闘ぶりが面白かった。
アイドルとオタク青年の物語のように、こういったエピソードを1話完結型でオムニバスにして、リレー形式で次の登場人物に繋いでいった方が、物語的には分かりやすく、もっと面白くなったのではないかと思います。群像劇のために、次から次へと別の登場人物の物語に移行するため、せっかくその物語に集中していても散漫になってしまい、興味が持続しなかったです。
また、物語自体も結局、何が言いたかったのかが伝わりにくい。陰日向に暮らす人達にほんの少し希望が持てるようになったことが言いたいのかもしれないが、例えば、主人公のシンヤの場合、父親とは和解したものの、借金を返済した姿までは描かれていなかった。ホームレスの男性の場合もそうで、これから彼等がどう人生を生き直していくのかが描かれていないために、せっかくの感動的なシーンも上っ面をなぞっただけの印象しか受けなかったです。
どうせ映画化するのなら、原作を少し脚色してでも、何らかのメッセージを打ち出すような内容にしてほしかったと思いました。
映画『陰日向に咲く』公式サイト
(「陰日向に咲く」2008年2月 長野 岡谷スカラ座にて鑑賞)
突然のTB、コメントで失礼します。
映画情報サイト『シネトレ』です。
http://www.cine-tre.com
映画情報+試写会プレゼント『シネトレ』では、
シネトレのスタッフよりも映画のことを熱く!語れる、『シネトレ』公認映画ブロガーを募集しています。
貴殿のブログを拝見させていただき、是非エントリーをお願いしたく思い、ご連絡させていただきました。
詳細は、『シネトレ』をご覧ください。宜しくお願いいたします。
シネトレクロスメディアマーケティング
blog@cinevine.jp
とても嬉しいです。
詳細についてはHPの方を拝見させてください。
また、追ってご連絡差し上げます。
実は僕も原作未読なのですが、それでも人の世の、見えない糸の繋がり合いは、なんとなく心に響くものもありました。こうしてコメントさせていただくことも、何らかの糸の繋がりかもしれません^^
私の場合は原作がベストセラーということで、ちょっと期待しすぎてしまったのかな。。^^;
原作の方は、登場人物たちの繋がりがさりげなかったそうなので、、映画ではその部分を強く描きすぎていたところがちょっと残念でした。。
でも、こうして映画ブログを通してコメントし合うというのは、本当に不思議な縁ですよね。
人の世の繋がりって見えない分、余計に大切なんだなと感じます。(^^)