不動産担保証券

　アメリカはドイツ銀行に1.4兆円の制裁金を要求し、ドイツ銀行が経営不振に陥っている。
リーマンショックの世界同時経済危機の原因となったサブプライムローンで、ドイツ銀行が訳の分からない不動産担保証券を大量に売りさばいていたため。

　制裁金のニュースが出た時、ドイツ銀行の株価は約9％も下落した。
経営不振は数多くの訴訟などを抱え込んでいるのも理由。
外貨の不正取引や発表指数の操作や証券の不正発行など。
訴訟に負けなかったとしても、訴訟費用や和解費用だけでも莫大な金額となる。
些細な言い合いもなくて同じ時間を生きてなどいけない。
9割以上の確率で言い負かされる口喧嘩をすることもない。

　ドイツ銀行は準備金は足りていない。
ドイツ銀行が経営難になる理由は制裁金や訴訟費用だけではなくて多くのデリバティブを保有していることにある。
負債額としては250兆円超えとも言われる。
僕は君の全てなど知ってはいないだろう。

　特にギリシャ絡みのデリバティブは危険で、CDSの利率が跳ね上がった瞬間に破綻に追い込まれる。
さらに危険なのが中国に対する投資。
ドイツ銀行は中国に対して5兆円ほど突っ込んでいる。
これが焦げ付けば致命的になる。
ドイツ銀行ほどの負債額となると救済できる国は無い。

　リーマンショックの時のリーマンブラザーズのCDSと比較しても危険領域に近づいている。
破綻することになればリーマンショック級の世界恐慌が起こることになるだろう。
そうなれば日経平均は暴落する。
永遠を前にあまりに脆く
最低でも2000円分ほどは下落する。

──吉高浩司──