四面楚歌の鳩山総理

普天間基地移転問題で鳩山総理がとうとう八方塞がりになってしまった。
一連の経緯をみていると、鳩山総理の発言がころころ変わるのにはだれでも不信感を持つのはしょうがないところだと思う。
いきあたりばったりで発言や行動を変えられたのでは総理としての信頼感はゼロに等しい。

しかし、この「いきあたりばったり」という点は鳩山総理だけの責任ではないと思う。
総理が動く前にネゴとか根回しとか、普通はその段階でほとんど話ができあがっていなくてはならないものが、今回の問題ではそれが全然見当たらない。

それは一体だれの役目なのか私にはよくわからないが、よっぽどその方面の能力がない面々がやっているのだろうか。
それともやり玉に挙げられた官僚にボイコットされてしまったのだろうか。
それともオープンな政治をめざしたため、下準備なしにいきなりつっこんで失敗しても国民の理解を得られると思ったのだろうか。

今回は相手がアメリカで、おまけに防衛問題なので、下交渉もなしに突っ込んでいくのは無理なのは百も承知のはずなのに。

それにしてもこのままじゃ、移転問題は先送りになり、普天間はこのまま残ってしまうという最低のシナリオになってしまうことにもなりかねない。

マニュフェストは重要だけれども、それにとらわれすぎるのもどうかと思う。
そもそも民主党に投票した人もマニュフェストすべてに賛成しているわけではないと思うからだ。
子ども手当には賛成だけれど、高速道路無料化には反対。という人も多いと思う。
マニュフェストを理想として、それを目指してやっていく。ぐらいでいいと思う。

基地問題はもう泥沼になってしまった。これは無理だ。辺野古でいいじゃないか。
鳩山総理も五月末までできるだけの事をやったというパフォーマンスをみせたら、辺野古でやったほうがいい。
名をとるより実をとれ。