林隆三 逝く

渋い中年男性を滋味深く演じた俳優の林隆三（はやし・りゅうぞう）さんが４日、腎不全のため亡くなった。
　７０歳だった。告別式は近親者で済ませた。喪主は長男、征生（まさお）さん。
　東京都出身。俳優座養成所を経て１９６７年、ＮＨＫミュージカル「ある愛の奇跡の物語」でデビュー。７０年、木下恵介監督のＴＢＳドラマ「 俄 にわか 」で主役に起用され、７１年、ＮＨＫ「天下御免」の剣豪役で人気を博した。７７年、新藤兼人監督の映画「竹山ひとり旅」で若き日の高橋竹山を演じ、第１回日本アカデミー賞の優秀賞を受賞。ほかにも、テレビドラマ「たけしくんハイ！」で主人公の父親役を演じたほか、「夢千代日記」などで活躍した。
　舞台でも近年に至るまで活躍したほか、歌手としてもアルバム「ピアノ・マン」などをリリースし、全国ツアーも行った。幼少年期を東北地方で過ごした経験から宮沢賢治作品を好み、２００１年から賢治作品の朗読公演をライフワークとして続けていた。（読売新聞）

ＮＨＫの「たけしくん、ハイ!」の父親役が印象に残っています。
ご冥福をお祈りします。