2月3日は節分です。「恵方巻き」は節分の日に恵方(2024年は東北東)を向いて願い事をしながら無言で巻き寿司を食べることで、その年の縁起が良くなるとされ、大阪の花街や船場などで昔から行われた風習が起源と言われていますが、近年は、スーパーやコンビニエンスストア、飲食店などで積極的に宣伝・販売が行われたことで全国的に拡大する一方、売れ残りの廃棄処分が問題視されています。そんな中、関西大学の宮本勝浩名誉教授が、2024年の恵方巻の経済効果を試算したところ、全国で約703億520万円になると発表しました。 今回の試算では、2022年までの過去6年間の恵方巻をはじめとした寿司の売上高や総務省の家計調査などのデータをもとに行われ、2024年の売上高の推定は約325億9500万円で、過去最高額になるということです。理由として、食品を始めとした物価の上昇と消費者の高級志向により高価な巻き寿司が売れるようになったことが挙げられています。 さらに、恵方巻が売れることによって発生する米や海苔、かんぴょうなどの材料や包装紙などの売り上げの増加や、小売りや飲食業に関わる経営者や従業員への所得の波及を含めた経済効果は、約703億520万円になると試算されました。この経済効果は、2023年阪神タイガースのリーグ優勝における経済効果872億円に匹敵する規模だということです。 一方で、食品ロスについては、廃棄率が4%と仮定すると、約13億380万円と推定されています。 宮本名誉教授は、「一つの食品がたった1日でこれだけの売り上げを記録するとは驚異的である。一方で、依然として食品ロスがかなりの額に上ることが分かる。製造会社や販売店だけでなく、消費者の意識改革も重要である」とコメントしています。(読売テレビニュース) |
恵方巻も一時の騒ぎは落ち着いた感じですね。