マクドナルド社長「12年12月期にはＲＯＡ20％体制に」

日本マクドナルドホールディングスの原田泳幸社長は日本経済新聞の取材に対して「2012年12月期には総資産経常利益率（ＲＯＡ）
20％を実現する体制ができる」と述べ、今期見通しの15％前後から資産効率が改善するとの見通しを示した。
直営店からフランチャイズチェーン（ＦＣ）店への転換を進め資産を圧縮するほか、改装で店舗あたりの収益力を高めることで達成する。
ＲＯＡは資産に対してどれくらいの利益を稼いだかを示し、数値が高いと経営効率が高いことを示す。（日経）

そこでＲＯＡを野村証券の証券用語解説集で調べてみると・・・
ＲＯＡ　総資産利益率[そうしさんりえきりつ]、総資本利益率[そうしほんりえきりつ]
利益を総資本（総資産）で除した、総合的な収益性の財務指標である。

企業に投下された総資本（総資産）が、利益獲得のためにどれほど効率的に利用されているかを表す。分子の利益は、営業利益、経常利益、当期利益（当期純利益）などが使われ、総資本（総資産）営業利益率、総資本(総資産）経常利益率、総資本（総資産）純利益率、とそれぞれ定義される。

したがって、総資本（総資産）利益率を高めることは、利益率の改善（費用・コストの削減）又は回転率の上昇（売上高の増加）によって実現される。実際の会計では、総資本を総資産として把握することが多い。

米国では、企業の収益性を判定するのに総資産利益率（収益率）＝ROA、ないしは株主資本利益率＝ROEがよく用いられる。