乗鞍高原・上高地情報

乗鞍高原と上高地の四季の自然の姿を現地に滞在するガイドが紹介します。

「乗鞍に冬の便り届く!!」

2010-10-27 18:15:31 | 乗鞍アドレナリン日記
昨晩一人鍋と熱燗にて撃沈・・・・
いつもならこのまま至福の陶酔となる所であったが、昨晩はそうはいかなかった。
マイナス20度を越す極寒のテント内でも、素足&シュラフ開けっぴろげで熟睡するPJが・・・・
仲間が頬を凍傷で赤黒く染めるまでのホワイトアウトの状況でもフェイスマスク無しのPJが・・・・
マイナス10度まで素手でツアーを運営するPJが・・・・

何と明け方!震えて起きたのだ!!
(まあ、布団を剥いで寝ていたことも原因のひとつであるが・・・・)


その後もゾワゾワと寒気が・・・・
布団から出た顔からも白い息が立ち昇る。
これはひょっとするとヒョッとする・・・・
外の様子を確認したいが時刻はAM4:00。
まだ山も白んで来るはずも無く、床につく努力に入る。
手足をスリスリ。
頭まですっぽり布団を被り、吐く息の温度さえも利用する貪欲さ!
「早く暖房器具つけろよ!!」常人はそう思うに違いない。

しかし、こちとらこれから極寒での長い暮らしが始まる。
森林限界で吹雪に叩かれ、厳冬のスノーキャンプではマイナス20度近い中、素手で調理し、何より遭難した時は一晩中ブルブル震えながら朝を待たなければならない時だってある・・・・
今から絶えれる体にしておくに越した事は無い。
というまたしてもドM根性+ちっぽけなプライドにさいなまれ、常人では耐えられないであろう薄い毛布に布団と、室内気温の中、全身摩擦を繰り返しながら眠りについた。
(話を盛り上げる為に書いたが、小生一瞬で他界したに違いない・・・・)

それから眠ること3時間。
ついに入り込む陽光で目が覚めた!!
どうやら窓ガラスは凍っている。
部屋から見える僕の愛車昭和55年式サファリの愛くるしいフロントガラスも凍っている。
残念な事に積雪は無いが、確実に昨日とは空気が違う。
喜びを抑えながら、早飯を詰め込み、事務所までMTBで向かう・・・・

顔面に受ける凍りついた風。
久しぶりに鼻孔をくすぐる冷気。
「来たね~来たね~待望の冬が・・・・」
ウキウキしながら、昨日は見え隠れしていた我らが乗鞍に目を向ける!!
しかし、残念な事に「冠雪」はない・・・・
若干の霧氷が白く残るものの、降雪はなかったらしい・・・・
反対の北アルプスの峰々は積もり始めているというのに・・・・
若干気を落としつつ、ウサギ小屋を眺める。
小屋の中で3匹のウサギが寒そうに鼻をヒクヒクさせている。

とその足下にプレゼントが?!!!!!

その写真がこれ。
積雪のプレゼントは無いものの、「初霜」に感動!
寒がるウサギを無視して、撮影。

「皆さんのもとにはもう冬の頼りは届きましたか?」


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2 コメント

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霜柱~! (みん。)
2010-10-28 23:35:25
冬の足音が近づいてきましたね

こちらは朝晩の冷え込みがあるくらいで
まだ冬の便りはないですね・・・
そんな冷たい空気にふれるだけでもシャキッ
とします。
そして瞳を閉じれば山が、PJ氏の笑顔が浮かんでくる・・・
ヒンヤリ空気と共に

もう待ちくたびれてしまいます

               みつ
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こっちもです!! (PJ峰)
2010-10-29 10:06:47
もう待ちくたびれましたよ~
せっかく昨日も冷たい雨が降っていて、「もしや山頂付近には?!」何て思ったんですが、積雪なし・・・・
白馬でも、穂高でも、常念でも観察されているのに・・・・
「あ~焦らさないで、早く降ってくれ~」
まあ、焦らされるのは嫌いな方ではありませんが・・・・

みんさんも願ってくださいな!
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