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“ 嵐が吹き消した 恵みのろうそくを 再び取り上げ、それに新しい明かりを灯さなければならぬ。” 教皇ヨハネ二十三世

腐っても、東京都。

2011-03-19 08:26:31 | Essay
 
石原東京都知事が、村田蓮舫 節電啓発等担当相 と14日に会談した後、TVの取材時に、
「地震は、天罰」発言をかましておいででしたね。
蓮舫 節電啓発等担当相(肩書きが長い… ) も、都知事の発言を受けて、自身の記者会見時、
「理解できない」 等と発言。

二人が、「節電要請中」の様子は、ニッコニッコ笑って たいへん和みムードだったので、さっそく都知事を見捨てて 自身の好感度アップを計算したのかしら…。
そう思っていたら、違ってました。
会談の内容を確認したら、蓮舫 節電啓発等担当相の、事業仕分け…いわゆる「仕分け劇場」で、彼女が、『スーパー堤防』事業についてもカット対象にしていた事を、都知事にズバッと、

 「スーパー堤防、いりますよ。あなたに(「廃止」と)言われたけどねェ。」

そう 突っ込まれ、どうも険悪ムードになっておいでであったようです。
石原都知事、蓮舫氏に「スーパー堤防はいりますよ」と痛烈な一撃。会談は5分で打ち切り 2011.3.14 21:44

上記は、情報ソースが、産経新聞関係なので、正直信頼性は限りなく低いのですが――今回に至っては、当時の状況ママ報道だろうと思います。
個人的には、スーパー堤防は、首都圏には必須と思います。 何と言っても、首都ですから。 その他は、予算的に目途が付くならなんとか…。

15分予定の会談が、5分で打ち切りというのも、両者ともに大人げない。
いや、どちらも、もともとクセが強すぎたんでしたね…。

それで、石原都知事が、「地震は天罰」と失言した事を 追撃したのですね。
「東京都は電力の3割を使用しているから、節電してよ」と発言した、彼女自身も「失言」だと思いますが…。
なぜ、首都が、3割もの電力を必要とするか、分かっているのか?

たしかに、夜間のネオンは、極力抑えるべきだし、日中とても、支障の出ない範囲で節電すべき。
しかし、経済活動を行う以上、限界がある。 周辺に工場もあるし、諸々、理由がある。
極端な話、経済活動を行わないと、お金が増えない。 増えないと、復興でべらぼうに跳ね上がる国の支出を賄えない。
全体を俯瞰して、具体的に 物事折衝を行わないと。
まぁ―― その辺が出来るなら、最初から 『担当相』なんてものにはなりませんわね。

 ***

前置きが長くなりました。 都知事の発言をどうこう言うつもりはありません。
『青少年保護育成条例改正問題』一件以来、石原都知事には、ある意味で諦観をば。

今朝のNHKニュースで、東京都が災害用食糧として、「コメ」。
いわゆる、「アルファ米」 それも、五目タイプの、わりと美味しいものを備えていた。
それを、被災地向けに供出―― という内容について報道していたからです。

ニュースには、他に、アルファ米をトラック輸送するための軽油確保が困難だった――という内容も含まれていましたが、取り上げたいのは「アルファ米」。
アルファ米は、湯または水を注いで、ほどよく ふやけたらば( 熱湯なら、15分程度 )、そのまま食べられるという、災害時・通常時ともに利便性のたいへん高い食品です。
都は、これを非常用備蓄食料として、準備しており―― 報道内容では、14万食ほどを、送りだしたとか。

被災地では、水が不足しており、炊飯どころか、お汁をこしらえるのも、いささか難儀するとか。
コメを研ぐ水さえも、節約したいところでしょう。
燃料も、輸送分が届けられつつあるそうですが、孤立地域などでは、節約必須。

先日、シティからもコメを送り出し、いままた、さらにコメを送るとか。
今度は、職員に問い合わせると、「またか 」と、いやな顔をされましたが……。
教えて不都合なことがあるのでしょうか? 集積場所を覗きに行くと、信じられないものを見ました。



「 無洗米なのね~? 」と覗いたら…。


 ふつうのコメでした!! ( たしかに、教えると不都合ですね… )


「…バッカじゃないの?」 正直、そう思わざるを得ません。市内の某コメ小売店に聞くと、どうも市がコメを買っていった店があるらしいとか。
買うのはいいけど、なぜ普通のコメを買うのか。
被災地に、ふつうのコメを送る、その判断を疑います。送っていけないことはないと思いますが、それでも、「ふつうのコメ」をねぇ…? 食べるまでに手間暇かかる、ふつうのコメをねぇ…。 アルファ米とまでは言わないが、せめて無洗米にしなさいよ。
手配できなかったのなら、その分を、資金融通したほうが、よほど理に叶っているのでは。
これが、企業体での経験を持たない人間たちというものでしょうか。
融通きかない、芸がない―― ちょっとした、人災? 笑えない冗談です。

都のアルファ米備蓄と比べると、災害想定と準備策について、幼稚園児と大学生くらいには、差異があると感じざるを得ません。
さすがは……腐っても、東京都。
都知事は問題あっても、職員は、有能のようです。さすが、一国の首都職員。

さらに怖ろしいのは、シティはバイオディーゼル…いわゆる家庭廃食油を再利用した燃料、地元では臭い「てんぷら油」と酷評してますが…それを、作るそばから使っていない在庫を抱えているとのこと。
臭いですし、何と言っても、使い道が無い。 それを東北に送り込もうとしたとか。

臭い油が届く前に、良質の燃料が届いてるわ!
ごみを処分しようとしてどうするのか? 正直、市の無策には、笑うしか無くて。
まぁ、それでも、ミカン類の果実を送ろうとするのは、評価できます、か…。

しかし、「贈答用」の表示はやめなよ! ちょっとした、ブラックジョークだ。
「踏ん張ってください!」とか、印刷した紙でも貼っておくのがベターなんじゃあ…。


  

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