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“「日本人よ、私は還ってきた!!」”
(放送開始していたということをすっかり忘れておりました)
以前に、レヴューを書いておりました『コードギアス 反逆のルルーシュ』。
その第二シーズンが、MBSだかTBSだかの放送局で、全国放送されております。毎週日曜の17:00時からのオンエアですので、かなりの視聴者がいる…そうです。
(その多くは、大きなお兄さんお姉さんのお友達のようですが)
第一シーズンの最終話が、スペシャル放送ということでオンエアされたのが、昨年2007年の夏でしたか。たしか台風がよくくる頃だったような覚えが…。
なんと申しましても、このアニメの特徴の一つは、その はっちゃけぶり。
主要キャラクターの行動が、なんともいえない味わいを提供してくれます。
妹救出のためなんだか、皇帝打倒のためなんだか、民衆のためなんだか、世界最強の帝国に戦争を仕掛ける。
一石三鳥を狙う、『黒の騎士団』首領、ゼロでもある主役ルルーシュ・ランペルージ。
その、悪の巨人ぶり。一年ぶりに観ましたが、健在でなにより。
ビルを倒壊させ、帝国軍を殺して「アハハハハ!」との悪人笑い。美形キャラクターなだけに、インパクトがございます。
第二話にして、テレビを通じて、帝国属領の日本に対して語りかける。
「日本人よ、私は還ってきた!!
聴け、ブリタニアよ! 刮目せよ、力を持つすべての者たちよ!
私は、悲しい…。
戦争と、差別。 振りかざされる強者の悪。
間違ったまま、垂れ流される悲劇と喜劇。
世界は、何ひとつ変わっていない。 だから、私は復活せねばならなかった!
強き者が、弱き者を虐げ続ける限り、私は抗い続ける!!」
…と、帝国に宣戦を布告する。
「私は闘う。 間違った力を行使する、すべての者たちと!
ゆえに、私はここに合衆国日本の建国を、ふたたび宣言する!!」
前シーズンで潰えた『合衆国日本』の再建も、同時に宣言。
中華連邦という国家の総領事館の中の、わずか一部屋だけの国家『合衆国日本』から。
「この瞬間より、この部屋が、合衆国日本の最初の領土となる。
人種も主義も、宗教も問わない!
国民たる資格はただひとつ。 正義を行うことだ!!」
私が、シナリオで巧いと思うのが、この『合衆国日本(The United States of Japan)』という存在。
もし、合衆国日本の定義が、合衆国アメリカのそれと同一なら、住民が合衆国州への参加を選択し、連邦議会がそれを承認するのなら、理論的に世界が合衆国のもとに統一されうる。
テロに止まらず、国家の建設を志向し、世界と戦い、世界を変える。
スケールが大きいですねぇ。 中途半端な、中東のテロ集団にもぜひ参考にしていただきたいもの。
“人種も主義も、宗教も問わぬ。国民たる資格はただひとつ。 正義を行うこと”
かつて、合衆国創成期、トマス・ジェファーソンらが志向したのは、これではなかったか。
アメリカ独立宣言には、
「人類は害悪が耐えられるものである限り、慣れ親しんだものを廃するよりは、それを耐え忍ぼうとする」
とある。彼らは 「権力の濫用、権利の侵害を重ねる政府を転覆させ、未来のために基礎を打ち建てることは人類の権利であり義務である」と続ける。
荒唐無稽なお伽話でなく、なかなかにアイロニーを効かせた物語として、私はこのあともこのアニメを私は観るでしょう。
4月21日現在、第三話まで放映。五月のGWには、ビッグローブで第五話までネットにて無料配信されるとか。
無論、今現在でも、ネット上では一部のファンの方々によって配信されております。本放送でも、「無許可のネット配信は犯罪です」とテロップが流れております。…が、無料で行われている以上、それらは妨げようもありますまい。
DVDは、今夏8月にリリーススタートとのこと。それまでは、おそらく…。
( 08/04/21 改訂 )
(放送開始していたということをすっかり忘れておりました)
以前に、レヴューを書いておりました『コードギアス 反逆のルルーシュ』。
その第二シーズンが、MBSだかTBSだかの放送局で、全国放送されております。毎週日曜の17:00時からのオンエアですので、かなりの視聴者がいる…そうです。
(その多くは、大きなお兄さんお姉さんのお友達のようですが)
第一シーズンの最終話が、スペシャル放送ということでオンエアされたのが、昨年2007年の夏でしたか。たしか台風がよくくる頃だったような覚えが…。
なんと申しましても、このアニメの特徴の一つは、その はっちゃけぶり。
主要キャラクターの行動が、なんともいえない味わいを提供してくれます。
妹救出のためなんだか、皇帝打倒のためなんだか、民衆のためなんだか、世界最強の帝国に戦争を仕掛ける。
一石三鳥を狙う、『黒の騎士団』首領、ゼロでもある主役ルルーシュ・ランペルージ。
その、悪の巨人ぶり。一年ぶりに観ましたが、健在でなにより。
ビルを倒壊させ、帝国軍を殺して「アハハハハ!」との悪人笑い。美形キャラクターなだけに、インパクトがございます。
第二話にして、テレビを通じて、帝国属領の日本に対して語りかける。
「日本人よ、私は還ってきた!!
聴け、ブリタニアよ! 刮目せよ、力を持つすべての者たちよ!
私は、悲しい…。
戦争と、差別。 振りかざされる強者の悪。
間違ったまま、垂れ流される悲劇と喜劇。
世界は、何ひとつ変わっていない。 だから、私は復活せねばならなかった!
強き者が、弱き者を虐げ続ける限り、私は抗い続ける!!」
…と、帝国に宣戦を布告する。
「私は闘う。 間違った力を行使する、すべての者たちと!
ゆえに、私はここに合衆国日本の建国を、ふたたび宣言する!!」
前シーズンで潰えた『合衆国日本』の再建も、同時に宣言。
中華連邦という国家の総領事館の中の、わずか一部屋だけの国家『合衆国日本』から。
「この瞬間より、この部屋が、合衆国日本の最初の領土となる。
人種も主義も、宗教も問わない!
国民たる資格はただひとつ。 正義を行うことだ!!」
私が、シナリオで巧いと思うのが、この『合衆国日本(The United States of Japan)』という存在。
もし、合衆国日本の定義が、合衆国アメリカのそれと同一なら、住民が合衆国州への参加を選択し、連邦議会がそれを承認するのなら、理論的に世界が合衆国のもとに統一されうる。
テロに止まらず、国家の建設を志向し、世界と戦い、世界を変える。
スケールが大きいですねぇ。 中途半端な、中東のテロ集団にもぜひ参考にしていただきたいもの。
“人種も主義も、宗教も問わぬ。国民たる資格はただひとつ。 正義を行うこと”
かつて、合衆国創成期、トマス・ジェファーソンらが志向したのは、これではなかったか。
アメリカ独立宣言には、
「人類は害悪が耐えられるものである限り、慣れ親しんだものを廃するよりは、それを耐え忍ぼうとする」
とある。彼らは 「権力の濫用、権利の侵害を重ねる政府を転覆させ、未来のために基礎を打ち建てることは人類の権利であり義務である」と続ける。
荒唐無稽なお伽話でなく、なかなかにアイロニーを効かせた物語として、私はこのあともこのアニメを私は観るでしょう。
4月21日現在、第三話まで放映。五月のGWには、ビッグローブで第五話までネットにて無料配信されるとか。
無論、今現在でも、ネット上では一部のファンの方々によって配信されております。本放送でも、「無許可のネット配信は犯罪です」とテロップが流れております。…が、無料で行われている以上、それらは妨げようもありますまい。
DVDは、今夏8月にリリーススタートとのこと。それまでは、おそらく…。
( 08/04/21 改訂 )