ほらふきにっき

発作的な日記です

Wikipedia 出羽三山碑

2021-03-14 | つれづれ
出羽三山碑を調べていたら、Wikipediaで出羽三山碑の項目が出来ているんですね。
こういうものをまとめてくださっている奇特な方がいるということに感謝。
スゴイ世の中になったなあと思います。

OGPイメージ

出羽三山供養塔

 


ご存じの通り、出羽三山碑、出羽三山供養塔という湯殿山、月山、羽黒山、という出羽三山の名前を刻んだ石碑が江戸時代から関東含め各地に講中などにより建てられ今も盛んに見られます。
真ん中に位置するのが湯殿山が来るのか、月山が来るかで、たいていの三山碑の建立時期がわかるわけです。

明治以降に建てられる碑において湯殿山が中央にならなくなり、月山が中心にくることで、出羽三山自体のとらえ方というものが思想的に大きく変化していったように思います。

湯殿山が中心とならなければ、大日如来である湯殿山は宇宙そのものであり、すべてを生み出す根元であるということ自体が忘れ去られていくということなのでしょうから。

出羽三山の湯殿山が三山の一つに含まれない時代から最も大切な場所とされ、総奥之院といわれる所以がここにあります。
出羽三山信仰のなかでこれは揺るがないものだと思います。

なぜ湯殿山の縁年が出羽三山全体のご縁年なのか、生きること、死ぬこと、いのちということについてもう一度確認する丑歳なのだろうと思います。
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羽黒山正善院黄金堂『出羽三山大権現』・於竹大日堂『於竹大日如来』御開帳のお知らせ

2016-09-22 | つれづれ
羽黒山正善院黄金堂『出羽三山大権現』・於竹大日堂『於竹大日如来』の御開帳が以下の日程で行われます。

かつて羽黒山寂光寺御本社(現在の出羽三山神社合祭殿)において出羽三山大権現(でわさんやまだいごんげん)として祀られて来た神仏和合の御姿、三体の御像が御開帳となります。
この御像は明治の神仏分離令により神式となった山の上ではお祀りすることができたくなったため、心ある地元の方々の手により明治以降もお寺として存続することとなった羽黒山奥之院の荒澤寺にこの大切な御像が遷され、近年は麓の正善院に下されておりました。
このたび出羽三山が文化庁の日本遺産に認定されたのを記念して御開帳がされます。

また、江戸時代に江戸日本橋の商家に奉公する庄内羽黒出身のお竹さんという働き者の女性がありました。そのお竹さんが実は生身(しょうじん)の大日如来であったとするお話から、江戸の民衆を惹きつけ浮世絵や様々な説話が伝わる於竹大日如来(おたけだいにちにょらい)の御開帳も行われます。江戸出開帳は出開帳仏により数回行なわれていますが、本場である羽黒山の於竹大日堂では創建以来初の御開帳となります。

ちょうど庄内は実りの季節、美味しいものも沢山です!
みなさまどうぞこの機会にお参りください。

【羽黒山正善院黄金堂『出羽三山大権現』・於竹大日堂『於竹大日如来』御開帳】
期間:平成28年9月25日(日)~10月30日(日)
拝観時間:9:00~16:30

開闢法要(開帳)平成28年9月25日(日)9:00~、開帳10:00
結願法要(閉帳)平成28年10月30日(日)15:30
特別参拝料:500円
場所:羽黒山正善院黄金堂(山形県鶴岡市羽黒町手向232)



アクセスほか御開帳の詳しくはこちらから↓
http://blogs.yahoo.co.jp/koganedo_gokaicho




またこの御開帳に合わせて、いでは文化記念館では、
「お山のにぎわいと生きた大日如来 江戸時代の羽黒山と於竹大日如来展」が開催されています。
江戸時代の江戸出開帳に使われたものも展示されていますので、あわせてご覧いただくと面白いかと思います。

【「お山のにぎわいと生きた大日如来 江戸時代の羽黒山と於竹大日如来展」】
開催日時
平成28年6月30日(木曜日)~11月28日(月曜日) 午前9時から午後4時30分

会場
いでは文化記念館 山形県鶴岡市羽黒町手向字院主南72番地

入場料
大人400円、大学・高校生300円、小・中学生200円

記念イベント
第一部「庶民の中から生まれた仏 於竹大日如来」法話・長南慈恵氏(羽黒山荒澤寺正善院副住職)
第二部「知られざる羽黒山の歴史的建造物 於竹大日堂解説」解説・高橋洋二氏(宮大工・(株)加藤工匠・伝統建築技能者
日時:10月16日(日)午後1時30分~午後4時
場所:羽黒山正善院黄金堂
料金:500円(御開帳特別拝観料)
定員:30名

お問合せ
いでは文化記念館 TEL:0235-62-4727


http://www.e-yamagata.com/special/comm/2016/07/19/tagawa/2855
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いでは文化記念館企画展示「修験の山・羽黒山 知られざる信仰の証展」

2015-07-27 | つれづれ
鶴岡市いでは文化記念館で「修験の山・羽黒山 知られざる信仰の証展」が平成27年6月24日~平成27年11月23日まで開催されています。
古くから神仏和合、神仏一体の修験道の山として知られる羽黒山ですが、明治以降、修験道の解体を目指す時の政府の方針により、激しい廃仏毀釈運動により物心ともに大きな打撃を受けました。
心ある山麓の旧修験の人々によって重要な仏像や文物は匿われ散逸を防いだり、陳情により残されてきた建築物があります。
その激動の歴史を潜り抜けくる中で、長く表に出されることがなく、これまでほとんど一般に公開されてこなかった仏像、史料類の展示がこの度されています。
表に出されなかったが故に、そのいわれについても表だって語られることはありませんでした。
高寺照光寺に伝わる能除太子像、羽黒山近隣地域に伝わる「三鈷大悲遍照如来」の展示もありました。
これまでにない企画となっています、羽黒山、また修験道に関心ある方は展示解説と合わせてどうぞご覧いただければ幸いです。

【展示解説】※聴講無料、別途入館料が必要
2015年 8月9日(日)、10月3日(土)それぞれ13:30~
記念館学芸員さんが展示解説を行います。
現地のパネルだけでは伝わりきらない部分もありますので展示解説への参加をオススメします。

【記念講演会】※聴講無料、ただし要事前申し込み、展示は別途入館料必要
2015年 9月13日(日)13:30~15:00
講師:文化庁美術学芸課主任文化財調査官 原田昌幸氏
題名:「山岳信仰の山々とその遺宝…大峯山、男体山、そして出羽三山…」

http://www.city.tsuruoka.lg.jp/shiyakusho/haguro/kanko/ideha_tenji_shoresai.html


以下、HP内本文のコピーです
***********
いでは文化記念館企画展示「修験の山・羽黒山 知られざる信仰の証展」

開山1,400年の歴史を持つ出羽三山では山岳信仰により独自の修験文化を築き、自然と人々の関わりから様々な文化遺産がはぐくまれてきました。これらは火災、自然災害、そして明治時代の廃仏毀釈等を経てこの地に生き残ってきた過去との時間をつなぐ至宝といえます。
 今回は激動の歴史をくぐり抜けたお山の貴重な文化財の中でも仏像、絵画、版木など鶴岡市指定文化財を含め約60点をテーマ別に紹介します。
羽黒山の歴史・文化の正しい理解と将来の地域文化向上・発展のための一助となれば幸いです。

● 展示期間:平成27年6月24日水曜日~平成27年11月23日月曜日
● 開館時間:午前9時~午後4時30分
● 休館日:火曜日(7・8月は無休)
● 入館料:大人400円 高校・大学生300円 小・中学生200円

お問い合わせ
いでは文化記念館
〒997-0211 山形県鶴岡市羽黒町手向字院主南72番地
TEL:0235-62-4727
FAX:0235-62-4729
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やさしい羽黒修験講座

2015-06-16 | つれづれ
鶴岡市いでは文化記念館で「やさしい羽黒修験講座」がシリーズで開催されます。
これまでにない企画となっています、羽黒山、また修験道に関心ある方はどうぞご参加いただければ幸いです。


http://www.city.tsuruoka.lg.jp/shiyakusho/haguro/kanko/haguroshugenkouza.html

以下鶴岡市HPからの転載です。


**************


開山1,400年―修験道の聖地として奥深い歴史を持つ羽黒山。長い歴史の中で幾度となく衰退・興隆を遂げながらも途切れなく息づく修験の精神。日本の数ある山岳霊場の中でここ羽黒山で発達した独特の教義とは?やさしく、分かりやすく、羽黒山修験本宗の継承者・羽黒山正善院荒澤寺の副住職が羽黒修験の世界をご案内します。

※2回目(6月28日)以降、参加募集中です。1回ごとのご参加も可能です。参加ご希望の回をお申し出ください。

●講師:長南 弘道 氏(羽黒山荒澤寺正善院副住職)

●講座内容:
第1回「日本の修験と羽黒山」 →終了しました。多数のご参加ありがとうございました。
日時:平成27年5月23日(土曜) 13:30~15:00
場所:いでは文化記念館レクチャーホール

第2回「羽黒修験と般若心経」
日時:平成27年6月28日(日曜) 13:30~15:00(※13:00 いでは文化記念館集合)
場所:羽黒山正善院黄金堂
※マイクロバスで黄金堂に行きますのでいでは文化記念館に13:00までお越しください。

第3回「羽黒山伏の装束~装束からみる羽黒修験~」
日時:平成27年7月26日(日曜) 13:30~15:00
場所:いでは文化記念館レクチャーホール

第4回「お札と修験者」
日時:平成27年9月20日(日曜) 13:30~15:00
場所:いでは文化記念館レクチャーホール

※いずれも定員30名/参加費:無料/申し込み締め切り:各回1週間前
 各回とも申し込み先着順で定員になり次第締め切りとさせていただきます。
 
お問い合わせ・お申込み
いでは文化記念館
〒997-0211山形県鶴岡市羽黒町手向字院主南72
TEL:0235-62-4727
FAX:0235-62-4729
E-mail:kankoshoko@city.tsuruoka.yamagata.jp 
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(本で)修験道を知るためには

2014-02-12 | つれづれ
羽黒修験について知りたいが、何を読めば良いのかと思っている方へ。

参考までそのほんの一部ですが書籍を上げておきたいと思います。

しかし、心から修験道について知りたいと思えば文献だけ読んでいても分かりえないものがあります。

古来より修験道は実践に重きを置いており、不立文字、以心伝心という言葉を使って説明されることもあります。

どんなに本を読んでも書いてないものがある。文字で表せない世界がある。文字で表せたとしても分かりづらいものがある。

山へと足を運び、そしてその身、その体で感じ学びとること。

百聞は一見にしかず。

多くの本を読んであれこれ考えるより、山へと足を運び、修行に参加してみる。
それが一番の近道になろうかと思っています。




◎羽黒修験の概要を知るには

〇「千年の修験 羽黒山伏の世界
島津弘海+北村皆雄 編著
新宿書房
平成 17年 4月
2005年 4月 」
「BOOK」データベースより「人は死んで山に入り、山を胎内にして再生するという古代的な感覚を残す羽黒修験は、密教的色彩に彩られ複雑に儀礼を発達させたが、その千年の折重なった層が、羽黒山伏の秋の峰として、今も鼓動しているのである。中世以来日本文化の精髄を保ってきた千年の修験は、時代に耐えられるのか?現在に存続する価値が本当にあるのか?これから百年、二百年、さらに一千年という未来に向かって、存続できる力と価値があるのだろうか。そうした修験の過去と未来を問うてみようとしたのがこの本である。「この道場は甚深秘密の霊峰なれば、他言は堅く禁制でござる」とされる羽黒修験の内からの声をお届けする。」


〇「出羽三山と修験道 戸川安章著作集1
戸川安章
岩田書院
平成 17年 2月
2005年 2月」




〇「修験道と民俗宗教 戸川安章著作集2
戸川安章
岩田書院
平成 17年 3月
2005年 3月 」

〇「羽黒修験 その歴史と峰入
宮家準
岩田書院
平成 12年 10月
2000年 10月 」


〇「羽黒派修験道提要 全 復刻版
島津伝道
名著出版
昭和 60年
1985年」
昭和12年初版発行。漢文調、文語体、かつ専門用語が多いためで読みにくいかもしれない。著者が緒言において「熟々思惟らく開祖以来秘教の顕露を禁制せられ徒に犯戒するの罪決して軽かざるものありと。則ち函底に秘して世に出だざりししも、同志の勧導もだし難く『羽黒派修験道提要』と命題し、敢て茲にこれを上梓することゝはなせり。」と書いており、明治以降修験道の中での羽黒派が認知されていないことを憂い、古来より文字で表現することを憚ってきた羽黒派修験道特有の考え方を含め文章にしたもの。内容は羽黒山に伝わる儀軌等が中心で、基本的に口伝は文章に表さないが後世に散逸煙滅の災あるのを思い秘録、口伝の一部も公開したとも書かれている。九章の祈祷霊験論では奇跡を強調するばかりの者に対しての批判を含めた行者のあり方を論じている。


◎修験道の概要を知るには


〇「修験道 (講談社学術文庫) [文庫]宮家準 講談社 (2001/4/10)」

〇「山の宗教 修験道案内 (角川ソフィア文庫) [文庫]五来重 角川学芸出版 (2008/6/25) 」

〇「山岳修験への招待―霊山と修行体験 (新人物ブックス) [単行本] 宮家準 新人物往来社 2011年 3月 」


◎その他

山をはしる―1200日間山伏の旅 [単行本]


山伏と僕 [単行本(ソフトカバー)]

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