~先天性心疾患(単心室症,無脾症etc.)×凸凹発達障害~らんまりのラクガキ。。。

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単心室―導入編―

2016-02-04 | 旺ちゃん(^з^)-☆

らんまりのラクガキ。。。

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【単心室症とは】


通常であれば4つある心臓のへやのうち

左心室と右心室の区別がなく心室が1つになっている病気。

 

肺循環体循環の双方を

機能的に1つの心室のみに依存する血行動態を有する疾患。

 

全身から戻ってくる酸素の少ない血液(静脈血)と

肺から戻ってくる酸素を多く含くむ血液(動脈血)が

1つの心室で混ざってしまうからチアノーゼを認める。(SpO2↓)

 


 

【姑息手術を必要とする理由】


姑息手術とは・・・

根治手術前の(注1)準備をするためのOPのこと。

 

 

単心室症の子は段階的に姑息手術を行い

最終的にフォンタン手術を目指す事が多い。

 

 姑息手術を必要とする理由

新生児の肺は生理的肺高血圧状態にあるので

フォンタン循環が成立しない為。

 

 

注1

“根治手術前の”とあるがあくまで機能的修復術であり

解剖学的根治術ではない。

 


 

【単心室症に対する代表的な術式】


心機能、肺機能、血管状態など

個々の状態によって治療方針は異なる。

 

スタンダードな外科的治療が最低3回の手術。

 

1.BTシャント

(もしくは、バンディング術、ノーウッド手術)

2.グレン手術

3.フォンタン手術

 

という流れが一般的。

 

心臓の状態、経過次第では

これ以外にDKS吻合術だったり弁形成の手術などが

挟まることもある。

肺血流量のバランスがとれている場合などは

シャントやバンディングを必要としないこともある。

 


 

【肺循環と体循環】

体の循環は

肺循環】と【体循環】の2種類から成り立つ。

 

まず

 

動脈→心臓から出ていく血管

静脈→心臓へ流れ込む血液が通る血管

 

と覚えておくと考えやすい♪

 

 

 

肺循環

右心室→肺動脈→肺→肺静脈→左心室へと循環

 

体循環

左心室→大動脈→肺以外の全身→上、下 2本の大静脈

右心房へと循環

 

これらをまとめたもの⇓

 

 

この図で注意してほしいこと

 

赤色矢印が表すもの

動脈血=酸素を多く含む血液

 

青色矢印が表すもの

静脈血=酸素を多く含まない血液

 

 

これを踏まえて図をみると…

 

<体循環>はわかりやすくて

大動脈に酸素を多く含む動脈血が流れていて

大静脈に酸素の少ない静脈血が流れている。

 



 

<体循環>と比べて

ちょっとややこしいのが<肺循環>

 

<肺循環>は

肺動脈に酸素の少ない静脈血が流れていて

肺静脈に酸素の多い動脈血が流れている。


 

<正常な血液循環><グレン循環><フォンタン循環>

を比較しやすいように

先程の図の向きを変えたものがコチラ⇓

 

 

 

 

 


 

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