エルメスさん家に招かれたのは、パーティーの後でした。著名人が集まったそのパーティーのあと、帰る方向が一緒だったのです。私はリアルにトイレに行きたかったので、ごく自然にトイレを貸して下さいと頼みました。
彼女は屈託のない笑顔で応じてくれ「ちょっと散らかってるけど」といいながらタクシーで自分の団地まで連れて行ってくれました。オンオン。
エルメスさんちは団地ながらも生活感がまるでなく、そして清潔に保たれていました。エルメスさん、トイレはどこに…オンオン。オンオン。オンオン。
「雪子散歩行ってな」
そんなわけでいい夢から覚め、体調の悪い嫁の代わりに雪子の散歩に行く事になりました。
オンオン!!
雪子は最近毎朝吠えます。ご近所の皆さんごめんなさい。
すぐにゴミを漁る卑しい雪子。さすが現実ですわ。
どっかに食い物はないかという顔の雪子。
河原の雪子。
どうもこの子はシャッター音が嫌いみたいです。
急に神々しくなり何かお告げでもくれそうな雪子。
そんな日曜日の朝でした。オンオン!!