奥様は海外添乗員〜メモリアル

もうひとつのパリ

          

【華の都】パリをイメージさせるものは数々ある。シャンゼリゼにエッフェル塔、オペラ座に数々の宮殿。街路樹が並ぶ美しい街を闊歩するモデルばりのスタイルをしたマドモアゼルに、さらに落ち着いた貫禄を持つマダムたち。シャネルにエルメスといったブランドショップ。どれをとってもその名の通り華やかなものばかり。

でもこの街を取り囲む環状道路を挟むようにもうひとつ、庶民の街パリがある。たくさんの移民を中心に決して豊かとは言えない庶民の生活圏だ。週末を中心にのみの市が開かれたりもして、スーパーあたりに比べてもさらに安い洋服や日用雑貨、さらにはがらくたとしか思えないような代物を売るワゴンが集まってくる。

1ユーロしない古着の山を真剣に掻き分ける人々の姿。華やかなパリとは到底結び付かないものだけど、この街で懸命に生きる人々の生活がここにはある。どんな国にも、そしてどんなものにも存在する明と暗。これもまた華の都パリの紛れもない現実の姿。


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