こうなると慌てるのが日頃美白に徹している日本人女性たち。えらいこっちゃ~と、老いも若きも日焼け止め塗ったり、日傘さしたり…気持ちはわかるんだけど、正直この日傘ってあちらの人にはすご~く異様に見えるらしいよ。
太陽を嫌う?遮る?って行為は多分イタリア人(いやヨーロッパ人全体)には理解できないと思う。だって彼らは太陽が大好きだから。逆にもっともっと浴びたい人たちだから。
もう間もなくやって来るヴァカンスのシーズン。ヴァカンスとヴァカンスの合間に仕事をしているって表現の方が正しい位彼らの休みは確かに長い。でも決して皆が皆、海外や国内で贅沢なリゾートを楽しんでるわけじゃない。
貧富の差が激しいイタリア、リッチなヴァカンスを過ごしているのはほんの一握りの人たちだけ。大抵の庶民は近くの海や川、湖、あるいはキャンプ場へ出かけて家族みんなで日光浴を楽しむ程度。はたで思われているよりずっと地味よ。
ところがイタリア人って結構見栄っ張り。このヴァカンスが終わった時、どれだけ肌が焼けてるか…それに終始する人もいるほど。この傾向は北のミラノあたりが顕著かな?
つまり、イタリア人にとっては”肌を焼くことがステイタス”みたいなところがあるのね。ヴァカンスが終わって真っ白じゃ、”ヴァカンスに出かけられなかった”、”人生の楽しみ方を知らない”なんてレッテルを貼られちゃうって思っているみたい。
だから贅沢に出かけられないにしても、例えば近所の公園や屋外のカフェ(もちろんテラス席)で一生懸命日焼けに勤しんでいるわけよ。
ま~そんなこともあって、イタリアでは断然ブロンズ色に日焼けした肌が人気。ちなみに化粧品売り場には、日焼けして見えるタイプのものしか置いてませ~ん。美白用を探しても無理。それと日焼け止めもないよ。綺麗に日焼けする(つまり日焼けを増長する)タイプです、みんな。
そんな国へ行くなら、もういっその事美白は諦めて?こんがり焼いて行きませう。イタリア人にモテモテよ。ちなみに私なんていやでも紫外線ビシバシ浴びてこれからのシーズンはあっという間に真っ黒。そうするとイタリア人の知った顔に”どこ行って来たの??”って、質問攻めよ。こりゃ~仕事焼けよって毎回説明するのももう飽きた。でも彼らの羨望の眼差しに悪い気はしないけどね…
写真:最近ご縁のないアリタリア・イタリア航空機のぬいぐるみ(機内販売で確か13ユーロ)。
オリーブの葉っぱ
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