クリスマスマーケットでにぎわう広場にほど近い場所で行列を作っているのは馬車乗り場。今やヨーロッパの街中ではよく見かける観光馬車ですが、この街の馬車は他所の街のものとはちょっと違います。実はこれ、中世の時代に生まれた「駅馬車」を再現したもの。というわけで今回はヨーロッパで生まれた駅馬車、そして郵便発祥のお話でも。
車や鉄道なんてものが発明される以前に一般庶民にとってなくてはならない存在だった、それが駅馬車。街と街とを結ぶ駅馬車は商業の発達でもって人も物もより遠くへ旅するようになって生み出されたものでした。やがてそんな馬車に小荷物として乗せられ運ばれるようになったのが手紙です。
いつしか駅馬車の発着所はポストと呼ばれるようになります。そして時は16世紀。ハプスブルク家の手中にあった神聖ローマ帝国中を角笛を手にした御者を乗せ黄色く塗られた駅馬車が行き交うまでになります。これが民間郵便の起こりというわけです。
そんなわけで神聖ローマ帝国の領土であったここドイツやオーストリアでは、今でもその名残りでポストは黄色。郵便局のトレードマークも角笛を採用してるんです。ちなみにかつての駅馬車の発着所の中にはポストホテルとして営業しているものもあるんですよ。
そんな歴史ある場所から旅の記念に手紙を出してみるなんてのも、ちょっとオツでしょ。この街では郵便局も特設の屋台を出していて、この時期ならではの消印を押してくれます。私も久しぶりに書いてみましたよ。宛先はもちろん、私が心から愛する彼ですよん♪
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