12年前にチェコとの分離独立を果たし、ともに資本主義の国として新たな道を歩んできたスロバキアは、さすがに日本人にとって馴染みもないし印象も薄い。だから日本人がやって来るのはお隣りチェコやオーストリア、ハンガリーとの国境に近いブラチスラバくらいだ。それでも「そこに一体何があるの?」っていうのが本音だろう。
確かに中世以降この国は常に近隣諸国の支配下にあり、独立した一国としての歴史や文化に関しては日本人の興味をそそるものではない。ただ逆に、時にはハンガリーの、時にはオーストリアの歴史に翻弄される中で頑なに守ってきたスロバキア人としての意志のようなものが感じられれば、この国を訪れた価値は充分にあると言えるだろう。
かつてハンガリー王国の首都にもなり、次の時代には女帝マリアテレジアが住み、彼女が愛した赤ワインを今でも造り続ける街…首都ブラチスラバはそんな所。
ドナウ河に沿った新しい街並は訪れる度にその姿を変えていくが、かつてモーツァルトやリストが歩いた旧市街の石畳は昔も今も変わらない…多分これから先も。
オリーブの葉っぱ
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